10周年を迎えた『えんとつ町のプペル』
絵本『えんとつ町のプペル』が生誕10周年を迎えました。完成日と発売日にタイムラグがあるため厳密な起点は決まっていないものの、西野さんは自身の誕生日である7月3日を切りよく10周年のスタート日として扱うと語ります。
この10年間で『えんとつ町のプペル』は、絵本にとどまらずミュージカル、バレエ、歌舞伎、オドハロ「おどろき ハロウィン」の略称とされる、西野さん主催のハロウィンイベント。などのイベント、映画へと展開してきました。10周年を迎えた今、さらに多くのプロジェクトが同時多発的に立ち上がっている状況です。
全国で立ち上がる上映プロジェクトとクラウドファンディング
10周年のタイミングで、全国から自発的にプロジェクトが立ち上がっています。まず紹介されたのは、宮崎の大学院生・山崎亜美花さんによる「宮崎の若者500人を映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台』に無料招待したい」というクラウドファンディング。宮崎キネマ館での上映(8月7日〜)に合わせて、大学生以下の子どもたち500人を無料招待する企画です。
もうひとつは、埼玉県のおにぎり屋「かなたけ」さんが立ち上げた「埼玉県の子どもたちに映画『えんとつ町のプペル』上映会と3,000個のおにぎりを無料で届けたい」というプロジェクト。上映会に600名を無料招待し、来られない子どもたちにも3,000個のおにぎりを届けるという内容です。
さらに、映画『えんとつ町のプペル』の権利を吉本興業から買い取ったことで、誰でもイベント上映ができる仕組みも整えたと報告。すでに全国22箇所で主催者が名乗りを上げ、ライセンス売上は207万6,000円に達しているといいます。
7月3日に発表される「過去一驚いた」プロジェクト
10周年に合わせ、西野さんの誕生日である7月3日に「大きな発表」が控えていると語ります。内容はトップシークレットで詳細は語られませんでしたが、映画やイベントとは一線を画したプロジェクトだといいます。
相方の梶原さんキングコング・梶原雄太。西野さんの相方で、YouTubeチャンネル「カジサック」でも活動する。にこっそり伝えたところ、これまで西野さんが報告してきた企画の中で「過去一驚いていた」とのこと。
「10年間育てたからこそ立ち上がるプロジェクト」であり、生まれた初日にはできないような話だと強調されています。
西野亮廣展、常設スタート
これまで東京タワー、地元の満願寺、青山、エッフェル塔パリのランドマーク。西野さんは過去に個展をこの場所で開催したことがある。、ニューヨークなど、国内外で期間限定の個展を開催してきましたが、この度西野亮廣の絵本の原画すべてが展示される常設展がスタートすることに。
会場は、CHIMNEY TOWNが運営を引き継ぎつつある川口こども音楽と森の美術館埼玉県川口市にある美術館。CHIMNEY TOWNが運営を担うようになっている。のミュージアムショップ地下1階。展示の見せ方は「ここからスタートして今ここにあります」という、西野さん/CHIMNEY TOWNの歴史がわかる構成になっています。
10年前のブログ「反撃ですよ」を読み返す
リスナーから「10年前にこんなブログがありましたね」と教えられ、西野さんは2016年に書いた自身のブログを読み上げます。タイトルは「反撃ですよ」。
そこには、「みんなひな壇に出てるんだからお前も出ろ」「なんで芸人が絵本なんて書いてるんだ」「なんで肩書きをコロコロ変えるんだ」と、世間や同業者から叩かれ続けてきた日々への思いが綴られていました。
ブログは、こう続きます。数年間、毎日のように時間の使い方に差が生まれた結果、両者の間には大きな隔たりができてしまった。ファンやスタッフに肩身の狭い思いをさせてきたぶん、「大丈夫、面白いところに行けるから」と言い続けた自分は、ここで終わりにするつもりはない──と。
「喜々として叩いていた皆様へ。おかげさまで準備は整ったので、今からやり返しに行きます。殴りに行くわけではなくて、置いていくということです」
ウォルト・ディズニーを倒すという発言について、「ポジショントークでもウケ狙いでもなく、ゴリゴリの大真面目に言っている」と宣言。『えんとつ町のプペル』ですべてひっくり返す、という覚悟が刻まれたブログでした。
西野さんは読み上げながら「ヒリヒリして恥ずかしい」と苦笑いしつつも、10年前に宣言した「反撃」が、現在の様々な展開につながっていることを噛みしめていました。
続編が生んだ最大のヒットキャラ「モフ」
10年間で『えんとつ町のプペル』は絵本、ミュージカル、バレエ、歌舞伎、映画、続編『えんとつ町のプペル 約束の時計台』と拡張されてきました。そして続編で登場した新キャラクター「モフ」が、想定外のヒットを見せているといいます。
プペル、ルビッチ
モフ ── グッズ売上でプペル・ルビッチを超え、過去最大のヒットに
CHIMNEY TOWNではグッズ売上などをすべて数字で追いかけており、モフの売上の跳ね上がり方は明らかに他のキャラクターと違うとのこと。西野さんはこれを「狙ってできるものじゃない、ギフト」と表現しています。10年育て、続編を出したからこそ生まれた副産物と言えるでしょう。
さらに今年のハロウィンでも、『えんとつ町のプペル』を絡めた企画が全国から寄せられており、CHIMNEY TOWNとしても「ハロウィンは取る」と本気で狙っている状況。最終的には年間100万人規模のイベントに育てるという目標を掲げ、今年は4〜5万人規模からスタートする予定だそうです。
まとめ
10周年を迎えた『えんとつ町のプペル』は、常設展、クラウドファンディング、全国22箇所での上映、続編から生まれた新キャラクター「モフ」の大ヒット、そして7月3日発表予定のシークレットプロジェクトまで、あらゆる方向に展開しています。
10年前のブログで「反撃ですよ」と宣言した西野さんは、その言葉通りに時間を積み重ね、IPを育て続けてきました。そして「10年育てたからこそ立ち上がる企画がある」と語る現在地は、まさに"育てるIP"という思想が具現化した姿と言えそうです。
- 『えんとつ町のプペル』が10周年。西野さんの誕生日7月3日を切りよく起点にする
- 宮崎・埼玉など全国でファン主導のクラウドファンディングが続々スタート
- 7月3日に「過去一驚いた」というシークレットプロジェクトの発表を予告
- 川口こども音楽と森の美術館で、西野亮廣展が常設スタート
- 10年前のブログ「反撃ですよ」を読み返し、当時の宣言と現在地を接続
- 続編で登場した「モフ」がグッズ売上で過去最大ヒット。育てたIPが生む"ギフト"
- 映画『えんとつ町のプペル』の権利を吉本興業から買い取り、誰でも上映可能に
