王座を失ってもなお、東京女子プロレスを広めたい
去年一度王座から陥落し、2025年に返り咲いたものの、この間の両国でまた王座を落としてしまったと渡辺さんは振り返ります。
川邊さんが、レスラーとして何を強化したいかを尋ねると、渡辺さんは技術面よりも「広める」ことへの意欲を口にします。
やっぱり東京女子プロレスっていうものがめちゃくちゃ好きにもなったので、東京女子プロレスをもっと世間に広めていく行動をしなきゃなって思ってますね。
そのための手段として渡辺さんが挙げるのが、自身が身を置くアイドル業界です。プロレスに出会うきっかけがない人が多いからこそ、アイドルファンへの発信が最も効果的だと考えています。
プロレスを見に来るのって、なかなか出会わないじゃないですか。そもそもきっかけがなくて、私も出会わなかったので。
その中でもアイドル業界に私は広めることが一番できるし、いいかなっていうふうに思ってはいます。
渡辺さんによれば、デビュー当時はライブ会場のアイドルファンも「プロレスは戦うもの」と理解していたそうです。しかし最近は若いファンから「プロレスって何?」と言われることもあり、認知度の低さを実感していると話します。
「世界一の夢の国」とはどんな世界か
この回のテーマである「東京女子プロレスを世界一の夢の国にしたい」という言葉について、川邊さんがその意味を尋ねます。
渡辺さんは、自分自身もかつてプロレスに怖いイメージを持っていたと明かします。流血のような印象を変えたいという思いが、この言葉の背景にあります。
怖いイメージがあったので、そういうイメージじゃなくて、夢にあふれるキラキラした世界だよっていうのを広げていきたいなって思っています。
川邊さんは、この間の両国の興行の楽しさを振り返ります。男女が混ざって出場し、ミニのんちゃん東京女子プロレスに登場するキャラクター的存在。書き起こしでは川邊さんが両国で見た出演者の一人として挙げている。やアンドレザジャイアントパンダも登場する様子を、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさだったと表現しました。
渡辺さんは、日本独特のアイドル文化ごと海外へ届けたいとも語ります。
海外にも、アイドルも戦ってるっていうパッケージの東京女子プロレスっていうのを広めていきたいっていうのもやっぱりありますね。
後輩たちが憧れる「二刀流」への入り口
話題は、渡辺さんが所属するUP UP GIRLS(プロレス)アイドルとプロレスの二刀流を掲げるグループ。書き起こしでは「アプガプロレス」と呼ばれている。の追加メンバーへと移ります。期という呼び方はしていないものの、3期に渡ってメンバーが加わっているそうです。
新しく入ってきた2人は、それぞれ違う入り口から二刀流の道を選びました。1人目はアイドル好きで、事務所のホームページからアプガプロレスを知り、東京女子プロレスを見て「これをやりたい」と思ったといいます。
もう1人は、親がプロレス好きで、本人はアイドルが好きだったところ、親に見せてもらった東京女子の試合でたまたま渡辺さんを見てファンになったそうです。
川邊さんは、渡辺さんに憧れて入ってくる後輩が増えていくだろうと予想します。
美羽さんに憧れて。だから二刀流界の鞘師里保ですよ。完全に憧れて入ってきますっていう感じになっていくでしょうね。
渡辺さんは、2人が「アプガプロレスになりたくて」入ってきてくれていると話し、一緒に筋トレや練習をしていると笑顔で答えました。
毎日の練習を土台にした二刀流のルーティン
川邊さんが日々の過ごし方を尋ねると、渡辺さんは毎日の筋トレと道場での練習をベースにしていると答えます。
基本、毎日筋トレと道場行っての練習はしたい派で、ずっとしてはいってっていうのがベースで。
その土台の上に、対バンライブや年に数回の単独ライブが乗ってきます。プロレスの試合自体は毎週1から2はあるといいます。
川邊さんは、プロレスラーとしてのベースの練習を毎日し、歌や踊りの仕事や試合が本番として乗ってくる構造だと整理しました。
毎日のベース
筋トレと道場での練習を欠かさない
本番として乗る仕事
対バンライブや年数回の単独ライブ
毎週の試合
プロレスの試合が週に1から2試合ある
多忙な日々のなかでも、渡辺さんは推し活を隙間時間で続けています。最近は現場が一番だと考えていて、試合後に急いで会場へ向かうこともあるそうです。土日はライブと試合が重なりやすく、悔しい思いもすると話します。
ここからどうなりたいか、川邊が重ねる新日再建の話
書類選考で落ち続けていた頃を経て、いまはメインイベンターとして活躍し、アイドルとしても活動する渡辺さん。川邊さんが、ここからどうなっていきたいかを問います。
もっと有名になって、いろんな方に見てもらえるレスラーになりたいですし、アイドルとしてはまだまだ伸びしろいっぱいすぎるので。
プロレスとアイドルの懸け橋になりたいっていうのはずっと思ってるので、そのためにもアイドル回したり、そういうこととかもやっていきたいなって思ってます。
渡辺さんは、普通のアイドルでは味わわないハードさがあると語ります。ライブの日に前日の試合のダメージが残ることもあると、二刀流ならではの大変さを明かしました。
川邊さんは、東京女子プロレスの人気を押し上げる立役者になるのが王道であり効率も良いと話し、棚橋弘至プロレスラー。書き起こしでは新日本プロレスがどん底だった時期を立て直した中心人物として語られている。を例に挙げます。
棚橋さんの意思と行動次第であそこまで変われるんだから、美羽さんの意思と行動次第でかなり変えられるんじゃないですか。
川邊さんは、サイバーエージェントのような有力な株主がいて、ABEMAサイバーエージェントが運営するインターネットテレビ局。書き起こしでは東京女子プロレスの試合がたまに視聴できるメディアとして語られている。で試合が見られることも、盛り上がりの後押しになると指摘しました。
キャラを立てて、もう一度届いた市場を作る
川邊さんは、一度作られた市場は何度でも再生できるという考えを示し、クラッシュギャルズやブル中野さんの時代の人気を引き合いに出します。
一回作られちゃったものって再現可能なんで。
日本のエンタメの幅が広がりすぎて難しいのではと感じていた渡辺さんも、一度届いていたからこそ作れるという言葉に手応えを感じた様子でした。
鍵になるのはキャラの立て方だと2人は話します。東京女子プロレスにはヒールとベビーフェイスの区別がなく、それが夢の国というコンセプトにつながっています。だからこそ、その枠のなかでいかに熱狂を作るかが問われると川邊さんは整理しました。
渡辺さんは、東京女子には掘れば掘るほどイレギュラーなキャラクターがいると語ります。世界3位のチアの実力を持つ選手や、声優の上坂すみれ声優。書き起こしでは両国のバトルロイヤルに出場し、最終的に勝ったと語られている。さんが出場したバトルロイヤルなど、夢の国感のある場面が話題に上りました。
そのうえで、アイドルとの二刀流でジャイアントスイングをするような、渡辺さん自身のキャラをどう立てていくかが焦点になると2人は確認しました。
トラックレコードと、武道館という次の景色
番組恒例のルーティンの質問へと移ります。これまで会ったなかで「すごい」と思う人を尋ねられ、渡辺さんは指原莉乃タレント、プロデューサー。書き起こしでは渡辺さんがアイドルを好きになったきっかけの人物として語られている。さんの名前を挙げました。指原さんがきっかけで様々なアイドルを見るようになり、いまがあると話します。
さっしーさんに初めてお会いした時はすごい感動しましたね。オーラだけで、すごい圧倒されました。
続いて、これまでの最大の実績を問う「トラックレコード」の質問に、渡辺さんは両国国技館でのシングルのベルト戦を挙げます。そこがピークであり、これから超えていかなければならない部分だと語りました。
渡辺さんは、2024年にベルトを取ったときと、2026年の最新の国技館での試合とを対比します。前者は花道を歩く姿にファンのペンライトが灯り「これが見たかった」と感じた場面でした。
負けた瞬間、リングを降りる時に、もっとやりたいっていう向上心の方があったというか。
2024年のベルト奪取。花道を歩く姿にファンのペンライトが灯り「これが見たかった」と感じた
2026年の陥落。リングを降りる瞬間に「もっとやりたい」という向上心が湧いた
アイドルとしては、まだトラックレコードと呼べる実績は途中だと渡辺さんは言います。新宿FACEでリング込みの試合とライブを行ったことに手応えを感じつつ、後楽園ホールやさらに大きな会場での開催を目標に挙げました。
武道館でやりましょうよ。武道ですから。
川邊さんは、そこにたどり着くまで応援したいと伝え、渡辺さんも「頑張ります」と応じてインタビューを締めくくりました。
まとめ
王座を失ってもなお、渡辺未詩さんが見据えるのは東京女子プロレスをより多くの人に届けることでした。アイドルとの二刀流という自分にしかできない立ち位置から、夢の国のような世界を広げていこうとしています。
- 渡辺さんは技術以上に「東京女子プロレスを世間に広める」ことを課題に据え、アイドル業界を発信の入り口と考えている
- 怖いイメージではなく「夢にあふれるキラキラした世界」を目指すことが「世界一の夢の国」という言葉の背景にある
- 渡辺さんに憧れて二刀流を志す後輩が加わり始めており、毎日の練習を土台に多忙な日々を送っている
- 川邊さんは棚橋弘至による新日本プロレス再建を例に、意思と行動次第で東京女子プロレスも変えられると後押しした
- 当面はタッグ王座の防衛を続けながら、アイドルとしては武道館規模の会場を次の目標に据えている
