採用の場面で問う「どう思う?」
たいぞーさんは、教育や育成、そして面接の場面で「今の話を聞いてどう思った?」と問いかけることがあると話します。
今回のテーマは、その問いへの答え方です。答えには「感情」と「評価」という2つの軸があり、それぞれ違うタイプの人がいると気づいたといいます。
たいぞーさんは前職で採用の現場にがっつり関わった経験があり、そのときに感じていたことを改めて語っています。
薬局パートナー採用の難しさ
たいぞーさんは前職で、現場業務だけでなく採用から育成、店舗運営まで幅広く関わっていました。
その中でも薬局パートナーの採用は、いつも苦戦していた領域だったと振り返ります。
どのような人がこの仕事に向くのか、その見極めが難しかったといいます。採用しても1日、2日で辞めてしまう人もいたそうです。
理念を語ったあとに投げかける問い
面接では、薬剤師が専門性を活かして患者さんに健康を届ける、という会社の理念を熱く伝えていたといいます。
そのために薬剤師が専門性を活かせる環境を作る、その役割を担うのが薬局パートナーだと語って聞かせていました。
そして最後に、たいぞーさんは必ずこう問いかけるようにしていました。
今の話を聞いて、どういうふうに思った?
この問いへの答えが、大きく2つに分かれたといいます。
感情を語る人と、評価を語る人
多くの人は「すごくいい仕事だと思いました」「やりがいがある仕事だと思います」と答えたそうです。
しかし、たいぞーさんが知りたかったのは、その人が仕事をどう評価したかではありませんでした。
この話を聞いたときに、自分自身の感情がどう動いたのか。もっと内面の部分を知りたかったといいます。
自分の感情が今どう動いているか、それを教えて欲しくて。ワクワクするとか、ポジティブな印象を持ってるとか、自分の中で何が湧き上がってきているのか、それを教えて欲しい
そう促して初めて感情を表現できる人もいれば、それでも自分の感情がわからないという人も多くいたと話します。
「いい仕事だと思う」「やりがいがある」と、仕事を一歩引いた立場から論じる
「ワクワクする」「早く働きたい」と、自分の内面がどう動いたかを語る
即採用したくなる、感情が動く人
「どう思う?」と聞いたときに、心が動いた反応をそのまま返してくれる人はごくわずかだったといいます。
めちゃくちゃおもろい仕事やと思いました。こんな仕事私ができると思ったらワクワクします。早く働きたいと思いました
そう答える人は、何十人と面接して1人、2人いるかどうかだったそうです。たいぞーさんはそういう人を即採用していました。
そして、そうした人たちは現場で力を発揮し、会社になくてはならない存在として成長していったと振り返ります。
自分の感情に向き合い、会社の理念や思いに対する感情の振れ幅をきちんと察知できる。それは仕事に真摯に向き合い、成果を出せる人だとも読み取れると話します。
評価する人が抱えやすい弱さ
一方で評価をしてしまう人について、たいぞーさんはそれ自体が悪いとは思わないと前置きします。
ただ、自分の仕事や会社の仕組みを一歩引いた視点で評価し、第三者のような立場で関わってしまう傾向があるといいます。
その結果、主体性が持ちにくく、仕事に身が入りにくい形になりかねないと考えられると話します。
ただし、働くうちに感情の面が出てきて積極的に頑張る人もいるため、一概に弾く条件にはならないとも述べています。
まとめ
たいぞーさんは、採用面接で「どう思う?」と問い、感情を語るか評価を語るかに注目していました。自分の感情に向き合える人こそ、現場で力を発揮しやすいと振り返っています。
- 「どう思う?」への答えには、感情を語る軸と評価を語る軸がある
- 評価を語る人は一歩引いた第三者的な関わりになりやすく、主体性が出にくい傾向がある
- 自分の感情の動きを言葉にできる人は、仕事に真摯に向き合い成果を出しやすいと語られている
- 薬局パートナーの採用は難しく、この役割を担う人の見極めが薬局の命運を左右する
