1分で「へー」と唸らせる?トリビアアワードの中身
サイエントークの今回の回は、レンさんが「お知らせしたいことが2つある」と切り出して始まります。1つ目は、リスナーからトリビアを募集する新企画「トリビアアワード」の開催です。
これ(トリビアアワード)は1分で最も耳を奪うトリビアを決めようっていう企画で。
番組では毎年、夏休みの自由研究のようなリスナー募集企画を行ってきましたが、今年はまだ実施していませんでした。レンさんは気づけば9月になっていたことから、募集系の企画として今回のアワードを立ち上げたといいます。
トリビアアワードの趣旨は、1分以内で「へー」と唸れる話を集めることです。大会らしさを出すためにアワード形式にしたのは、エマさんいわく番組として初めての試みです。
トリビアアワードの募集部門は、音声部門と文字部門の2つに分かれています。
1分以内の音声をMP3ファイルなどで投稿する。リスナーのほか、他のポッドキャスターも参加できる
300文字以内の文章を投稿する。作品発表のエピソードでレンさんとエマさんが読み上げる
300文字という上限は、1分で話せる分量の目安から決められています。部門は分かれていますが、審査は一括で行い、エマさんがまとめたように最終的には内容で評価されます。
投票で大賞、審査員賞も。賞品と締め切りは?
トリビアアワードの審査は、リスナー投票で行われます。まず番組内で応募作品をすべて紹介するエピソードを配信し、その回では表彰をせず作品を出すだけにします。
リスナーはその作品紹介エピソードを聴きながら投票し、最も票を集めたトリビアが「トリビア大賞」になります。賞品はAmazonギフト券2000円分です。
可愛い賞金だけどね。
まあまあ2000円あったらでも本とか買えますし。
大賞とは別に、おまけとして審査員賞も用意されています。レンさんとエマさんが独断と偏見でそれぞれ1作品ずつ選び、賞品はAmazonギフト券500円分です。
募集はすでにSNSで告知済みで、専用フォームから応募できます。収録中にはエマさんが日付を取り違える場面もあり、レンさんが改めて整理しています。
音声だけでは混乱しやすいため、詳細と応募用のGoogleフォームはnote記事にまとめられ、概要欄にリンクが貼られています。収録時点では、応募はまだ1件も届いていなかったそうです。
2人の希望としては、いろいろな声が集まったほうが大会らしく面白いので、できる人は音声で、難しければ文字で、とのことです。
妻のエプロンが燃えた?レンさんの実演トリビア
トリビアアワードで送るトリビアの条件について、エマさんが「科学に限らないのか」「文系の研究でもいいのか」と確認します。レンさんの答えは、基本的にジャンルは問わないというものでした。
ただし、トリビアにでたらめは禁物です。レンさんは「それ知らんかった」と思わせる話には根拠があるはずだとし、硬い瓶の蓋の開け方のような生活の知恵もOKだと話しています。
まあ大体は、あの意外とみんな知られてない、この本のマニアックな知識とか、そういうのが結構トリビア多いかなと思ってて。
そこでレンさんが見本を披露することになり、エマさんがその場で1分を計ります。題材は、火薬の一種であるニトロセルロースの発見秘話です。
レンさんによると、ニトロセルロース ── セルロース(綿などの植物繊維)を硝酸と硫酸で処理してできる物質。燃えやすく、無煙火薬などの原料として使われてきましたを見つけたのはスイスの研究者シェーンバイン ── 19世紀に活躍したドイツ生まれの化学者で、スイスのバーゼル大学で研究しました。オゾンの発見者としても知られますです。自宅の台所で硝酸や硫酸を使って実験し、妻に台所の使用を禁じられていたといいます。
シェーンバインは妻の外出中にこっそり実験を続け、酸をこぼしてしまいます。近くの布で拭き取ったところ、それが妻のエプロンで、ストーブの上で乾かしていたら光を放って一瞬で燃え尽きたという話です。
この酸を(布に)吹いて綿に染み込ませて加熱すると爆発するみたいな。それでニトロセルロースが発見されたと言われてる。
レンさんのトリビアの実演はちょうど1分に収まりました。エマさんは開発秘話のような話も良いと評し、レンさんも、もっと短くてもいいし自分の好きなジャンルの話でもいいと呼びかけています。
教授がやってくる新コーナー「おしけん」とは?
2つ目のお知らせは、研究者をゲストに迎える新コーナーです。サイエントークでは最近ゲスト回が盛り上がっており、この収録も東京書籍とねるねるねるねとのコラボを1週間に2回撮った直後だったそうです。
その流れで、今までと少し違うゲストとして「ガチ教授」が来ることが決まりました。過去にもメタジェン・セラピューティクスの医師が出演していますが、2人の記憶では准教授だったか教授ではなかったようです。
ちょっとなんか僕らの活動的にも、あの、教授とお話できる機会があったらすごくいいことなんじゃないかなと思いまして。
新コーナーの名前は「教えて研究者」、略して「おしけん」です。きっかけは、東京書籍やねるねるねるねの回でリスナーから質問を募ったところ、内容がとても良く、どちらのゲストからも質問の質を褒められたことでした。
おしけんでは、事前にゲストの研究者を告知し、リスナーから質問を集めてから収録に臨みます。レンさんは、物知りな人ほど世の中の人が何を知りたいかわからないものだとして、素朴な疑問でも何でもいいと呼びかけています。
決して他力本願なだけではないです。
初回ゲスト・川原繁人先生はどんな研究者?
おしけんの初回ゲストは、慶應義塾大学言語文化研究所の教授、川原繁人先生です。言語学者であり、音声学者、音韻論 ── 言語の音が、その言語の中でどのような仕組みや規則で使い分けられているかを研究する言語学の分野です者でもあります。
音も扱う言語学者と聞いて、エマさんは「ポッドキャストと相性が良さそう」と反応し、レンさんも強く同意しています。
今回の出演は、川原先生が新しい書籍を出すことをきっかけに話が来たものです。書名は『言語学者、生成AIを危ぶむ子どもにとって毒か薬か』書名の正式表記で、言語学者の視点から生成AIを語る内容だといいます。番組では以前、からあげさんとも生成AIの話をしています。
川原先生はほかにも『声の言語学入門』や『なぜお菓子の名前は「ぱぴぷぺぽ」が多いのか』書名の正式表記、『音と言葉の不思議な世界』などを出しており、音と言語が専門の研究者です。
川原先生への質問はお便りフォームで募集され、先生の情報は概要欄に掲載されています。エピソード説明によると、今回の質問の締め切りは9月21日(日)です。
レンさんによると、川原先生はゆる言語学ラジオの3時間に及ぶ企画にも出演し、水野さんとひたすら語っていたそうです。水野さんもサイエントークに出演したことがあり、エマさんは「世界は狭いですね」と笑います。
おしけんには、すでにもう1人ゲストが決まりつつあるそうです。今後もゲスト回と通常回を織り交ぜつつ、人生史シリーズも忘れた頃に再開する予定だと話して、この回は締めくくられます。
まとめ
今回のサイエントークでは、リスナー参加型の「トリビアアワード」と、研究者に直接質問を届ける新コーナー「おしけん」が発表されました。どちらも、リスナーの声で番組をつくる企画です。
- トリビアアワードは1分以内(文字なら300字以内)のトリビアを募集し、音声部門と文字部門を一括審査する
- 応募は10月17日締め切りで、11月6日予定の作品紹介回を聴いたリスナーの投票で大賞が決まる
- レンさんは見本として、妻のエプロンが燃えてニトロセルロースが見つかった逸話を1分で披露した
- 新コーナー「おしけん」は、事前に募ったリスナーの質問をもとに研究者と話す企画
- 初回ゲストは言語学者・音声学者の川原繁人先生で、質問の締め切りは9月21日





