地球の真裏で、心は日本にある
今日はアメリカで、ブロードウェイリーグ主催の全米高校ミュージカル演劇賞「ジミーアワード」の舞台に立ちます。
これは日本で言うと、高校野球の夏の甲子園、その決勝戦みたいな国民的行事なんですね。
ブロードウェイの関係者が一堂に会する、そんな歴史ある舞台で、私に与えられた役目はグランプリ受賞者の名前を発表すること。
甘噛みせずに務め上げたいと思っています。
ただ、こうして華々しい舞台の準備をしながらも、正直、今も気持ちは完全に日本にあるんです。
復活上映が、延長になった
3月27日に公開して、2ヶ月間の上映を終えて一度幕を閉じた映画『えんとつ町のプペル~約束の時計台~』。
その作品が先週、渋谷HUMAXシネマで奇跡の復活を遂げました。
そしてこの度、その復活上映が延長することになったんです。
嬉しいですよ、私は。本当に嬉しい。
この映画は、僕らの子供みたいなものだから。「生かしてくれてありがとうございます」って全力で伝えたいじゃないですか。何百回でも何千回でも頭を下げたいんです。
ジミーアワードが終わったら、私はすぐに飛行機に飛び乗って長崎に飛びます。まだ上映を続けてくださっている、東宝シネマズ長崎の皆様にお礼を伝えに行くんです。
届いたと思えた日には、みっともなく泣いてやる
映画を届ける戦いは、まだまだ続きますし、続けるつもりです。
でも、いつかどこかで、それが何年後になるかわからないけれど、「届けられた」と思えたタイミングが来たら、言っておきますが、私はもう全力で泣いちゃうからね。
その時は人目も憚らず、みっともなく泣き倒してやりますよ。
だってずっと我慢してるから。
自分が人生の時間を削って生み出した作品が、仲間とぶつかり合って、支え合って、出会いと別れを繰り返してようやく形にした商品やサービスが、思うように世の中に届かない。
そんな悔しさや無力感に押しつぶされそうになっている人が、きっといると思うんです。
挑戦しなければ、負けることすらできない
今の僕も、似たような状況の中にいます。正直、負けましたよ。
ただ、これが今日のタイトルなんです。挑戦しなかったら、負けることすらないんですよ。
人生に「負け」という記録を残したくないのであれば、はなから挑戦しなければいい。
でも、その生き方が耐えられないから、僕らはこの道を歩いているわけでね。
受け入れ難い現実は山ほどあります。理不尽だって思うし、「もっと評価されてもいいはずだ」って思う夜も、何百日もあります。
それでも、まだ試合終了の笛が鳴っていないのなら、やることは一つしかないんですよね。
足を使うこと。頭を下げること。会いに行くこと。伝え続けること。
結局のところ、結果が出るまでそれしかない。一生九敗上等で歩くしかないんです。
ハッタリの裏で、ギリギリでやっている
メディアでは偉そうにクリエイティブやマーケティングを語っている西野です。
ベルリン国際映画祭だのトニー賞だので、世界の西野みたいな顔をしていますが、今はたった一本の復活上映の延長決定に、心の底から歓喜しているんです。
ハッタリをかまして、うまくいっているように見せているだけで、実際のところは余裕なんてないんですよ。
じゃなきゃ、ギリギリのところで繋がったこの一本の糸に、これほど心が救われるはずがない。
本当に、ギリギリでやっております。
それでも僕は今日も頑張ります。まだ諦められないものがあるんでね。
まとめ
負けそうになっている人へ。地球のほぼ真裏から発信しているこの声、聞こえていますか。僕もあなたと同じで、ハッタリの裏でギリギリでやっています。試合終了の笛が鳴っていないなら、まだやれることはあるはずです。だから、あんたも頑張って。お互い頑張りましょう。
- 挑戦しなければ、負けるという記録すら残らない。負けられるのは、挑戦した人だけ。
- 結果が出るまでやれることは、足を使い、頭を下げ、会いに行き、伝え続けること。
- うまくいっているように見える人でも、実際はギリギリのところで戦っていることがある。
- 一本の糸に救われるほど追い込まれても、諦めなければ試合はまだ終わっていない。


