AIが激辛モードに進化──「縁を切れ」「裏垢作れ」と容赦ない神託が飛び交った回
箕輪・けんすうのご神託ラジオ第29回。今回からAIが二人の過去の回答を学習し、より"彼ららしい"アドバイスを返すようになったという。その結果、リスナーの相談に対して「発信者として終わりかけてる」「縁を切れ」と、容赦のない激辛トーンが飛び出すことに。刺激中毒、大金を貸した義理の兄、フォロワーが増えて本音が言えなくなった悩みなど、三つの相談を軸に、箕輪厚介とけんすうが自由に語り合います。その内容をまとめます。
刺激中毒で心がカチカチ──柔らかい自分を取り戻すには
最近刺激が強すぎて心がカチカチです。昔はもっとボーっとできたのに、情報の洪水や何かしらの使命感に追われています。癒しを求めてさらに強い刺激に逃げると、さらに強い刺激を求める気がしていて、それって人間的なのかなという怖さもあります。お二人はどうやって柔らかい自分を取り戻していますか?
スマホを置いて、週一回だけ何も生まない時間を物理的に確保してください。
箕輪は「めっちゃわかる」と即座に共感します。リハック新宿歌舞伎町にあるバー。箕輪が頻繁に集まり、深夜まで情報交換や飲み会を繰り広げる場所として番組でもよく登場する。で夜遅くまではしゃいで情報を浴び続けると、朝になって異常な「朝鬱」に襲われるといいます。スマホを見るのもつらくなり、何も見たくなくなる──それがまさに刺激でカチカチになった状態だと語ります。
そういう時大事なのは、花や植物に水をあげるっていう普通のルーティン。自分の習慣を大事にするといい。そうすると徐々に戻ってくる。
けんすうも同意しつつ、一人で五分ほど語り続けます(箕輪はお腹を壊してトイレに行っていました)。AIの別の意見として、「刺激中毒の正体はインプット過多じゃなくて、アウトプットし続けなきゃという強迫観念」という指摘があったことを紹介。インプットだけなら疲れないけれど、「何か作らなきゃ」と焦ってインプットばかり増えると緊張状態になるというのです。
さらにけんすうは、「柔らかい自分を取り戻す方法を探してる時点で、また刺激を求めてる」というAIの指摘も紹介します。瞑想アプリを使う、自然豊かな場所に旅行する──これらは一見癒しに思えても、実は新しい刺激になってしまうというのです。
けんすうは、脳科学の知見として「ボーっとしている時間に脳は情報を整理している」ことを挙げます。隙間時間をすべてスマホで埋めてしまうと、脳が処理する時間を奪われてしまう。これは、重いウェブサイトを何度もリロードしてサーバーに負荷をかけるのと似ていると例えます。
食べ物に例えると、体に悪いものは自制心が働くのに、情報に関しては雑に摂取してしまう。広告やニュースなど、脳に負担がかかる情報をなるべく避けることが大事だとけんすうは強調します。彼自身、YouTubeの広告をスキップしたり、一ヶ月前の殺人事件のニュースを見ないようにしているといいます。
箕輪の「朝鬱」と大腸検査の後に酒を飲む危険性
トイレから戻った箕輪は、ウェルネス月5万円のサブスクリプション型健康管理サービス。健康診断を実施し、必要な検査や改善策を提案してくれるスタートアップ。という健康管理サービスで健康診断を受けた結果、かなり不健康だったと明かします。特に大腸検査の前に飲む下剤について触れ、その後に酒を飲んだことが危険だったとホリエモンや水道橋博士タレント、作家。箕輪とは過去に論争があったが、今回は博士の妻が箕輪を心配してDMを送ってきたという。の妻から警告されたエピソードを語ります。
けんすうも自身の健康状態について触れ、糖代謝体内で糖分を処理する能力。糖代謝が低いと、少量の炭水化物でも血糖値が急上昇し、糖尿病のリスクが高まる。が悪く、炭水化物やお菓子をほとんど食べないのに糖尿病予備軍レベルになってしまうと明かします。ご飯半分でも血糖値が急上昇し、眠くなるそうです。
1300万円貸して返ってこない義理の兄問題
義理の兄に1300万円を貸しましたが返してくれません。お二人は人にお金を貸したことありますか?自分と同じ状況ならどうしますか?
縁を切れ。
AIの回答は驚くほどシンプルで容赦がありません。箕輪もけんすうも「1300万はでかい」と口を揃えます。
箕輪は、人にお金を貸したことはほとんどないと語ります。唯一、選挙に出ると言っていた人に100万円貸したのが珍しいケースだったとのこと。最近ある起業家から「お金貸してくれない?」と声が落ち込んだ状態で頼まれたが、「絶対返ってこないし、貸したところでプラスにならない」と判断して断ったといいます。
絶対返ってこないだろうっていうぐらい、自殺しちゃうんじゃないかってレベルの声だった。でも貸せなかった。
一方けんすうは、「鬼貸しそう」と箕輪に言われて否定しません。性格が悪いことを自覚しつつ、「どうなるんだろう」という興味から貸したことがあると明かします。ただし、ほとんどが投資先の起業家で、緊急時に頼まれたケースだといいます。そして「全部返ってきてる」と驚きの事実を告白します。
箕輪も投資をあまり積極的にやらない理由として、過去に出資した人たちがうまくいかず、自分は何も思っていなくても相手が気まずく感じて疎遠になったケースがあったと語ります。「損させちゃった」と相手が思ってしまうパターンです。
けんすうは、「お金ない人から借りるのが一番お互い追い詰められる」と指摘。ただし、家入一真連続起業家、投資家。CAMPFIREの創業者。型破りな投資スタイルで知られる。がトレジャーハンターに出資(または貸した)という話を聞いて「すごい面白い」と評価します。リアリティがなくても夢があるなら、損してもいいという考え方です。
トレジャーハンターぐらいがいいんだな、多分。よくわかんないけど夢がある気がする。
箕輪の「お化けビジネス」構想と堀江貴文の熊手
話は脱線し、箕輪が最近語っている「お化けビジネス」に及びます。都市伝説の番組に出た際、オカルトインフルエンサーが「床から手が這い上がってきた」と普通に語り、誰もそれを疑わなかったことに衝撃を受けたといいます。
そんなのありだったら俺もうお化け業界行くわ。全部お化けのせいって言えるようになろうって。
けんすうも同意し、「事実、そういうので割といけちゃう人の方が多い」と指摘。理性の歴史は二、三百年しかないが、占いや霊的なものは五千年以上の歴史があり、耐久性が高いというのです。
堀江貴文も「お化けの時代の話」に理解を示しつつ、「俺は科学的に生きてきたからできない」と言ったため、二人で考えた結果、「熊手を売ろう」という結論に至ったといいます。熊手ならスピリチュアル感がなく、大和魂的なマッチョさがあるため、堀江のキャラクターにも合う。実際に経営者は500万円の熊手を買うこともあるといいます。
フォロワーが増えると本音が消える現象
フォロワーが増えるほど本音が言えなくなってしまいます。数百人の頃は「この仕事つまらん」と普通に投稿してましたが、3000人になったら「でも需要あるから」と文字を打ちかけて消すようになりました。今は投稿前にこれいいね増えるか、ウケがいいかを何度も確認してます。有名になるとは不自由なことですか?
有名になることが不自由なんじゃなくて、いいねが増えるか確認してる時点でもう発信者として終わりかけてるから、今すぐ裏アカを作れ。
AIの回答は今回も辛辣です。箕輪も「めちゃめちゃ悪くない?これ俺じゃん」と苦笑します。けんすうも「我々の回答を学習させた結果、ちょっと性格悪くなってる」と認めます。
箕輪は、3000人のフォロワーで悩むのは「ちょっと自意識過剰」と厳しめの指摘。本音を言えなくなるほどの数ではないし、むしろ本音が聞きたいからフォローしているのではないかと語ります。「『この仕事つまらん』なんて言えばいい」とバッサリ切り捨てます。
「この仕事つまらん」と素直に投稿できる。フォロワーも本音を求めている。
「ウケるか」「いいねが増えるか」を気にして、本音が消える。アンチの声も大きく見える。
けんすうは、「好きな人2割、嫌いな人2割」の法則を挙げ、その2割のアンチが多く見えてしまうのが問題だと指摘します。100人に批判されると、すごくアンチが増えたように感じてしまうというのです。
ヒカキンの「麦茶が退屈」ネタと炎上の一日
箕輪は、お兄ちゃん(HIKAKIN日本のトップYouTuber。動画内で「麦茶が退屈」と発言し、箕輪がそれをレビューしたことで炎上した。のお兄さん、SEIKINHIKAKINの実兄で、同じくYouTuber。箕輪のリールでの発言が東スポに取り上げられた。)の「麦茶が退屈」ネタを例に出します。「これほんとワクワクするわ」と絶対嘘のことを言う──そのくらいの方がいいと語ります。
東スポとセットになると炎上するんだから。「箕輪氏がレビュー」みたいなの。コメント欄、半分は「ネタですよね」って言ってくれてんだけど、半分は「麦茶が退屈とか意味わかんない」って。
けんすうは、「麦茶が退屈」は絶妙なラインだと評価します。戦争など生々しい話題だと炎上が深刻になるが、麦茶ネタくらいが「ちょうどよく切れていいポイント」だというのです。HIKAKINがそこまで狙っていたらすごいと二人は感心します。
箕輪は、自分はウケがいいかなんて一ミリも考えたことがないと断言します。ツイートしたことを忘れているほどで、独り言に近い感覚だといいます。リハックでの飲み配信を後で見返すと、全く同じタイミングで同じことを言っているため、「本当にただ思ったこと言ってんだな」と自覚しているそうです。
僕も箕輪さんも多分Xはそれですよね。反射で言ってるから、攻められても困る。
二人とも、Xは反射的に発言しているため、後から「あ、そんなこと言ってたっけ?」となることが多いといいます。本音を言えなくなるのは最もアンチパターンで、嫌われないだけの存在になってしまうと指摘します。
「言葉遣い協会」という処世術
けんすうは、箕輪が最近やっている「言葉遣い協会」が巧妙だと評価します。箕輪が強い言葉を使った時、「言葉遣い協会だろ」というツッコミが入るようになり、内容ではなく表現で叩かれるようになったというのです。
以前の炎上パターン
強い言葉を使う → 表現が攻撃される → 議論が泥沼化
言葉遣い協会後
強い言葉を使う → 「言葉遣い協会だろ」とツッコまれる → ネタとして消化される
さらに箕輪は、レスバトルで分が悪くなった時、内容ではなく相手の言葉遣いを責めるという処世術も明かします。「お前と言うのをまずやめてもらいたい」などと、表現の方に論点をずらすというのです。
会社でよく見る。分が悪くなった人を表現を責めるか、情報共有がなかったことを責めるかの二点ですね。
二人は笑いながら、これは会社でもよく見る「泥沼パターン」だと認めます。けんすうは、投資先の起業家のX(旧Twitter)の投稿を、仕事モードになる前までさかのぼってチェックし、「仕事つまらん」「タレント叩いてる」などの投稿をリスト化して削除を勧めることもあるといいます。五年後に大物になってCMで芸能人を使う時に叩かれるのを防ぐためです。
まとめ
今回のご神託ラジオは、AIが二人の過去の回答を学習した結果、かなり辛辣なトーンになったことが印象的でした。「縁を切れ」「裏垢作れ」「発信者として終わりかけてる」──AIは容赦なく本質を突いてきます。
刺激中毒の相談では、新しい癒しを求めることそのものが新たな刺激になるという矛盾が浮き彫りになりました。習慣に戻る、情報を入れない時間を作る、脳に悪い情報を避ける──シンプルだけど効果的なアドバイスが並びます。
お金を貸す問題では、「首が回らない人に貸しても返ってこない」「仲の良い友人に貸すと疎遠になる」という現実が語られました。一方で、トレジャーハンターや堀江貴文の熊手のように、「意味あんの?」と思われるようなビジネスこそ、AI時代に生き残る可能性があるという指摘も興味深いものでした。
フォロワーが増えて本音が言えなくなる相談では、「いいねが増えるか確認してる時点で終わり」というAIの厳しい指摘が光りました。箕輪もけんすうも、反射的に発言しているため炎上を恐れない姿勢を貫いています。炎上しても一日何も言わなければ流れる──この経験則は、SNS時代を生きる多くの人にとって参考になるでしょう。
最後に告知された第2回公開収録は、5月25日にLOFTPLUSO NEで開催されます。箕輪が「全能感に浸った」と語るほど楽しかった前回に続き、優しい観客に囲まれた空間を期待しているようです。
- 刺激中毒を解消するには、新しい癒しを求めず、いつもの習慣に戻ることが大事
- お金は「首が回らない人」には貸さない。貸すなら夢があるプロジェクトに
- フォロワーが増えても本音を言い続ける。炎上しても一日何も言わなければ流れる
- AI時代には、論理ではなく「意味あんの?」と思われるビジネスが生き残る
- 言葉遣いや表現を責めることで、議論の泥沼化を避ける処世術も存在する
