イギリスに届いた大量のねるねるねるね
サイエントークの今回の回は、お菓子メーカーのクラシエとのコラボ企画です。イギリスに住むレンさんとエマさんの手元には、クラシエから送られた約10種類のねるねるねるねが大量に届いていました。
今ちょっと手元にねるねるねるね、10種類ぐらいがものすごくたくさんあって、多分今イギリスで一番ねるねるねるね持ってる個人かもしれないなと思ってるんですけど。
ゲストは、ねるねるねるねなどの商品開発を担当するクラシエの細田さんです。レンさんはかねてからねるねるねるねファンを公言しており、リスナーからねるねるねるねを贈られたこともあるほどです。
細田さんはクラシエのFoods Companyのマーケティング室の中にある菓子部に所属し、ねるねるねるねを中心に知育菓子 ── 作る工程そのものを楽しめるよう設計されたお菓子。粉に水を加えて混ぜたり、形を作ったりしながら、色や形の変化を体験できるのが特徴ですを担当しています。現在販売中の知育菓子は、ぶどう味のような味違いをそれぞれ1商品と数えて23種類あるそうです。
細田さんたちが送った品は、ねるねるねるね関連の全商品です。北海道や沖縄のエリア限定品のほか、ねるねるねるねの味をそのまま楽しめるラムネ「ねるねるねるね超固めちゃいました」も入っていました。
本当にねるねるねるねの味するラムネだと思って。
送られた商品のうち、細田さんが開発に関わったのは半分ほどだといいます。スーパーで馴染みのあるぶどう味やソーダ味に加え、4〜5人で楽しめる大きなデラックスも並び始めているそうです。
大人のねるねるねるねの「大人らしさ」とは何か
レンさんとエマさんが特に感動した商品が「大人のねるねるねるね」です。9月1日に発売されたばかりのレアチーズケーキ味も、二人はすでに試食していました。
タルトの細かいクッキー生地みたいなのが入ってるじゃないですか。それとかをかけてて。あとはブルーベリーのソースかけて食べると、なんか本当にいい感じのレアチーズの味してびっくりしてました。
細田さんによると、大人のねるねるねるねの開発はいつも苦労しているそうです。まず何の味にするかを決めるところから始まり、「大人らしさとは何か」も同時に考えていくといいます。
大人のねるねるねるねで細田さんたちが意識しているのは、通常品と少し違うところがあり、大人でも手に取りやすいことです。エマさんが指摘したように、パッケージも通常品のイラストではなく、レアチーズケーキやりんごのカラメリゼを美味しそうに見せる写真になっています。
細田さんによれば、大人のねるねるねるねは別の担当者が受け持っており、その担当者は「いかに美味しそうに見せるか」を強く意識しているそうです。
新しい味はマーケティングと研究所のペアから生まれる
レンさんが、新しい味を考えるときは何人で考えるのかを尋ねると、細田さんは今の開発体制を説明しました。1商品ごとにマーケティングの担当者と、試作を担う研究所の担当者が付き、最初はその2人で考え始めるそうです。
その後、上司を加えるなどしてメンバーを増やし、みんなで「ああでもない、こうでもない」と検討していきます。細田さんは、開発はいつもこの流れで進んでいると話しています。
2人で着想
マーケティング担当と研究所担当のペアで味を考え始める
メンバー拡大
上司などを加えて、みんなで検討を重ねる
研究所の提案
味の再現方法や面白いギミックを研究所が提案する
採用
いい案が出ればそれを採用して商品にする
へー意外。なんか開発の人だけかと思ってました。それを研究に広げるみたいなイメージかなと思ってたんですけど。
細田さんによると、知育菓子は技術を起点にした商品も多く、研究所の力が非常に重要です。味を再現できるかだけでなく、「こんなのがあるから商品にしたらどう?」という研究所からの話で商品作りが始まることもあるそうです。
その好例が、大人のねるねるねるねのりんごのカラメリゼ味です。カラメリゼのパウダーに水をかけると表面が固まる仕掛けになっています。
りんごのカラメリゼ味は、味の名前は2人で一緒に考えたものの、「カラメリゼと言うからには、カラメリゼの要素が要る」という話になったそうです。味だけでカラメリゼっぽさを出すより、上にカラメリゼを再現するほうがそれらしいと考え、研究所からの提案を採用したといいます。
いやすごいな、めっちゃ面白いなそれ。これ発想なかったもんな。このねるねるの表面固めようっていう。
「ねるねるねるねに育てられた研究者」の原体験
化学の研究をしてきたレンさんは、研究で扱うのと同じような粉が、楽しく食べられる商品になっている点に研究者として感動するといいます。実験の面白さが、ねるねるねるねのような商品を通じて伝わるのではないかと考えています。
細田さんも、ねるねるねるねには色が変わったり膨らんだりする科学的・実験的な要素があると話します。自分の手で変化を起こせることがきっかけになって、理科や実験に興味を持つ子どもも多く、そうした声もたくさん届いているそうです。
レンさんは、ねるねるねるねが実験好きを育てる理由を、作り方の手順に見ています。普通のお菓子はすぐに食べられますが、ねるねるねるねは説明を読んで、その通りに作らないとうまくできません。
なんか指示にちゃんと従うとか、結構実験ではすごく大事なところで、なんかそういうのは僕の子どもの頃の原体験を作ってくれたんじゃないかなと思ってるんですよね。
エマさんは、そうして研究者になった人たちが世界で活躍していると話を広げ、「ねるねるねるねが世界を救っていると言っても過言ではない」と冗談まじりに語りました。細田さんも、小さいころにねるねるねるねをやっていたという研究者が誕生したらいいと話しています。
酸っぱくない「中性フレーバー」はなぜ難しいのか
レンさんが、1つの味を作るまでに試作品がボツになることもあるのかと尋ねると、細田さんは「結構ボツになっている」と答えました。アイデア自体は良くても、味の再現が難しくてボツになるものも多いそうです。
ねるねるねるねは、酸と重曹 ── 炭酸水素ナトリウムのこと。酸と反応すると二酸化炭素の泡を出す性質があり、ベーキングパウダーの成分にも使われますを反応させて膨らませています。そのため酸は欠かせない存在で、酸と相性のいいフルーツ系や、コーラ、梅干しソーダのような飲み物系のフレーバーは、数回の試作で形になっていくといいます。
一方で、細田さんたちが「中性フレーバー」と呼ぶ、酸っぱくない味は再現の難易度が高いそうです。レアチーズケーキ味も中性フレーバーにあたります。
フルーツ系、コーラや梅干しソーダなどの飲み物系。数回の試作で形になりやすい
レアチーズケーキ味やアイスの味など、酸っぱくない味。再現の難易度が高い
特に苦労したのが、昨年発売したクラシエのアイス「ヨーロピアンシュガーコーン」とのコラボ商品です。アイスの味の再現も中性フレーバーにあたり、細田さんは「一番最初は本当においしくなかった」と振り返ります。
ヨーロピアンシュガーコーン味は、コラボすること自体はすでに決まっていて変えられませんでした。上司からも「本当にやるの?」と言われたそうですが、研究所が試作を重ね、なんとか形になったといいます。
試食も簡単ではありません。しっかり混ぜないと1番の液が残って酸っぱくなったり、作る人や、前後に何を食べたかでも味が左右されたりします。そのうえ膨らむのでお腹もいっぱいになり、研究所の担当者はマーケティング側の2倍、3倍は食べていると細田さんは話しています。
1つの味ができるまで、発売の1年前から動き出す
1つの味を作るのにかかる時間について、細田さんは、まず社内提案に向けてある程度の形にするまでが4〜5ヶ月ほどだと説明しました。次の味を何にするかを話し合うキックオフは、発売の1年ほど前に行われるそうです。
社内提案のあとも、営業による商談や生産の準備などがあり、それらを含めて全体で約1年という流れになります。
送られた商品の中には、チュッパチャップスで作るねるねるねるねもありました。エマさんは、チュッパチャップス ── スペイン発祥の棒付きキャンディーのブランド。世界各地で販売されており、包み紙のロゴはサルバドール・ダリがデザインしたことで知られていますが海外メーカーのものだと調べて驚いたそうです。細田さんによると、日本での販売権はクラシエにあり、「ある意味自社コラボ」だといいます。
レンさんは、知育菓子は日本が誇れるものだと話します。細田さんも、真似されることはあるものの、手の込んだ工程があったり何かを作ったりするのは日本ならではだと個人的に考えているそうです。
エマさんはイギリスのオフィスにねるねるねるねを持っていき、同僚と遊ぶつもりだといいます。クラシエは海外での販売時に「DIYキャンディー」と説明しているそうですが、レンさんは「お菓子の家を作るのを想像する」と首をかしげ、エマさんは知育菓子にちなんで「エデュケーションスイーツ」と紹介しようかと話していました。
四角カップが裂けないように、どこまで改良した?
ここからはリスナーから募集した質問に答えていきます。最初はレンさんが読み上げた質問です。
ねるねるねるねを普段食べないのですが、この機会に久しぶりに買って食べました。童心の記憶が蘇ってきて懐かしい気持ちになりました。質問なのですが、ねるねるねるねの製品改良ってどういうところを改良していくのでしょうか。分かりやすいのは味で新しいフレーバーなどを開発改良をするのは想像できるのですが、それ以外だとどういうところに改善点を見出していくのでしょうか。個人的には容器とかも昔から改良されてたりするのかなと想像しています。
質問への回答では、味だけでなく、トッピング、小袋のデザイン、トレーの形状、パッケージの表面のデザイン、裏面の作り方の説明まで、ありとあらゆる部分を見直していると説明されました。
改良のヒントは、実際に子どもが作る様子を観察することから得ています。ねるねるねるねは知育菓子の入門編にあたるため、保護者にも「作りにくそうにしているところはありますか?」とインタビューし、改善点を見つけてリニューアルしているそうです。
細かい改良の例が、水を入れる四角カップの切り取りやすさです。今年の春のリニューアルで改良された部分で、子どもが四角カップを横にピッと引っ張ると、トレーの本体が裂けてしまうことがありました。
クラシエとしては、パタパタと折って切り取る方法を推奨しています。ただ、早く作りたい子どもは横に引っ張ってしまうので、引っ張っても本体が切れないように工夫したと細田さんは話しています。
なんかちょっと今めっちゃ感動してますね、そこ。なんかあの、これ本当に僕小学生の時に何回もそれやってました。
ただし、四角カップは切れやすすぎても困ります。工場のラインで四角カップが落ちると、ラインを止めて探さなければならないからです。
子どもが横に引っ張るとトレー本体まで裂けてしまう
工場のラインで四角カップが落ち、ラインを止めて探すことになる
細田さんたちが目指したのは、ほどよくくっついていて、引っ張っても本体が切れない接着具合です。「点付け」と呼ぶ接着部分の数と長さを変えたパターンを、10パターンほどトレーメーカーに出してもらったといいます。
1つの形状につき100枚ほどを用意し、みんなで引っ張って確かめたそうです。レンさんは「こだわりがやっぱり味だけじゃない」と感心していました。
水は表面張力いっぱいまで入れるのが美味しく作るコツ
エマさんは、トレーに入れる水の量について自分からも質問しました。
表面張力で結構あの上の方モコってした感じで水入る時もあれば、本当にぴったりの時もあるんですけど、これってやっぱりこのぴったり横から見てモコってならないようにな量がいいですかね。
細田さんの答えは意外なものでした。四角カップに表面張力 ── 液体が表面をできるだけ小さくしようとする力。この力のおかげで、コップの縁より少し盛り上がるまで水を注いでもこぼれずにとどまりますいっぱいまで水を入れると、ねるねるねるねがふわふわに膨らむといいます。
細田さんは、こぼれるギリギリぐらいの水を入れてほしいと勧めます。すり切りと表面張力いっぱいでは、膨らみや硬さ、混ぜているときの手の感覚も全然違うそうです。
すり切りいっぱい:膨らみが控えめで、少し硬め・重めの仕上がり
表面張力いっぱい:ふわふわに膨らみ、担当者いわく一番美味しい
なんか入れすぎたな、これなんかミスったみたいな。いつも思っちゃって。で、次の時はちょっと気をつけようみたいなしてたんですけど、そうじゃなくて、逆にこう表面張力いっぱいの水を入れることがコツだったんですね。
レンさんは、少なめの水で作るとあまり膨らまなかった記憶があるといいます。さらに、ビールで作ってみたこともあると打ち明けると、細田さんは、そういう声をもらったことがあると答えました。
細田さんは、自分で工夫できることが知育菓子のいいところだと話します。ねるねるねるねは1回きりですが、他の知育菓子には何回か作れるものも多く、トライアンドエラーを楽しめるそうです。
研究所からマーケティングへ、細田さんがねるねるねるねに携わるまで
続いては、エマさんが読み上げたリスナーからの質問です。
ねるねるねるね開発に携わるようになったきっかけは?希望したのか、異動などでたまたま開発に携わることになったのかなど。
細田さんは入社当初、研究所に配属されていました。当時は知育菓子ではなく、スポーツドリンクなどの粉末飲料のチームで、試作して食べる側の仕事をしていたそうです。
その後、細田さんは異動希望を出してマーケティング室に配属されました。マーケティング室には新卒から入る人はあまりおらず、営業や研究所からの異動者、中途採用の人で構成されているといいます。
なんか食品会社のマーケティングってすごいなんか花形なイメージなんですけど、やっぱ競争率高いんですか?
細田さんは、世の中的には花形だと思うし友人にもそう言われると話しつつ、複数商品を担当したり、営業に新商品を説明したりと、やることは多いと答えました。社員が花形と思っているかはわからない、と控えめに語っています。
それでも新入社員の中には、マーケティングをやりたいという熱意のある人が多いそうです。細田さんは、味やギミックの段階から一から携われることが、この仕事の楽しいポイントだと話しています。
40年で味はどう変わった?2011年のリブランディング
次はレンさんが読み上げた、昔と今の味の違いについての質問です。
昔と今は味は違うのでしょうか?もし聞けるなら味の変遷を教えていただきたいです。美味しくなってるなら今度食べてみようと思います。
ねるねるねるねは1986年に生まれ、来年で40周年を迎えます。リニューアルは何度もしており、そのたびに子どもの味覚に合わせてフレーバーを変えてきたそうです。
ねるねるねるねが特に狙っているのは、3歳から6歳ぐらいの未就学児です。小さい子どもほど酸っぱい味に敏感で苦手なため、2011年の大きなリブランディング ── ブランドのイメージや価値を見直し、商品やパッケージ、宣伝などを作り直すことで、酸っぱさをしっかり減らしたといいます。
リブランディング前は売り上げが落ちていた時期でした。調査して商品を見つめ直した結果、酸っぱさがネックだったのではないかと考えたそうです。細田さん自身は当時の商品を食べたことはないと断っています。
ただし、甘いだけだと飽きてしまいますし、ファンは甘酸っぱさを好んでいると考えられます。そこで、少し甘くしながら、甘さと酸っぱさのちょうどいいバランスを狙って開発しているそうです。
エマさんが売り上げは回復したのかと尋ねると、細田さんは「向上しました」と答えました。味だけでなく、パッケージの見直しやプロモーションの強化も同時に行ったため、複合的な結果だとしています。
細田さんは、作る人さんにも「すごい美味しくなってるじゃん」と思ってもらえるはずだと話し、個人的なおすすめとして大人も楽しめるレアチーズケーキ味を挙げました。
メロンソーダ、マスカット、バナナチョコ。愛された味たち
エマさんが読み上げたのは、担当者が好きな味についての質問です。
過去のねるねるねるねの中で一番個人的に好きだった味とかあれば教えてほしいです。ちなみに私はメロンソーダ味が最高でした。
細田さんによると、メロンソーダ味はこれまでの中でも非常に好評で、売り上げでも首位になったフレーバーです。細田さん個人が好きなのは、去年発売されたマスカット味で、甘さと酸っぱさのバランスが良かったといいます。
マスカット味はすでに売り切れて販売を終えています。レンさんが定番について尋ねると、細田さんは、定番品はぶどう味とソーダ味の2つだと答えました。
デラックスねるねるねるねも継続して発売しつつ、フレーバーやトッピングを変えるリニューアルをしています。チュッパチャップスとのコラボの枠と大人のねるねるねるねの枠は、年1回新しいフレーバーを投入し、飽きずに楽しめるようにしているそうです。
これまでに出た味の総数は、過去の味を再発売することもあるため、細田さんは確認して改めて伝えるとしました。そのうえで、40年発売しているので20〜30種類は出ているのではないかと話しています。
パッケージが縦向きになった理由も語られました。横向きだと店頭のプライスレールにかかり、半分ほどしかイラストが見えないこともありますが、縦向きならどんなに隠れても3分の2ほどは見えるそうです。
プライスレールにかかり、極端な場合はイラストが半分ほどしか見えない
どんなに隠れても、3分の2ほどはしっかり見える
味の総選挙は今のところ実施したことはないものの、過去に出たバナナチョコ味は今でも「もう一回出してください」という問い合わせが多いそうです。
細田さんは、新商品が出るとすぐ買ってくれるファンにも飽きずに楽しんでもらえるよう、フレーバーを選んでいると話します。レンさんも、一昨年の大人のねるねるねるねのストロベリー味に驚いたと振り返りました。
僕ねるねるねるねの味が好きってずっと言ってたんですけど、あんまりちょっと理解してくれる人が少なかったんですけど、なんかようやく世の中が気づき始めたなみたいな。
累計出荷数は、日本人が1回以上触れられる規模
レンさんが読み上げたのは、ねるねるねるねの累計出荷数についての質問です。
発売から現在までねるねるねるねは累計何食世の中に出荷されたのでしょうか。何かに換算して言い表すとどんな感じになるのでしょうか?東京ドーム何個分など。
細田さんは、何かに換算するのは難しかったとしたうえで、集計時点時点で、発売開始からの累計出荷数が累計出荷数億食だと答えました。
細田さんによると、この数は日本人が1回以上触れることができる数だそうです。エマさんは「日本人でねるねるねるねを食べたことがない人はいないのでは」と驚き、レンさんも歴史の長さを感じていました。
細田さんは、よく寄せられる質問なので毎回確認していると話しています。
CMのような大きな釜は工場にある?
エマさんが読み上げたのは、製造工程についての質問です。
ねるねるねるねはCMのような大きい釜も製造過程にあるのでしょうか。
ねるねるねるねのCMには、魔女が「ねるねるねるね」と言いながら混ぜ、「テーレッテレー」という効果音が流れる場面があります。レンさんは、夕方のアニメの時間帯のCMで見た記憶があるといいます。
細田さんによると、実際の製造工程にCMのような釜はありません。代わりに、粉の原料を入れてばらつきがないように混ぜる大きな混合機を使っています。
混合機の大きさは、手を広げた人が2人並べるぐらいだそうです。その中で、フレーバーの粉などの原料をぐるぐる回して混ぜていきます。
クラシエは京都府福知山市に新しい工場を建てており、見学者通路から混合機や製造ラインを見られるといいます。来年には一般公開される見込みで、ねるねるねるねの歴史や原理を体感できるミニゲームのようなコーナーもあるそうです。
関西に戻る予定なので行きましょう。
バケツで作る人も。ねるねるねるねが愛される理由
エマさんは、大きめの容器を販売していたり、工場見学で大きなねるねるねるねを作る体験ができたりするのかを尋ねました。
細田さんによると、トレーの別売りはしておらず、形として近いのはデラックスねるねるねるねです。家庭で大きなボウルに何袋も入れて作る人や、高校生がバケツでねるねるねるねを作った思い出を寄せてくれることも多いそうです。
レンさんは、みんなで巨大ねるねるねるねを作るオフ会をしていた人もいたと話します。細田さんは、魔女や「テーレッテレー」をいじったり、YouTuberが大食い企画をしたりと、面白いコンテンツとしても愛されていると語りました。
なんかやっぱ時代変わっても新しい感じするんだよな。なんか知らないけど。やっぱこうビジュアルもそうだし、なんか全然色褪せないですよね。
細田さんは、ねるねるねるねは唯一無二のお菓子だと話します。膨らんで色が変わる体験が1袋でできるうえに、必要なものは水だけで、他にはあまりないお菓子だからこそ愛されているのではないかと考えています。
前編はここまでです。レンさんによると、話が盛り上がり、もともと分けるつもりのなかった収録を前編と後編に分けたそうです。送られた商品を全種類食べる動画もYouTubeで公開されています。
まとめ
ねるねるねるねの開発は、味だけでなく容器やパッケージまで、子どもが楽しく作れることを軸に細かく試行錯誤されています。マーケティングと研究所のペアで始まる開発体制や、表面張力いっぱいの水で作るコツなど、知育菓子ならではの工夫が多く語られた前編でした。
- 新しい味はマーケティング担当と研究所担当の2人で考え始め、発売の約1年前から動き出す
- ねるねるねるねは酸と重曹で膨らむため、酸と相性のいいフルーツ系は作りやすく、酸っぱくない中性フレーバーは難しい
- 四角カップは、引っ張っても本体が裂けず、工場のラインでは落ちない接着具合を約10パターン試して改良された
- 水は四角カップの表面張力いっぱいまで入れると、ふわふわに膨らんで美味しく作れる
- 2011年のリブランディングで酸っぱさを減らし、甘さと酸っぱさのバランスを重視するようになった






