新入社員の季節に問い直す「キャリアプラン」
4月になり、多くの会社に新入社員が入社する時期です。たいぞーさんは、彼らが将来に夢や希望を抱きながら仕事をスタートしているだろうと語ります。
そこで話題になるのがキャリアプランです。キャリアプランと聞くと、何年後にこうなって、将来はこのポジションにいて、という将来像を思い描くものと考えられがちだと言います。
将来像が明確にある人が強いのはその通りで、それを描いて進むのはとても大事だと、たいぞーさんは前置きします。
ただ、自分自身を振り返ってみると、そこまで綿密に将来像を設計して進んできたわけではなかった、と正直に打ち明けます。
12年間、変わらなかった一つの軸
たいぞーさんが薬剤師になったのは12年前です。当時思い描いていたことを振り返っても、今もずっと変わらないものが一つあると言います。
それが薬学で患者を語るという専門性を活かして患者さんに関わる薬剤師でありたいという思いです。この軸だけは12年間ぶれずにあり続けているそうです。
この軸をもとに現場で実践を積み重ねる中で、少しずつ理想に近づいてきた実感があると話します。
薬学の専門性を現場で使うポイントやコツを年々つかみながら、患者さんへ薬学の知識を使った介入が、より深く実践できるようになってきているといいます。
想像もしていなかった仕事の数々
一方で、それ以外のキャリアを振り返ると、ほとんど想像もしていなかったことばかりだったと、たいぞーさんは言います。
社長補佐として会社運営や採用教育など会社全般に深く関わったり、大手企業に入ってエリアマネージャーを務めたりすることは、想像していませんでした。
講演会や学会のシンポジウムで話す機会をいただくことも、もちろん想像しておらず、今でも信じられないと語ります。
毎日続けている音声配信も同じです。自分の考えを世の中にどんどん出していくようなことは、微塵も考えていなかったと振り返ります。
どれ一つをとっても、最初から計画をしていて、目指した末にたどり着いたところというわけではありません。
それでも実際にやってみると、どれも面白く、やりがいのあるものだったと言います。そして描いていなかった挑戦が、結果的に自分の軸である薬学で患者を語ることにもつながっていたと気づいたそうです。
キャリアは「選択の積み重ね」でできている
ここからたいぞーさんが導くのは、キャリアの捉え方そのものの転換です。
大切なのは、細かい未来の予測や設計ではなく、自分自身が持つブレない軸をしっかり持つことだと言います。
自分は何を大切にしているのか、どこに価値を感じているのか。この軸さえあれば、予想しなかった機会が来たときに、やるのかやらないのかを判断できると語ります。
そうしてやってみた結果、新しい可能性が広がっていく、という流れです。
ブレない軸を持つ
何を大切にし、どこに価値を感じるかを明確にしておく
想定外の機会を判断する
軸に照らして、やるかやらないかを決める
やってみる
描いていなかった挑戦に踏み出す
可能性が広がる
結果的に軸にもつながり、新しい道が開ける
完璧な計画が、逆にチャンスを見送らせる
逆に、完璧なキャリアプランを作ろうとするとどうなるか。たいぞーさんは、その枠に自分を縛ってしまい、身動きが取れなくなることがあると指摘します。
その結果、想定外のチャンスを掴まずに見送ってしまうこともあるのではないか、と話します。
だからこそ、しっかりと自分の軸を持ち、その軸に従って前に進んでいくことが大切だと語ります。
そうやって積み重ねた結果、後ろを振り返ったときに、一貫性のある自分自身のキャリアが積み重なって生まれていくのではないか、というのがたいぞーさんの実感です。
たいぞーさん自身も、薬学を使って地域や患者さんに貢献するという軸を持ちながら、必要な選択を続けて進んでいくと結んでいます。
まとめ
12年の経験を振り返ったたいぞーさんの結論は、キャリアは綿密な設計図ではなく、ブレない軸に従った選択の積み重ねで生まれるということでした。計画にとらわれるより、自分が何を大切にするかを持ち続けることが、想定外の可能性を開くと語られています。
- キャリアプランは将来像の設計として捉えられがちだが、その通りに進むとは限らない
- たいぞーさんが12年間ぶれなかったのは「薬学で患者を語る」という一つの軸だけだった
- 想像もしていなかった仕事の数々も、結果的に自分の軸につながっていた
- 軸があれば、想定外の機会が来たときにやるかやらないかを判断できる
- 完璧な計画は自分を縛り、想定外のチャンスを見送らせることもある



