【アワードの裏側】深夜の神社で語る、授賞式直後の本音と「次」への誓い
科学の面白さをポップに伝えるポッドキャスト番組「サイエントークレン氏とエマ氏がホストを務める、科学史や最新の科学トピックを扱う人気音声番組。」が、第7回JAPAN PODCAST AWARDSニッポン放送などが主催する日本最大級のポッドキャストの祭典。優れた番組を表彰する。の贈賞式に参加した。結果は惜しくも受賞を逃す形となったが、その直後、深夜の神社で行われた緊急収録では、悔しさの中に希望が混じる二人のリアルな声が記録されていた。
その内容をまとめます。
深夜12時の緊急報告
日付が変わったばかりの深夜、静まり返った神社の境内から収録は始まった。贈賞式という、いわばポッドキャスターたちの「甲子園ここでは、1年間の活動の集大成としての晴れ舞台、という意味の比喩として使われている。」を終えたばかりの二人の声には、隠しきれない高揚感と、それ以上の疲労と悔しさが滲んでいるようだった。
今、贈賞式が先ほど終わりまして、その帰り道です。
レン君が本当に落ち込んでて。「この気持ちを今撮らなきゃ」って、帰り道の神社に急遽立ち寄りました。
番組ホストの一人であるレンサイエントークの進行担当。科学への深い知識と熱量を持つ。最近は編集にもこだわりを見せる。氏は、授賞式後の飲み会を終えてもなお、心の整理がつかない様子だったという。一方のエマサイエントークの聞き手担当。鋭い質問と明るいキャラクターで、難解な科学の話を噛み砕く。氏もまた、レン氏のあまりの落胆ぶりに驚き、この「生きた感情」を記録に残すべきだと判断したようだ。
応援が「涙」に変わった瞬間
今回のノミネートにあたり、多くのリスナーが投票や応援コメントを寄せていた。レン氏は「感謝を伝えないといけない」と繰り返す。特に、番組独自のコミュニティである「サイエンチャットLINEのオープンチャットを利用した公式コミュニティ。300人以上の「サイファー」が参加している。」でのやり取りが、二人の琴線に触れたようだ。
帰りの電車でチャットを見たら、みんながすごく応援してくれてて。「ずっと一緒」っていうスタンプを見て、そこでちょっとうるっときちゃった。
俺は泣いてるよ。深夜テンションだからね。
熱心なリスナー(通称:サイファーサイエントークのリスナーの呼び名。「科学を享受する人」や暗号などの意味を掛け合わせている。)たちの温かい言葉は、受賞という結果以上に二人の心を揺さぶったようだった。単なる「作り手と聞き手」を超えた、運命共同体のような絆がそこにはあったのかもしれない。
結果への納得と「去年より強い悔しさ」
今回、アマチュア部門の頂点に立ったのは『ゆる言語学ラジオ言語学をテーマに、知的好奇心を刺激する人気番組。サイエントークとも交流がある。』。そしてプロ部門は、TBSラジオの『OVER THE SUNジェーン・スー氏と堀井美香氏によるポッドキャスト番組。圧倒的な人気を誇る。』という、誰もが認める圧倒的な存在だった。レン氏はこの結果に対し、「誰も文句ないでしょう」と納得感を示しつつも、去年の落選時とは異なる、より深い悔しさを吐露している。
- 成長の実感 ── 審査員からも「去年より面白くなっている」と評価された。
- 期待値の高さ ── 「入ってもおかしくない」と思えるほど努力を積み上げた。
- 現場の熱量 ── 式典で他の番組の勢い、プロの背中を間近で見た。
エマ氏は、「まだまだ改善できるし、もっと成長できる」と、レン氏を励ますように前向きな姿勢を崩さない。対してレン氏は、一時は「(考えるのを)やめたい」と口走るほど精神的なダメージを受けていたようだが、その言葉の裏には、この1年間ポッドキャストに捧げてきた並々ならぬ熱量があったことが伺える。
「科学の場所」を広げるための布石
たとえ賞は逃しても、サイエントークの勢いは止まらない。二人は早くも、2024年に向けた壮大な仕掛けを予告している。というのも、すでに幾つかの大きなプロジェクトが水面下で動いているからだ。
さらに、かつて人気を博した「科学史シリーズ番組の代表的なシリーズ。科学の歴史を物語として丁寧に紐解くスタイルが支持された。」が一段落した今、最近のエピソードではトークの切り口や演出に新たな工夫を凝らしているという。深夜のテンションも相まってか、エマ氏は「帰りの電車でテーマを10個思いついた」と豪語。今後は二人の協力体制をさらに強化し、よりハイクオリティな番組作りを目指すようだ。
いつか絶対に伏線回収しましょう。
そうだね。よし、頑張ろうここから。明日から切り替える!
最後は、神社の「祈願絵馬記入所絵馬を書くためのスペース。深夜のため絵馬自体は販売されていなかったが、二人はそこを収録場所に選んだ。」で鈴を鳴らし、再起を誓った。この悔しささえも、いつか「あの時があったから今がある」と言えるような、壮大な伏線後に大きな出来事につながる、物語上の仕掛けのこと。の一部に変えていく覚悟のようだ。
というわけで
授賞式の帰り道、深夜の神社で語られたのは、単なる負け惜しみではなく、次なる飛躍への並々ならぬ執念だった。リスナーへの深い感謝を胸に、彼らは再び歩き出す。
「科学を伝える場所」を広げる彼らの冒険は、まだ始まったばかりなのかもしれません。