人生はバッターボックス?0.5秒で振るかを決める脳への興味
サイエントークのこの回は、レンさんの「人生って野球のバッターみたいなもの」という切り出しから始まります。人生というバッターボックスに立ち、チャンスが来たらバットを振るかどうかを自分で決める、というよく聞く例えです。
実際プロ野球選手とかって、ボールが飛んできて、もう0.5秒ぐらいで自分ところに球が来て、バット振るか振らないかを決めるわけじゃないですか。
レンさんは、その一瞬の意思決定をしている脳がどうなっているのかが気になると話します。野球のルールにあまり詳しくないエマさんも「頭の回転速くなきゃできない」と応じました。
そこでこの回は、プロ野球選手本人を呼んで思考を聞いてみる企画になります。登場したのは阪神タイガースの近本光司選手と、近本選手が設立した一般社団法人LinkUpの理事で三脚株式会社代表のRYUさんです。
近本選手は挨拶の段階から「心臓バクバク」だと話し、なぜ近本選手のほうが緊張しているのか、とレンさんとエマさんが戸惑う場面から収録は進みます。
阪神の外野手がなぜ科学ポッドキャストに?コラボのきっかけ
近本選手とサイエントークの接点について、RYUさんは経緯を説明します。二人が昨年12月から配信しているポッドキャスト「チカブレンド」で、近本選手がよく聴くポッドキャストとして真っ先に挙げたのがサイエントークだったそうです。
その影響でRYUさんも聴くようになり、二人の間で「あれ聴きました?」という話題が出るようになりました。そこでRYUさんが、近本選手のOKを取る前にレンさんへDMを送り、コラボを持ちかけたのが始まりだといいます。
いや、もう意味わかんないと思いましたよ。最初。阪神の近本選手からDM来たんだけどみたいな。
RYUさんは「まずはちゃんとオフィシャルにお便りから」と考え、お便りとDMの両方で連絡していたそうです。
近本選手がサイエントークを知ったのは、Instagramに流れてきたオーキド博士の回でした。ポケモン図鑑の話に「ああ、そういうことか」と納得し、そこから時計や窒素の回も見るようになったと話します。
近本選手は、聴いている内容よりも「二人の空気感が面白い」と感じてハマったといいます。一番好きな回は、レンさんがプロポーズ前に一人で収録し、指輪の店に入るか迷っていた回で、「人間味溢れてんな」と思ったそうです。
近ブレンドっていう方でサイエントーク紹介してもらったやつも僕聞いて、科学の話面白いよみたいな紹介なのかなと思ったら、僕らの人生がいいみたいな話をしてて。
中学から10年、チャペルを借りた近本選手のプロポーズ
エマさんは、近本選手について調べるうちに、プロポーズがロマンチックだったという話を見つけていました。近本選手は「テレビでも言ってるんで全然大丈夫」と、オンレコで話すことを了承します。
近本選手は、中学生の頃から付き合っていた相手と、交際10年の時に結婚したといいます。10年付き合えば結婚するのは自然で、あとはタイミングだけだったからこそ、ちゃんとプロポーズはしようと考えたそうです。
近本選手のプロポーズの段取りは、結婚式場に直接出向いてチャペルを借りるところから始まりました。当日の流れは次のように語られています。
ただし近本選手は、何を言ったかは覚えておらず、相手も覚えていないそうです。10年以上使っているメモにも、恥ずかしさからかプロポーズの言葉は残っていないといいます。
カメラマンと担当者の3人ほどに聞かれていたプレッシャーについて、レンさんは自身の体験を重ねます。
うわぁすごいプレッシャーだなそれ。僕ディズニーランドで人いすぎて諦めましたからね。一回。
エマさんは、だからこそレンさんのプロポーズ回が近本選手に刺さったのではないかと話し、近本選手も「僕も音声で残してたらな」と振り返りました。
プロ野球選手、チカブレンド、家族。3人の近本光司
レンさんは、この回では野球の技術よりも考え方を聞きたいと話します。同世代でプロ野球選手と話せる機会はないからこそ、ポッドキャストを始めた理由なども聞きたいという狙いです。
レンさんによる近本選手の紹介では、兵庫県出身で、社高校から関西学院大学、大阪ガスを経て2018年にドラフト ── プロ野球の新人選手選択会議。各球団が獲得したい選手を指名し、1位指名は球団が最も期待する選手とされます1位で阪神に入団した経歴が挙げられます。
プロ1年目の2019年にはシーズン159安打でセ・リーグの新人最多安打記録を作り、盗塁王 ── シーズンで最も多く盗塁を成功させた選手に贈られるタイトル。足の速さと走塁判断の両方が求められますも獲得しました。2024年シーズン終了時点で通算933安打、盗塁王は5度と紹介されています。
近本選手が昨年設立した一般社団法人LinkUpは、自治体や企業と連携し、子どもたちの社会体験などの社会貢献活動を行っています。RYUさんによると、現役選手でこうした法人を立ち上げたのは初めてだそうです。
一方で近本選手は、自分には「そんなに影響力ないなって最近痛感してる」と話します。さらに、自分の中には複数の「近本光司」がいるとも語りました。
本心。メインで動いているところ
本人いわく「偽りの近本」。本心ではない
近本選手はほかに、プロ野球選手としての近本、家族の中の近本もいるため、このコラボでどの近本でいくか迷っていると明かします。レンさんは「今日は本心を聞く場」と返しました。
カフェで3時間。RYUさんとの出会いとチカブレンド誕生
RYUさんはドイツ・ハンブルク出身で、三脚株式会社でYouTubeのプロデュースや映像制作を手がけ、生成AIの講師も務めています。近本選手とはLinkUpの理事として活動を支え、チカブレンドを一緒に配信しています。
RYUさんと近本選手の出会いは仕事でした。法人立ち上げを前に、共通の知人からウェブや動画制作の相談を受け、その後代表理事の石井さんから理事を頼まれたといいます。
なんかチカブレンド聞いてたら、すごく幼なじみなのかなみたいな感じが。
実際には出会ってから1年ほどです。近本選手によると、キャンプの時期にZoomで初めて話し、その後カフェで2〜3時間話し込んで「この人なんかめっちゃ気合うな」と感じたそうです。
RYUさんは、近本選手と会うたびに長時間話してしまう理由を説明します。近本選手はクリエイター気質で考えることが好きですが、ロジカルシンキングや科学的な話をする野球選手は珍しく、周囲から変わり者扱いされがちだったといいます。
しかしRYUさんにとって、近本選手は「面白い人」でした。会話をそのままコンテンツにしようと考え、近本選手は動画が苦手そうだったため、YouTubeではなくポッドキャストを選んだと話しています。
ファンになれなかった人が、サイエントークの推しになるまで
近本選手は、プロ野球選手として応援される側にいるため、ファン心理がわからなかったといいます。なぜそんなにお金を使うのか理解できず、何かのファンになれなかったそうです。
ところが近本選手はサイエントークを聴いて「本当にこれファンだな」と感じ、ポッドキャストアワードの投票もすぐにしたと話します。結果が出た際にレンさんが泣きそうになっていた場面に、近本選手も感動したそうです。
僕らもすごいリスナーの人めっちゃ投票してくれて、ああなったんで。そしてそれ(受賞の喜び)がまた近本選手のヒットにつながってるかもしれないってこと。
近本選手は「つながります」と即答し、エマさんは「いい循環ができてますね」と応じました。
エマさんはチカブレンドの魅力について、普段見ることのないアスリートの頭の中を、一人の人間として知れる点だと話します。近本選手も、試合やメディアでの言葉とチカブレンドでの発言にはギャップがあるはずだと語ります。
近本選手は、プロ野球選手は画面越しの遠い存在に見えても、実は同世代と考えていることはほぼ同じだと話します。レンさんは、それを知ると普通の試合が本人目線のドキュメンタリーに見えてきそうだと応えました。
近本選手がポッドキャストを好む理由は、YouTubeが苦手なことにあります。ずっと画面を見ていないといけず、時間が「永遠に吸い取られる」感覚があるのに対し、ポッドキャストは運転や作業をしながら耳で聴けるからだそうです。
もう動画に疲れた現代人が行き着く先が僕ポッドキャストだと思ってるんで。
レンさんは、研究者紹介の回でも、名前や業績だけでなく子どもの頃に親を困らせたようなエピソードがあると親近感が湧くと話し、プロ野球選手も同じだと感じたそうです。
緊張するのは年に1度だけ。開幕戦の第1打席
近本選手は、プロ野球選手も野球以外の場面では緊張すると話します。一方、野球で緊張するのは1年に1回だけで、シーズン開幕戦の第1打席だといいます。
開幕戦には、これから始まるという不安と期待が入り混じった独特の雰囲気があり、それは選手だけでなく球場全体やファンも感じているそうです。近本選手は、その緊張を「うわぁ、俺緊張してるやん」と楽しんでいるとも語ります。
緊張している自分を、近本選手はどこか俯瞰して見ています。力むのか、案外リラックスした仕草を出すのかと観察し、打ちたい、結果を出したいとはあまり思わないそうです。
逆にじゃあ普段打つ時はどういうことを考えてるんですか?
普段の打席での近本選手は、めちゃくちゃ冷静です。投手へのアプローチ、内外野の守備位置からヒットになりやすい方向、捕手が打たれたくない球、自分の状態の良し悪しまで考え続けているといいます。
だから普段の近本選手は「緊張してる暇がない」状態です。ただ、それは集中というより「慣れちゃった」のだと本人は話しています。
開幕戦と普段の打席の違いを、近本選手の説明から整理すると次のようになります。
普段の考えに球場の雰囲気が加わる。歓声が違い、煙や暗転、スポットライトなど演出も特別で、緊張が移ってくる
めちゃくちゃ冷静。投手、守備位置、捕手の配球、自分の状態を考え続け、緊張しない
近本選手は、緊張は人から移るものなので、開幕戦の緊張はファンの人たちがそうさせているのかもしれないと語っています。
4万5千人でも10万人でも、見ている相手は投手
近本選手は逆にレンさんへ、学会発表で緊張するかと尋ねます。レンさんは、かつては自己暗示で乗り切っていたと答えました。
この自分が今から話すことに関して一番詳しいのは俺だと思ってから上がるみたいな。自己暗示かけて上がるみたいな。
今は発表で緊張しないというレンさんに、近本選手は「知ってることを喋る」のと同じく、自分も「できることをプレーするだけ」だと重ねます。
規模が違うというレンさんの指摘に対し、近本選手は、甲子園には毎日4万5千人のファンが来るものの、10万人来ようが見ている相手は投手や自分自身なので、人数はあまり関係ないと話します。
近本選手によると、シーズン中の大事な試合でも球場の雰囲気はいつも通りです。例外として挙げたのが、2年前に阪神が18年ぶりにリーグ優勝し、日本一になった時でした。
あと1イニング、あと1アウトという場面で、近本選手はファンを見て「みんな待ちに待ってたんやろうな」と思っていたそうです。そのとき感じていたのは緊張ではなく、ホッとした安心だったといいます。
いやもう一般の感覚と違いすぎて、へーっていう感じですけど。
一方で近本選手は、こうしたコラボや初対面の人と会う時、急に喋ってくれと言われる時のほうが緊張すると明かしています。
打席はオートにしたい。技術より難しいモチベーション
練習を重ねた結果、体が勝手に動く感覚があるのかというレンさんの問いに、近本選手は「もうほんとオートにしたい」と答えます。打席では自分で勝手に判断し、勝手に体が動くようにしたいそうです。
近本選手がオートを望む理由は雑念です。打席でも「早く終わらんかな」「試合長いな」といった考えが入ってくるため、勝手に動いてくれたらいいと話します。
でも毎回その同じオートな感じじゃないっていうことは、その精神面と体面を合わせるというか、そういう作業が必要になってくる感じですか?
近本選手は、技術と心では回復の仕方が違うと説明します。その違いを整理すると次のようになります。
練習したり休んだりすれば、なんとかなる
一度落ちるとなかなか上がらない。6か月間毎日試合があると慣れてしまう
近本選手のモチベーションを上げるのは、応援してくれる人を直接感じることです。知り合いが球場に来ていると「よっしゃ、今日この二人のために打とう」と思えるため、今年はそういう機会を定期的に作りたいと話しています。
しかも近本選手には観客席がよく見えています。RYUさんがタイムリーで踊っていたこと、何回にいなかったか、ビールを飲んでいたかまで、試合後にLINEで伝えたそうです。
意外と見えるんだ。学校で教卓の上から先生がよく見えるのと一緒ですね。
近本選手は「その人のために僕はその日プレーしようと思ってるんで見ますよね」と語り、エマさんは「素敵」と応えました。ロンドン在住のエマさんは、2027年の開幕戦を見に行こうと提案しています。
エママからの手紙と、弟から届いた「ビッグ3」の質問
エマさんの母と弟は兵庫県出身の熱心な阪神ファンで、特に母は番組の名物リスナー「エママ」として知られています。エマさんは、コラボを喜んだ二人からのメッセージを読み上げました。
これ今親孝行タイムです。ただの。
エママの手紙には「異色コラボに驚きました」「母は嬉しくて嬉しくてたまらないです。生きててよかった」と綴られていました。木浪選手と二人で活躍していた新人の頃から応援し、チカブレンドで人柄を知ってますますファンになったという内容です。
近本選手は、エママがチカブレンドを聴いてくれていることを喜び、「今シーズンも頑張れそうです。モチベーション上がりました」と話しています。
続いてエマさんは、筋トレ好きで、小学生から野球をしていた会社員の弟からの質問を読み上げます。
ビッグスリー(スクワット、ベンチプレス、デッドリフト)をそれぞれ何キロぐらい上げられるのか気になる。50メートル走のタイムと遠投何メートルとかも気になります。
50メートル走については、その場で調べた公表値として5秒9が読み上げられました。遠投は、今は弱くなったものの、高校生の時に105〜110メートルほど投げたと話されています。
筋力について近本選手は、肩を痛めるためベンチプレスではなくダンベルプレスで片手30キロ、スクワットはデッドリフトに近いヘックスバー ── 六角形のフレームの内側に立って持つバーベル。体の横で重りを持てるため、腰への負担を抑えやすいとされますで150キロだと答えます。
近本選手は、150キロは「二人おんぶしてスクワットしてるみたいな感じ」だと例えました。さらに同世代の大谷翔平選手は200キロ台を上げると話し、自分は「その辺の人」だと強調しています。
最後にエマさんは、2日前が誕生日だった母へのお祝いをお願いし、近本選手は「エママ、誕生日おめでとう。今シーズンも頑張るよ」と応えました。
ありがとうございます。いやーこれ今一生分の親孝行しました。
「何言ってるかわかんない」と言われる近本選手の友達論
近本選手は、自分には友達が少ないと打ち明けます。チカブレンドの中の近本はあまり受け入れられず、「何言ってるかわかんない」「難しいこと言ってる」とよく言われるそうです。
なんかめっちゃ理系みを感じるなって思うんですよね、僕。
近本選手にとってRYUさんは、言葉のフィルターをかけずに話しても理解してくれる相手です。それが嬉しくて何でも話してしまい、自分の中では友達だと思っていると語ります。
RYUさんは、自分は興味のままに聞いているだけだと話します。近本選手は聞けば聞くほど面白く、アスリートへの固定観念とまったく違う人だというのがRYUさんの見方です。
二人の収録は最初から1時間半、時には3時間に及ぶこともあり、毎回撮れ高が心配になるといいます。この日のサイエントークの収録も、すでに1時間を超えていました。
RYUさんはこの日の近本選手について、チカブレンドともメディア取材とも違い、声のトーンまでふわふわしていると指摘します。RYUさん自身も気を抜くとリスナーになってしまうと笑い、レンさんとエマさんに「どんどんぶっ込んでほしい」と頼みました。
ゾーンに入ると記憶が消える?研究とプロの体感を照らし合わせる
レンさんは、脳科学者の友人と配信する「脳パカラジオ」でフロー状態 ── 挑戦的な課題に没頭し、集中力が極度に高まった心理状態。心理学者チクセントミハイが提唱し、スポーツでは「ゾーン」とも呼ばれますを扱ったことから、論文の内容がプロ野球選手に当てはまるかを確かめます。
近本選手は、ゾーンにはたまに入ると答えます。そして近本選手のゾーンの特徴は、その瞬間の記憶がまったくないことだといいます。
近本選手によると、スイングは0.1秒もかからない一瞬です。普段の練習では捉えた瞬間や打ち終わりの記憶がありますが、ゾーンに入ると投手が投げる時に記憶が「スパン」と消え、気づけばヒットになっているそうです。
普段なら直球を打ったか変化球を打ったかはわかるものの、ゾーンに入ると何をどう打ったかもわからないと近本選手は話します。一方、他の選手からはボールが大きく見える、スローモーションに見えるという話をよく聞くそうです。
レンさんが調べてきた2022年の論文には、フロー時の特徴として時間感覚の歪みと自意識の低下が挙げられていました。近本選手の体験と他の選手の体験は、その特徴と次のように重なります。
他の選手が語る「スローモーションに見える」「ボールが大きく見える」体験と重なる
近本選手が語る「打った記憶がなく、気づけばヒットになっている」体験と重なる
近本選手は「合ってたんだ。よかった」と喜びます。記憶が飛ぶという感覚は、あまり共感されないものだったそうです。
話は危険な時に時間がゆっくり感じる現象にも広がります。レンさんは、サッカー中にキーパーと接触しそうになって前宙した場面や、小学生の頃に車が突っ込んできてひっくり返った場面で、時間が止まったように感じたと振り返りました。
ただしエマさんは、レンさんの体験は事故のようなもので、論文が挙げるもう1つの条件である「自分がコントロールできている感覚」とは違うのではないかと指摘します。近本選手は、体が思い通りに動く感覚こそがコントロールなのだろうと話しました。
近本選手が秒針が止まって見える瞬間に触れると、エマさんは以前の回で話した、朝に音楽が速く聞こえる現象を挙げます。
朝は寝ぼけてるから、相対的に自分が遅いから、相対的に普通の音楽が早く聞こえて。逆に自分が冴えてる時は自分の頭の中が速いから、相対的に音楽とか多分時間とかがゆっくりに感じるみたいな。
レンさんは、時間の感じ方には心拍数と関係する説などもあり、まだわからないことが多いと話します。さらに論文の条件として、パフォーマンスへの即時のフィードバックも挙げました。
多分バッターだったら打てたか打ててないかっていうフィードバックめっちゃ分かりやすく出るんで、それ結構いいのかもしれないですよね。ゾーンに入るっていう。
これを受けて近本選手は、野球をやっていて良かったのは「何でもプロセスが楽しい」ことだと語り始め、話は後編へ続きます。
まとめ
前編では、サイエントークのファンだった近本光司選手が、プロポーズの思い出、3つの顔、打席での冷静な思考、年に1度の開幕戦の緊張、記憶が消えるゾーン体験までを率直に語りました。数字では見えないプロ野球選手の頭の中が、研究者とOLの問いかけによって少しずつ見えてきます。
- 近本選手はサイエントークを聴いて初めて「ファン」の気持ちを知り、そこからRYUさんの働きかけでコラボが実現した
- 普段の打席では投手、守備位置、配球、自分の状態を考え続けるため緊張せず、緊張するのは開幕戦の第1打席だけだという
- 技術は練習や休養で戻るが、モチベーションは落ちると上がりにくく、応援してくれる人を直接感じることが支えになる
- 近本選手のゾーン体験は「記憶が消える」もので、論文が示すフローの特徴である自意識の低下や時間感覚の歪みと重なっていた





