Triconとはどんなイベントか
今回紹介されているのは、来月開催予定のオンラインイベント「Tricon」です。昨年も開催された、薬学生向けのオンラインイベントとされています。
内容は、現場の薬剤師と学生が一緒に症例検討会を行うというものです。現場でリアルにあった症例をもとに、学生と薬剤師が一緒に検討していきます。
たいぞーさんは、その背景にある問題意識を語ります。学生は大学の6年間で多くの薬学の専門知識を学びますが、それは学問としての知識にとどまりがちだと言います。
これをじゃあ現場の患者さんに対して使っていく、ただただ知識として学ぶのではなくて、現場で使うツールとして認識するのって、なかなか大学の勉強だけでは難しいなと思っていて。
現場で知識を使うことを早く知る意味
たいぞーさん自身は、現場で薬学の専門知識を使うことを実践してきた薬剤師たちと出会う機会に恵まれたと振り返ります。
その出会いを通して、薬学の勉強が何のためのものかを早い段階で理解できたと言います。その結果、大学での勉強や国家試験の勉強の捉え方も大きく変わったと話されています。
だからこそ、学生の早いうちに同じことを認識してもらえる機会をつくりたいと考え、このイベントを企画・運営しているとのことです。
現場の薬剤師と一緒に症例検討をすることには、もう1つの意味もあると言います。自分が薬剤師になったらどう患者さんに介入していくのか、具体的な働くイメージが持てるという点です。
実際に働いている薬剤師と一緒に検討すると、「私こんな薬剤師になりたいな」みたいな、自分の将来のロールモデルを見つけることにもつながっていくのではないかなと思っています。
臨床力を伸ばしたい学生ほど病院を選びがち
たいぞーさんは、多くの学生と話す中で気づいた傾向を挙げます。臨床経験や薬学の専門性を生かす力を鍛えたいと思っている学生ほど、なぜか病院への就職を選びがちだというのです。
これは自身の学生時代の周囲の就職活動でも感じたことであり、今でも薬局に見学に来る学生や実習生と話していても感じる傾向だと話されています。
その上で、病院という環境の特徴を説明します。病院には専門職が多く、専門性を使わざるを得ない環境があるといいます。
ある種強制的に、専門性を生かした仕事をすることができる、強制された環境の中でそういったことができるというのが病院という環境なのかなと思います。
そうした環境で必然的に専門知識を使うため、専門的な能力は磨かれていくものだと、たいぞーさんは病院のメリットを認めています。
薬局でも専門性は生かせる
一方で、では薬局ではそれができないのかというと、そうではないというのがたいぞーさんの立場です。薬局でも十分に専門知識を生かし、薬物治療に介入する仕事はできると話します。
在宅医療はもちろん、外来やOTC販売でも、薬学の知識を生かした専門的な介入は十分にできると言います。
薬局でもできるのだと体感してもらうことが、このイベントの1つの狙いだと言います。それがキャリアの幅を広げ、選択肢を増やし、就職後のミスマッチを減らすことにもつながると話されています。
専門職が多く、専門性を使わざるを得ない環境。ある種強制的に専門知識を使うため、専門的な能力が磨かれやすいとされる。
在宅医療・外来・OTC販売などで、薬学の知識を生かした専門的な介入が十分にできるとされる。
4社合同開催とミスマッチを避ける視点
今回のTriconは4社合同で行うイベントとされています。それぞれの薬剤師と一緒に症例検討を行う中で、職場とのミスマッチという就職活動のリスクにも触れられます。
たいぞーさんは、薬局ならどこでもいい、病院ならどこでもいい、というわけではないと考えています。どこの組織、会社に所属するかも含めて働く環境をきちんと選ぶことが大切だという立場です。
4社合同という形だからこそ、それぞれの会社の中で自分に合う環境はどこかを考えるきっかけにもなると話されています。
開催概要と参加の呼びかけ
たいぞーさんは、現場の薬剤師に対して、周りの実習生や知り合いの学生への声かけを呼びかけています。ちょうど来週から実務実習も始まり、就職活動で悩む学生も多い時期だと言います。
開催日は9月26日、夕方15時から17時までの2時間とされています。参加は無料です。
症例検討を行うだけでなく、その症例からどんな専門性を生かして患者さんに関われるのかを学べるオンラインの研修会だと説明されています。
申し込みのリンクは概要欄に貼られているとのことです。
まとめ
Triconは、現場の薬剤師と薬学生が一緒に症例検討を行うオンラインイベントです。学んだ知識を現場でどう使うかを体感し、将来のロールモデルや自分に合う職場を見つけるきっかけにしてほしいという思いが語られました。
- Triconは9月26日15時から17時、薬学生向けの参加無料オンラインイベント。
- 現場の症例をもとに薬剤師と学生が一緒に症例検討を行う。
- 臨床力は病院で磨きやすい一方、薬局でも在宅・外来・OTCで専門性は生かせるという視点が示された。
- 4社合同開催のため、職場とのミスマッチを避け、自分に合う環境を考える機会にもなる。



