コーディング最強と評されるClaude Sonnet 4.5、課金すべき?
この回は、1つのテーマを深掘りする通常回とは別枠の「ライト配信回」です。収録日は2025年9月30日の夜で、しぶちょーさんはここ1週間ほどのAIニュースを5つ用意したと話します。
1つ目のトピックは、Anthropic ── ClaudeシリーズのAIモデルを開発するアメリカのAI企業。OpenAIの元メンバーらが設立しましたが新モデル「Claude Sonnet 4.5」を発表したというニュースです。発表は収録当日の9月30日で、しぶちょーさんもまだ試せていない段階でした。
かねりんさんは、Claudeの3.5や3.7の頃には図解づくりなどに使っていたものの、4以降はほとんど触っていないといいます。一方のしぶちょーさんは、Claudeの強みはやはりコーディングだと説明します。
いやーやっぱね、でもコーディングにおいてはやっぱすごく強くてさ。
しぶちょーさんは、コマンドラインで動かせるClaude Code ── AnthropicのAIをターミナル上で動かし、コードの作成や修正を任せられる開発者向けツールですでプログラミングを試した経験から、その性能を評価しています。小説を書かせても強いという声がある一方、画像生成はできないため、図解はSVGで書かせるなどの工夫が必要だとも補足しています。
具体例として挙がったのが、ポッドキャストのイベント「ポッドキャストミキサー」のホームページです。しぶちょーさんはこのページをほぼ1行も自分で書かず、生成AIだけで作ったといいます。
やっぱClaudeの方がセンスいいなっていう感じだったね。
Geminiでも同じ作業を試したうえで、Claudeはデザイン面でも提案してくるもののレベルが全然違ったと振り返っています。Anthropic自身も、Sonnet 4.5について世界最高峰のコーディング性能をうたい、ベンチマークでも高いスコアを出しているとのことです。
ただし、しぶちょーさんはモデルのナンバリングが変わるアップデートには、本当に驚ける場合と「ちょっと良くなった」程度の場合があると注意を促します。そのうえで、確実に期待はしてよいので自分は使ってレビューするつもりだと話しています。
では、ChatGPTとGeminiを使っているかねりんさんはClaudeにも課金すべきなのでしょうか。しぶちょーさんの答えは、コーディングをしないならChatGPTとGeminiの課金で十分、というものでした。
サブスクを解約してくれるAIエージェントはないのか、というかねりんさんの疑問には、しぶちょーさんが「Geminiにやらせたら、Google以外を全部解約して代わりのGoogleサービスを勧めてきそう」と冗談で返し、笑いが起きていました。
Suno AIのMIDI出力対応は、なぜ地味にでかいのか
2つ目のトピックは、音楽生成AI「Suno AI」がMIDI出力に対応したというニュースです。かねりんさんは最近DTM ── デスクトップミュージックの略。パソコン上で作曲・編曲・録音などを行う音楽制作のことですを始めようとMIDIキーボードを買っていたため、強い関心を示します。
しぶちょーさんは、Suno AIを作曲なら一強といっても過言ではないサービスだと紹介します。自身もバンド活動やDTMの経験があり、今回の対応をきっかけにMacのLogic Proを導入したそうです。音源込みで3万円ほどという価格も「DTMでは安い」と評価しています。
MIDIとは何か、という説明はかねりんさんが担当しました。普段聴く音声ファイルではなく、どこにどの音符が入っているかを記録した、編集できる形式のデータだという理解に、しぶちょーさんも「大体合ってます」と応じています。
Sunoでは以前から、楽器ごとに音を分けるステム分離はできました。ただ、それをMIDIにするには別のツールを挟んで無理やり変換するしかなかったといいます。今回、Suno Studioがリリースされ、その上でMIDIを直接出力できるようになりました。
ステム分離で楽器ごとの音源には分けられたが、MIDI化には別のツールを挟む必要があった
Suno Studio上でMIDIを直接出力でき、DAWで音符単位の編集や譜面づくりができる
しぶちょーさんは以前Sunoに課金していたものの、「曲を作って終わり」で発展がないとやめていました。MIDIが出るなら話は違うと考えた理由は、生成した曲を元にいじれるうえ、ドラム譜やベース譜などのバンドスコアをすぐ作れるからです。
もともとね、その耳コピできないと。それ(生成した曲)をじゃあ現実で演奏しようという、結構難しかったんだけど。
かねりんさんは、以前ポッドキャストのBGMを自作しようとAI作曲サービスを試したものの「つまらない」とやめた経験を明かします。Sunoが面白いかはしぶちょーさんも正直わからないとしつつ、DTMに本気で取り組み直すきっかけとして「地味ながら結構でかい」と位置づけています。
ChatGPT Pulseのためにプロプランを契約する必要は?
3つ目のトピックは、ChatGPTに追加された新機能「Pulse」です。しぶちょーさんの説明では、ChatGPTがユーザーとの会話をもとに興味のありそうなニュースを自動で集め、パーソナライズしておすすめしてくれる機能だといいます。
あなたたちどうせこんなこと話したいんじゃないの?みたいな。
かねりんさんは、普段からChatGPTに多くの情報を入れているので、それを踏まえて届けてくれるなら便利だと期待を寄せます。しぶちょーさんも、今回のようなAIニュースのトピック集めをChatGPTがやってくれれば一番楽だと話しています。
ただしPulseは現時点では月3万円のプロプランでのみ提供されています。順次拡大予定とされており、しぶちょーさんは評価が良ければプラスプランにも降りてくるのではないかと見ています。今年数か月間プロプランを払い続けて途中でやめた経験から、Pulseのために戻ることはないとも話しています。
では、今のプロプランの優位性は何なのでしょうか。しぶちょーさんが挙げたのは、ディープリサーチやエージェントモードの利用回数の多さと、研究プレビュー機能に早く触れられる点でした。
Pulseを先行利用でき、ディープリサーチやエージェントモードを使える回数が多い。研究プレビューにも早く触れられる
以前よりディープリサーチの回数が潤沢になり、しぶちょーさんは「全然事足りる」と評価
自分を調べたらPerplexityが「賞を総なめ」にした話
ディープリサーチはChatGPT以外でも使える、という流れで話題に上ったのがPerplexity ── 検索とAIによる回答生成を組み合わせたAI検索サービス。回答に参照元を示すのが特徴ですです。しぶちょーさんはZoomの有償プラン特典で1年間Proを無料で使っており、かねりんさんは1年ほどProを使ってやめたそうです。
しぶちょーさんは、いろいろ使ってもChatGPTが一番ちゃんと情報を集めてくれている感覚があると話します。かねりんさんも、しっかり調べたい件は複数のサービスにかけると応じています。
しぶちょーさんがAIの調査能力を試すときのベンチマークは、自分自身について調べさせることです。一番よく知っているのが自分だからで、Perplexityにはそこで大きな嘘をつかれたといいます。
ハルシネーションめっちゃしてた。なんかいいハルシネーションしてたわ、なんか。ものづくりの権威ぐらいの話になってた、なんか。
学会で賞をもうなんか総なめにしとった、なんか。
取ったこともない賞をいくつも受賞していたという結果に、しぶちょーさんは「ディープにリサーチしすぎて5年後の未来を読んでしまったのかも」と冗談で返しました。Pulseについては、2人とも今すぐ騒ぐほどではなく、プラスプランに降りてきたら試せばよい機能だと結論づけています。
Dify協会の設立は、なぜ社会実装にとって重要なのか
4つ目のトピックは、一般社団法人Dify協会の設立発表です。しぶちょーさんによれば、設立自体は9月初旬の話で、プレスリリースが最近出たようだといいます。かねりんさんが「固いニュース」と評したこの話題を、しぶちょーさんは面白いと感じて取り上げました。
Difyは、ノーコードでAIアプリを作れるオープンソースのソフトウェアです。これまで「ディファイ」と呼ばれがちでしたが実は違う読み方だという話に、かねりんさんは「そんな呼び方は定着しないでしょ」と突っ込んでいました。
協会は、Difyの知識の共有や技術標準づくりを目指すもので、NTTなど大手企業が主体となっているようだと紹介されます。カンファレンスなどのイベントも予定されているそうです。
しぶちょーさんは、ノーコードツールは車輪の再発明になりがちで、本当は「こう作ったらこれができた」という知識の共有と蓄積が大事だと話します。発信者を個別に追うより、一般社団法人がまとめてくれるほうが情報源として良いという考えです。
こういう協会が立ち上がったんで、このツール(Dify)どうっすかみたいなこと言いやすい。どこの馬の骨ともわからん謎ツールじゃなくてさ。
しぶちょーさんは、協会の存在が会社への導入を後押しする点に注目し、社会実装という意味で重要なニュースだと位置づけています。
Difyの使い方は、ブロックを組み合わせて紐でつなぎ、そこにChatGPTやClaude、Geminiなどの生成AIモデルを選んで入れるというものです。無料で使える分もあり、APIは使った分の支払いが必要ですが、初期の無料クレジットでも多くのことができるといいます。
しぶちょーさんは、AI分野のノーコードツールならまずDifyを押さえておけばよいとし、いずれ番組でも本格的に取り上げたいと話しました。かねりんさんに実際に作ってもらう企画まで提案され、かねりんさんは「怖い怖い」と言いつつブックマークしていました。
AIがポッドキャストを作れる時代に、人間が喋る意味は?
しぶちょーさんは1年ほど前、Difyでポッドキャスト番組を自動で作る仕組みを組んだことがあるそうです。テーマを与えるとAIが生成した内容を別のAIに渡して話を広げ、最後はAIナレーターが読み上げるというもので、NotebookLM ── Googleが提供するAIリサーチツール。資料を読み込ませると、要約や対話形式の音声解説を生成できますの音声機能と同じようなものができたといいます。
ただ今はNotebookLMだけで同じことができるため、わざわざ自分で組む必要はないと感じているそうです。しぶちょーさん自身は論文をNotebookLMで20分ほどの音声にして1.5倍速で聞き、要点をつかんでから本文を読む、という学習法に使っています。
かねりんさんは、AIのフィラーや間の使い方が達人級になれば人間との区別はつかなくなると指摘します。そのうえで、数年のうちにポッドキャストで人間が喋る意味を考えざるを得なくなると見ています。
本人たちすらわからない、その台本通りに進むだけじゃない、この不確定要素の多いこの対談。今日なんてもう台本とかないじゃん、もう。
しぶちょーさんも、そこがポッドキャストの価値だと同意します。一方で一人語りが好きだというしぶちょーさんは、AIとの差別化として「AIには言えない下ネタを言う」と冗談を飛ばし、かねりんさんに「AIに勝って法律に負けないように」と釘を刺されていました。
Googleだけで完結する、まじん式プロンプトのすごさ
5つ目は、しぶちょーさんが個人的に「すげえ」と感じたトピック、まじん式プロンプトです。まじんさんという方が考案した、PowerPointのようなスライドを爆速で生成できるプロンプトで、8月ごろ話題になり、最近最新版が公開されました。
しぶちょーさんは、AIの勉強会で別の方がライトニングトークでまじん式プロンプトを紹介しているのを見て、そのすごさを知ったといいます。スライド生成AIはGenspark ── AIエージェントがリサーチや資料作成を代行するサービス。スライドの自動生成機能でも知られていますなど数多くありますが、まじん式プロンプトはGoogleの機能だけで成り立っている点が違います。
仕組みの鍵は、GAS ── Google Apps Scriptの略。GmailやGoogleスライドなどGoogleのツールをJavaScriptベースのコードで操作できる仕組みですです。スライドを作るためのGASのコードをAIに書かせ、それを実行してスライドを作ります。
しぶちょーさんが強調するのは、プロンプトの作り込みです。まじん式プロンプトはAIにはなるべく考えさせず、ひな型として設計して自由度を与えないため、安定したGASができ、スライドの形も崩れずに出てくるといいます。
外部ツールを使わず、Googleスライドが使える職場なら誰でも無料で試せる点も、しぶちょーさんが「めちゃめちゃ強い」と評価する理由です。バージョン3までのnote記事が無料で公開されていることにも、2人は「だからこそ広がっている」と称賛を送っていました。
週2本立てへ。ライト配信回の狙いとコメント欄のお知らせ
5つのトピックを終えて、2人はライト配信回の狙いを改めて確認します。本編は1テーマをじっくり深掘りし、結果的に1時間ほどになる回ですが、それとは別に最新トピックを軽く拾う回があったほうがよいという考えです。
じゃないと落ち着かないでしょ、みんなっていう。てか僕が落ち着かないんで、ちょっと頼むわみたいな。
かねりんさんは、まだじっくり触れていない話題でもファーストインプレッションを早めに出すことで、リスナーに落ち着いてもらえると話します。しぶちょーさんは、今回の話題を次回以降の本編の種にもできるとし、しばらくは週2本立てで配信する方針を示しました。
最後に、Spotifyのコメント欄を閉じたというお知らせがありました。理由は誹謗中傷ではなく、感想の受け付け先が複数のプラットフォームに分散するのを避けるためです。今後はお便りフォームか、Xのハッシュタグ「#おちつきAI」での投稿を呼びかけています。
まとめ
今回の速報回では、5つのAIニュースそれぞれについて、誰にとってどれくらい重要なのかが整理されました。すぐに課金や導入が必要なものは多くない一方、Suno AIのMIDI対応やDify協会、まじん式プロンプトのように、地味でも使い方次第で大きな変化につながる話題もありました。
- Claude Sonnet 4.5はコーディング性能が売りで、コードを書かない人はChatGPTとGeminiの課金で十分というのがしぶちょーさんの見立て
- Suno AIのMIDI出力対応で、生成した曲の編集や譜面づくりができるようになり、DTM経験者にとって大きな一歩になる
- ChatGPT Pulseはプロプランのみのため、プラスプランに降りてくるのを待てばよい機能と位置づけられた
- Dify協会の設立は、知識共有と企業導入の後押しという意味で社会実装に重要なニュースとされた
- まじん式プロンプトはGoogleの機能だけで無料でスライドを作れ、プロンプト設計の大切さを示す例として紹介された





