AI薬歴を1週間使ってみた実感
たいぞーさんが勤める薬局では、今月からAI機能を持った薬歴が導入され、およそ1週間その薬歴を使って業務をしてみたと話されています。
これまでは限られた時間のなかで、書くべきことをきちんと書き、単なる記録ではなく患者さんの未来を予測し、薬学を使った内容を残すことを意識してきたといいます。
AI機能を使ってみると、その最低限の部分がより詳細に、そして簡単に記載できるようになったのが正直な感想だと語られています。
便利さの裏にあるテクノロジーの限界
一方で、テクノロジーならではの難しさもあると話されています。会話を音声で録音し、それを文字起こしする機能のため、録音がうまくいかなかったり、内容を正確に文章に起こしきれない場面が見受けられるといいます。
そうした箇所を手直しする作業は、一から薬歴を書いていたときとは違った手間になります。店長として、それを煩わしいと感じるスタッフの声も聞こえてくる場面があったそうです。
この体験から、AI薬歴も一長一短で、手放しで良いと言えるものではない、という少しネガティブな印象を受ける部分もあるかもしれない、と率直に述べられています。
紙から電子へ、過去にも起きた同じ戸惑い
ここでたいぞーさんは、この戸惑いは紙薬歴から電子薬歴へ変わったときにも同じことが起きたのではないか、と歴史を振り返ります。
たいぞーさん自身は、現場で働き始めたときがちょうど電子薬歴に切り替わるタイミングで、紙薬歴は経験していないといいます。そのうえで、紙薬歴の時代を想像しながら考えてみたと話されています。
紙薬歴では手書きで自由度高く書け、ハンコなどを活用して効率よく記録を残す体制があったのではないかと推測しています。
それが電子薬歴になると、パソコンを打ちながらの対応で患者さんから目線を逸らすことになり、親身に相談に乗っていない感じがする、キーボード操作に慣れないといった声もあったのではないか、と語られています。
なんかやっぱり紙の方がいいんじゃない、みたいな声っていうのは、実際そういった中でもあったんじゃないかなと思います。
電子薬歴がもたらした本質的なメリット
電子薬歴もうまくいかない部分がありつつ、上手に使えば効果的に患者さんに関われる面があります。相互作用チェックがより効果的・効率的に行えるようになったのは大きなメリットだと話されています。
情報を突き合わせる役割を薬剤師が主軸で担わなくてもよくなり、より本質的な業務に向き合えるようになった、と捉えられています。
今では電子薬歴が大幅に普及し、電子薬歴で相互作用をチェックできるのが当たり前になりました。そのシステムをどう活用するかという段階で業務をしている薬剤師がほとんどではないか、と述べられています。
使うと決めて使いこなす視点
AI薬歴についても、今はAIより手書き・手打ちの方がいいという声があるかもしれない、とたいぞーさんは認めます。
しかし、10年もしないうちにAIで書くことが基本になり、それを前提にどう機能を使うかを考えながら仕事をする時代は確実にやってくる、と考えを示されています。
今うまく使えないからと敬遠するのではなく、どう上手に使えばより効果的な治療ができるかという視点に立ち、使うと決めて使いこなす姿勢が重要だと語られています。
たいぞーさんは、実際に業務で使ってみた実感をチームのみんなとも共有しながら、新しいテクノロジーを積極的に受け入れ活用していきたい、と締めくくっています。
まとめ
AI薬歴の導入で感じた戸惑いは、かつて紙から電子へ移行したときの戸惑いと重なります。たいぞーさんは、変化のネガティブな時期を乗り越えて、質の高い医療を提供するツールとして使いこなす視点の大切さを語りました。
- たいぞーさんの薬局では今月からAI機能を持つ薬歴が導入され、約1週間使ってみた
- AI薬歴は記載が詳細かつ簡単になる一方、音声の文字起こしの手直しという新たな手間もある
- この戸惑いは、紙薬歴から電子薬歴へ変わったときにも起きた可能性がある
- 電子薬歴は相互作用チェックを効率化し、薬剤師が本質的な業務に向き合える環境をもたらした
- 使えないから敬遠するのではなく、使うと決めて使いこなす視点が質の高い関わりにつながる
