なぜ電車でも船でもなく、全部レンタカーだったのか
レンさんとエマさんは、ノルウェー第二の都市ベルゲンと、その周辺のフィヨルドを見に行く旅を終え、レンタカーを返す直前の車内から収録を始めています。
一般的なノルウェー旅行では電車や船を使うことが多いそうですが、2人は移動をすべてレンタカーで済ませました。
車の方がいいんじゃないかなって思ったけど、まあわかんない。(船とか)乗ってないから比較できないけど、とりあえず非常に満足度の高い旅行でしたね。
ぜひね、車旅行おすすめしたいね。ノルウェーはこれ。
旅程は3泊4日です。初日は朝11時ごろにベルゲン空港へ着き、レンタカーを受け取って30分かからずベルゲンの街へ入りました。首都オスロには行っていません。
レンさんは、ベルゲンを「コンパクトな田舎」と表現し、都会のオスロとは違う良さがあると話しています。
ノルウェーで運転するなら知っておきたいこと
ベルゲンでの運転では、駐車に注意が必要だったといいます。ナンバープレートが自動で読み取られて課金されることがあるため、きちんとした駐車場に止め、出庫時に料金を払う必要があります。
借りた車は左ハンドルでした。本当は電気自動車に乗るつもりでしたが、実際に借りたのはハイブリッドカーだったそうです。
レンさんによると、ノルウェーはEV ── 電気自動車(Electric Vehicle)の略。ガソリンを使わず、バッテリーに蓄えた電気でモーターを動かして走る車ですが世界で最も普及している国だそうです。エマさんはテスラが3割ほどに見えたと話し、EVのバスも走っていたといいます。
一方でレンさんは、乗り慣れたガソリン系の車だったからこそ、充電などの余計な心配をせずに済んだとも振り返っています。
世界遺産ブリッゲの街並みと、1皿5000円のクレープ
ベルゲンの街歩きで2人が向かったのは、世界遺産に登録されている港町ブリッゲブリッゲです。石畳の街並みが続き、レンさんは「ぜひ行くべき」と勧めています。
エマさんの印象に残ったのは建物の色でした。イギリスとは違い、黄色や赤、パステルカラーの家が並んでいて、イメージ通りの北欧の街だったといいます。金曜日だったこともあり、観光客はいても混雑はしていませんでした。
昼食に入ったクレープ屋では、物価の高さに驚かされます。1ノルウェークローネが約15円で、クレープは1つ300クローネほど。日本円で1人4500〜5000円ほどになった計算です。
レンさんは外食なら3000〜4000円は必ずかかると話し、エマさんはそれでも安いほうだと付け加えています。ただ、食べ物は魚も野菜もすべておいしかったそうです。
エマさんが調べたところ、ノルウェーのトイレは基本的に有料という情報もありました。ただ今回の旅で、2人が実際に有料トイレを見かけることはなかったといいます。
フロムへの道中で出会った大迫力の滝
ベルゲンを出た2人は、内陸にあるフロムへ車で向かいます。フロムは人口500人ほどの小さな村ですが、観光客が年に50万人訪れる、フィヨルドで最も有名な村の一つだとレンさんは話します。
その道中、道路脇で偶然見つけたのがトビンネフォッセントビンネフォッセンという滝です。車でなければ寄れない場所で、レンさんは旅の中で一番迫力があったかもしれないと振り返ります。
普通に道の横で急に見つけたから、おお、止まるかってなって止まったけど、もう水しぶきがやばくて、雨みたいな感じだったね。
道中は、谷に水がたまったフィヨルド ── 氷河が削ってできたU字型の谷に海水が入り込んでできた、細長く奥深い入り江。ノルウェー西海岸に多く見られますだらけの景色だったといいます。滞在中はずっと雨予報でしたがほぼ晴れ、6月で気温は25〜26度ほどとちょうどよい気候でした。
夜7時のフロムと、ハイランド牛に見つめられる宿
フロムに着いたのは夜7時ごろでした。エマさんによると、鉄道や船で来た観光客はもう帰った後で、人が少なくゆっくり過ごせたといいます。
なんかゆっくりもうひたすら車旅行推すっていう。いや、なんか人出がない方がやっぱ自然もゆっくり見れたし。
フロムの村には牛や羊、ヤギがあちこちにいました。宿の目の前にはハイランド牛がいて、リビングで食事をしていると、牛がじっと部屋の中を見つめてきたそうです。
ハイランド牛にじっと見つめられながらご飯を食べてちょっと緊張した。
泊まったのはブレッケガルドアパートメントブレッケガルドアパートメントという、トイレとシャワーが共用のホステルのような宿です。夕食はスーパーで買ったラップを、フィヨルドを眺めながら外で食べました。
鈴を付けたヤギの群れが移動するたびにカランコロンと音が鳴り、エマさんはそれに癒されたといいます。
驚いたのは日の長さでした。日没は23時ごろで、日が沈んでも真っ暗にはならず、ほぼ白夜に近い状態だったそうです。
なんだろう、日本でいう夜6時ぐらいの状態がずっと続いてるみたいな。
レンさんは、暗くならないぶん行動できる時間が長く、観光客にとってはお得感があると話しています。
ステガステイン展望台は「怖い道」を越える価値があるか
空港へ場所を移して収録を再開した2人は、2日目の話に入ります。前日が朝4時前の早起きだったため、10時間ほど眠ってから、フロム周辺のドライブに出かけました。エマさんは、この2日目が一番満足度が高かったかもしれないと話します。
最初に向かったのはステガステイン展望台です。展望台までは一本道のくねくねした山道が続き、レンさんは運転に慣れていないと少し怖いかもしれないと注意しています。
道幅が狭いため、対向車が来ると片方がバックして広い場所に寄り、道を譲る必要があります。ただ車は多くなく、すれ違いに苦労する場面はそれほどなかったそうです。
展望台は崖から橋が突き出したような形で、フィヨルドや街を一望できます。入場料、駐車場、トイレがすべて無料だったこともエマさんは挙げています。
話題になったのはトイレです。壁一面がガラス張りで、用を足しながら壮大な景色を楽しめるつくりでした。ドローンを飛ばしている人もいて、2人ともドローンが欲しくなったといいます。
オーランズバンゲンは「マンマ・ミーア」か童話の世界か
展望台の後は、近くのオーランズバンゲンオーランズバンゲンという船着き場のある村へ。スーパーでハンバーガーを買い、フィヨルド沿いのベンチで昼食をとりました。エマさんは、ここが旅の中で1、2番目に良かったかもしれないと話しています。
村の雰囲気について、2人のたとえは少しずつ違いました。エマさんは舞台がギリシャの映画「マンマ・ミーア」を挙げ、レンさんは妖精が出てきそうな童話の世界だと表現しています。
なんかさ、今までさ、海とか山は行ってきたけど、フィヨルドって初めてじゃん。なんか普通の海ともちょっと違うしね。
海アンド山なんよ。多分。
フィヨルドの水は透明で、海ではないため波もほとんどありません。聞こえるのは鳥の声と遠くの滝の音くらいだったといいます。
海と山が合わさった景色。水は透明で、波はほとんどなく静か
海と山を別々に楽しむ場所。フィヨルドは2人にとって初めての体験
ふだん近くばかり見ているため、遠くを見すぎて逆に目が疲れたという話も出ています。レンさんは、あんなに遠くを見て目が疲れたのは初めてかもしれないと笑います。
ウンドレダールのヤギチーズと、地図にない川のスポット
レンさんがもう一つ勧めるのは、フロムから車で30分ほどのウンドレダールという村です。ただエマさんは、オーランズバンゲンのほうが好きだったと意見が分かれています。
ウンドレダールはこぢんまりした村で、チーズレストランのヤギチーズがとてもおいしかったそうです。小さな教会もあり、2人は「魔女の宅急便」の世界のようだと話しています。
ウンドレダールとフロムの間の道では、観光スポットではない川辺に車を止めました。パステルブルーの川と山がそろった場所で、写真で見ると旅の中で一番きれいだったかもしれないといいます。
まあその観光スポットでここ川みたいな感じじゃなくて、普通にドライブしてたら綺麗すぎてちょっと降りてみるかみたいな感じで降りたらめっちゃ良かった。
レンさんが事前にブログを調べたところ、このあたりの道の情報はあまりなかったそうです。多くの人が鉄道で移動するからではないか、とレンさんは考えています。
いや、マジで車運転してだけで車のCMみたいな道しかないから。
エマさんも、ノルウェー全体がきれいすぎるので、ドライブしていれば何かしら良い場所が見つかるはずだと話しています。
フロムのブルワリーで聞いたバイキングとワンピースの話
2日目の夜は、フロムで一番人気というクラフトビールのブルワリーエガーマイクロブルワリーで夕食をとりました。クラフトビール5種の飲み比べもあり、エマさんは魚のスープ、レンさんはラムのスペアリブを食べています。
食事中の話題はバイキングに及びました。レンさんによると、角の生えたヘルメットのイメージは19世紀の劇に由来するもので、実際には被っていなかった説が有力だそうです。
さらにレンさんは、漫画「ONE PIECE」でいま描かれているエルバフ ── 「ONE PIECE」に登場する巨人族の国。序盤に登場した巨人の戦士ドリーとブロギーの故郷として語られてきましたが、家などのモチーフも含めて完全にノルウェーだと話します。エマさんは、各地で見たトロールの像やお土産が巨人に似ていると応じています。
お土産屋には斧のキーホルダーも並んでいました。レンさんは、日本の修学旅行で売られている剣や斧のキーホルダーの元になったような「マジもん」があったと笑います。
夕食を終えた夜9時でも外はまだ明るく、2人はレジャーシートを敷いて寝転がって過ごしました。レンさんは、旅行にレジャーシートは必須だと勧めています。
グドヴァンゲンのサーモンと、人のいないスタルハイム
3日目は宿をチェックアウトし、港が中心のグドヴァンゲンへ。この日は少し寒く雨も降っていたため、カフェで温まりながらサーモンのサンドイッチを食べました。
2人はヨーロッパ各地で何かを買い、帰国後に「ヨーロッパ旅思い出コーナー」を作るつもりです。オランダでは50年使える金色のカレンダーを買い、ノルウェーでは小さなグラスを選びました。
次に訪れたスタルハイムには、ほとんど人がいませんでした。エマさんはここが一番か二番に好きだったと話し、レンさんは穴場だと見ています。
スタルハイムには1860年代ごろに開かれたという老舗ホテルがあり、昔の絵や工芸品が飾られ、結婚式場もありました。ホテルの奥に景色を見渡せる場所があり、そこへ行くためにホテルの中を通ったそうです。エマさんはホテルのお土産屋でポストカードを買っています。
ベルゲンへ戻る途中も、Uターンしてまで草原に寄るなど、気になった場所で何度も車を止めました。エマさんは、観光地になっていない場所を自分たちで見つけられるのがドライブの良さだと話しています。
床が傾いたユニコーン・フィッシュレストランのバカラオ
ベルゲンに戻った3日目の夜は、ブリッゲの古い建物の中にあるザ・ユニコーン・フィッシュレストランザ・ユニコーン・フィッシュレストランで夕食をとりました。レンさんによると、ブリッゲは300年以上残る街並みが世界遺産になっているそうです。
レストラン自体はめちゃくちゃ傾いてて、私があの人生で行ったレストランの中で一番傾いてるレストランでしたけど。
床の傾きは見てわかるほどで、エマさんは少し酔ったといいます。壁の絵は水平に掛かっているため、絵と部屋の向きがずれて見えたそうです。
料理は2人とも大満足でした。レンさんが食べたのはバカラオ ── 干したタラにトマト、玉ねぎ、じゃがいも、オリーブ、にんにくなどを合わせて煮込む料理。ノルウェーでは干しダラを使った定番料理として親しまれていますで、干したタラをグラタンにした料理です。
北海道出身で魚にうるさいレンさんも「合格」と言うほどでした。エマさんはタラとサーモンの蒸し焼きを頼み、付け合わせのベビーポテトやソースまで含めて「素晴らしいハーモニー」だったと話します。
寒さのため近くのフィッシュマーケットには行けず、フロイエン山も車では途中までしか行けないため見送りました。この夜は、朝食付きで1万円以下のユースホステルのような宿に泊まっています。
3泊で足りた?AIが変えた海外旅行のしやすさ
4日目は朝食をとって空港へ向かいました。2人は、ベルゲン周辺を回るなら3泊でちょうどよかったと振り返ります。ただエマさんは、もっと長くいれば水族館や博物館、オスロにも行けたかもしれないと話しています。
レンさんによると、オスロはベルゲンから国を横断する必要があるほど遠く、日本からはオスロのほうが行きやすいかもしれません。オスロから入り、フロムを通って西のベルゲンから帰るルートもあるそうですが、ほぼ移動だけの怒涛のスケジュールになりそうだといいます。
今回の旅でもう一つ大きかったのがAIの存在です。ノルウェー語がまったくわからない2人は、駐車のルールや標識、メニューを写真に撮り、ChatGPTやGeminiに聞いて乗り切りました。
計画
6月のノルウェー行きもAIが勧めていた
運転
ノルウェー語だけの駐車ルールや標識を写真で確認
食事
メニューを撮って説明してもらう
いや、そうそうそう。てかこれAIマジ旅行変わると思うわ。やりやすさが。
6月を選んだのは、AIの勧めに加えて、夏のシーズンのノルウェーが良いと言われていたからだそうです。実際に天気も気温もよく、国が広いぶん観光客が散らばって混雑も感じなかったといいます。日本人観光客は1〜2組しか見かけませんでした。
レンさんは、円安ではあるものの、AIがあれば海外旅行全般の言葉の壁はかなり低くなったと話しています。エマさんは今回の旅を、AIとドライブを勧める旅だとまとめました。動画も50GB以上撮影しており、YouTubeでも公開予定とのことです。
まとめ
レンさんとエマさんのノルウェー旅は、電車や船ではなくレンタカーで、ベルゲンとフィヨルドの村々を巡る3泊4日でした。人の少ない時間帯や観光地化されていない場所に立ち寄れる自由さと、言葉の壁を越えるAIの助けが、満足度の高さにつながったようです。
- ノルウェーのフィヨルド巡りは、人混みを避けて寄り道できるレンタカー旅が2人のおすすめ
- ステガステイン展望台、オーランズバンゲン、スタルハイム、ウンドレダール周辺の川辺などが印象に残ったスポット
- 物価は高く、外食は1回3000〜5000円ほどかかるが、タラやサーモンなど魚料理はどれもおいしかった
- 6月は日が長く、23時ごろまで明るいため、観光できる時間が長い
- ノルウェー語の駐車ルールや標識、メニューも、AIに写真を見せることで乗り切れた






