封切館のあとに上映する「二番館」という場所
僕の映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』が、いま二番館での上映に入っています。
映画館には、一般公開日にオープンする封切館があります。それとは別に、一般公開から1ヶ月、2ヶ月ぐらい経ってから上映を始める二番館というものがあるんです。
二番館は、個人で経営されているところがほとんどです。
そのおかげで、僕たち『チムニータウン』も、グッズ販売の面でかなりサポートすることができるんです。
僕たちがやっている3つのサポート
サポートの仕組みは、いたってシンプルです。
- 劇場さんにグッズをたくさん仕入れてもらい、余った在庫は公開終了時にすべて回収する
- 地元のボランティアの皆さんが集まるオープンチャットを、地域ごとに立ち上げる
- 公開からなるべく近いタイミングで、僕が劇場に行く
1つ目は、劇場さんのグッズ収益を増やしつつ、グッズの在庫リスクを完全にゼロにするためのものです。
2つ目は「取りまとめ」と言っても、ボランティアの皆さんが率先して動いてくださいます。なので、僕たちが実質やっているのは『LINE』のオープンチャットを立ち上げて、各地域の有志の皆さんを招待することくらいなんです。
あとは、オープンチャットの中で「ポスターのデータください」といった声があれば、その都度対応させてもらっています。
3つ目は、劇場で舞台挨拶やサイン会をすることです。
なるべく初期の段階で地元の方に映画の噂が回ったほうが、映画館側も嬉しいんですよね。だから、どうにかスケジュールを調整して、二番館のオープンに立ち会うようにしています。
6月6日と7日は、沖縄・宮古島にある二番館『南の島ぱにぱにシネマ』にお邪魔させていただきます。
噂が回って、他の二番館から手が挙がった
こんな調子で、各地の二番館を応援し続けてきました。
すると、その噂が回ったのか、他の地域の二番館さんから「うちでもプペルを公開したい」という声が続々と届きはじめたんです。
昨日入ってきた情報によると、兵庫県尼崎市にある『塚口サンサン劇場』さんでの公開が決まったそうです。
尼崎は僕にとってほぼ地元です。土地勘もあるし、協力をお願いできる人も多いので、かなり具体的に応援できそうだなと思っています。
映画は、手をかければ反応がある生き物
このことからわかるとおり、映画っていうのは生き物なんです。封切り後も、手をかければかけただけの反応があります。
自分の足で全国の映画館を回っていると、ある現実を目の当たりにします。
初動で思うような結果が出なかった作品が、いとも簡単に「なかったこと」のように扱われているんです。
もちろん、スタッフさんや役者さんが映画館まで足を運ぼうと思えば、それなりのコストがかかります。地上戦を続けるのは、簡単じゃないんです。
ですが、各映画の公式SNSを見ていても、初動で結果が出なかった作品のSNSは全く動いていないんですよ。
担当者を雇うお金がないのなら、監督やプロデューサーが空き時間にやればいいじゃないですか。
少なくとも制作陣からは望まれて生まれてきたはずの作品が、黒歴史のように扱われている場面を、本当によく見ます。
その作品のことや、作品に夢を見たクリエイターや役者さんのことを思うと、みっともなくてもいいから、いや、そもそもみっともなくもないので、もう少しだけ抗ってほしいなと思うんです。
ただ、こんなことを他人に望んだところで、他人が動くとは思っていません。
なので、まずは僕が徹底的に手をかけるということをやって、その結果がどこに着地するのかをお見せしようと思います。
『塚口サンサン劇場』さんでは、6月26日から上映がスタートします。尼崎やその界隈にお住まいで「この祭り、盛り上げたろやないかい」という方がいらっしゃったら、オープンチャットに招待させていただきますので、僕のインスタまでDMください。主にポスター貼りをお手伝いいただけると嬉しいです。
これからも全国の二番館を盛り上げていきます。映画のクリエイターさんには、作品を黒歴史みたいにしないで、手をかけ続けてほしいなと思っています。
オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』では、プペルの次の一手の話もしているので、興味がある方はぜひ覗いてみてください。それでは素敵な一日をお過ごしください。じゃあまたね。
まとめ
僕は二番館をグッズ・ボランティア・現地訪問の3つで応援してきて、その結果、他の地域の二番館からも公開の声が届きはじめました。映画は封切り後も、手をかければ応えてくれると思っています。
- 二番館は個人経営が多く、グッズの仕入れと在庫回収で収益を増やしつつリスクをゼロにできる
- ボランティアのオープンチャットと公開初期の劇場訪問で、地元に噂を回している
- 応援を続けた結果、『塚口サンサン劇場』など他の二番館からも公開の声が届いた
- 初動で結果が出なかった作品も、黒歴史にせず手をかけ続けてほしい




