システム入れ替えで感じた「不自由さ」
この回のきっかけは、たいぞーさんが勤める店舗で7月から始まった薬歴システムの入れ替えでした。
これまではデスクトップ型のパソコンにソフトをインストールして使っていましたが、新しい会社のiPadを使った薬歴システムに切り替わることになりました。
業務内容そのものは変わらないものの、システムが変わることで業務の動きや使い方がわからず、様々な場面で不自由さを感じながら仕事をする日々が続いていたといいます。
その経験から、あらためて「自由とルール」について考えるようになったと話されています。
医療現場でルールが求められる理由
薬局や病院では、きちんとしたルールを定めてその中で業務を行う場面が多くあります。
そもそも薬剤師は、国から承認された国家資格をもとに、法律というルールの中で仕事をしているという面もあります。
ルールや制度が厳格だと、動きが取りづらく窮屈に感じることは確かにある、とたいぞーさん自身も認めています。
ただし、不自由さはマイナスの要素ばかりではないと考えているといいます。
ルールがもたらす安定感と「考えなくてよさ」
ルールや制度が決まっていることには、決まったことが行えるという安定感があります。
医療現場では一定の質で患者にサービスを提供する必要があり、命に関わる場面もあるため、その安定性を維持するためにルールがあると整理されています。
さらにたいぞーさんは、ルールには「考えなくても業務ができる」という利点もあると指摘します。
「考えない」というとネガティブに聞こえますが、細かなルールがあることで、日々の小さな決定事項を一つ一つ考えずに行えることが大きいといいます。
動きが取りづらく、窮屈で動きづらさを感じる
決まったことが行える安定感と、小さな決定を考えなくてよい利点
決断が奪う「思考の体力」
医療現場では、患者のことを考えながら対応する場面が求められます。
そうした中で、小さな決定事項を一つ一つ自分で決断していくと、かなり思考の体力が奪われてしまうといいます。
本来患者さんに対して考えるべきことに対して、考える余力や体力を失ってしまって、本当に考えるべきところを考えきれない。そういったリスクもある。
たいぞーさんは、医療現場でルールが決まっているのは、安定したサービスを提供するためだけでなく、働く専門職の体力や精神力を守るためでもあるのではないか、と語ります。
店長としての役割と、これから決めるべきこと
新しいシステムを入れると、これまで何も考えずに業務の流れの中でやっていたことを、一つ一つ決め直さなければうまく活用できません。
そのためたいぞーさんは、いつも以上に考えることと決断することが多い状況にさらされ、脳や体の疲労感を感じながら過ごしていると打ち明けます。
その経験から、ルールを決めきれない店長としての自分の役割の重大さを実感したといいます。
ルールを決めきれない店長としての自分の役割の重大さというか、それが決まってないことでスタッフも疲弊させてしまっている状況もある。
現場で本当に患者に向き合うために力を発揮できるよう、決めるべきルールを決めて、考えるべきことを考えられる体制を早く作らなければならないと結んでいます。
まとめ
薬歴システムの入れ替えという身近な出来事から、ルールが窮屈さと引き換えに、専門職の思考や体力を守っているという視点が語られた回でした。ルールがあることのありがたみを、あらためて考えるきっかけになる内容です。
- 店舗の薬歴システムがデスクトップからiPadへ入れ替わり、不自由さを感じたことが今回のテーマのきっかけになった
- ルールや制度には窮屈さがある一方で、決まったことを安定して行える安定感というメリットがある
- 細かなルールは小さな決定を考えずに済ませ、患者に向き合うための思考の体力を残す役割を持つ
- 自由は一見楽に見えて、決断のストレスで体力を奪う側面がある
- 店長としてルールを早く整え、考えるべきことに集中できる体制を作る必要性を実感したと語られた
