本編で読み切れないお便りはどこへ?
親の「のろい」をとくラジオには、最近お便りがとても多く届いているそうです。感想のお便りから、子育ての「のろい」についてのお便りまで、内容はさまざまです。
中里さんによると、届いたお便りを一つずつ本編で紹介するのは、ボリューム的にもう無理だと感じたといいます。そこで桜林さんと作戦会議をした結果、新しい場所をつくることにしました。
新しい場所は2つあります。1つは、本編で話せなかったお便りと、それに2人が答えた内容をまとめるnote ── 文章や画像を投稿・販売できるWebプラットフォーム。有料記事や月額制のメンバーシップを運営できますです。もう1つは、ブランチが運営しているDiscord ── チャットや音声通話でやり取りできるコミュニティ向けのサービス。サーバーと呼ばれるグループ単位で参加しますの保護者向けコミュニティで、両方に同じ内容を載せるといいます。
noteとDiscordのどちらも有料ですが、本編で聴けなかった分を、基本的にテキストで読めるようにする形です。エピソード説明によると、noteは月500円で、記事の見放題と本編未公開の限定記事の閲覧ができます。
桜林さんはこの方針に賛成しています。せっかくもらったお便りであり、時間が足りないだけなのだから、別の場所で出そうという考えです。
お便りはなぜ連鎖していくのか
桜林さんは、お便りが届くこと自体を喜んでいます。人の話を声で聞いていると、自分の中に元々あったものがバーッと出てきて、伝えたくなる。その感覚がよくわかるというのです。
中里さんも、お便りとして外に吐き出すこと自体がいいことだと話します。2人はこの連鎖を、聞く人と送る人のあいだでの「循環」として捉えています。
ラジオとお便りのあいだで起きている循環は、2人の話から次のように整理できます。
聞く
ラジオで人の話を声で聞く
湧いてくる
自分の中に元々あったものが出てくる
送る
伝えたくなってお便りにする
共有される
「私もそうだよ」という声や、別の人の解き方が増えていく
桜林さんは、お便りを通じて「ここにもいるよ」「私もそうだよ」という声が見えることがとても嬉しいといいます。中里さんの言葉でいえば、同じのろいにかかったことがある「のろい仲間」がいたと知れることにも意味があります。
さらに中里さんは、のろいが解けた人からの感想も届いていると話します。解けた話は、まだ悩んでいる人にとっての未来の話であり、解けた人がいると知ることで、また解けやすくなるかもしれないという考えです。
桜林さんは、子育ての長さにも触れます。たとえば5歳の子どもについて今悩んでいる人が、その子が10歳や12歳になったときを想像するのはすごく難しいといいます。
だからこそ、8歳や10歳の子どもを持つ人の話を聞くと、子どもは大きくなるという当たり前のことにやっと気づける。今の問題に集中して近視眼的になっていると、子育てが続いていくことは見えにくいと桜林さんは話します。
いろんな年齢の子どもを持ち、性別も個性もさまざまな親がいる場所があるだけで、視野が少し広くなる。桜林さんは、それがとてもいいことだと語っています。
Discordではどんな声が読めるのか
中里さんは、noteとDiscordのどちらでも、慣れた方を使えばよいと話します。Discordの方では、本編で中里さんがたまに読んでいるブランチの保護者さんのコメントも見られるそうです。
中里さんはブランチのDiscordで、保護者さんに毎回質問をしているといいます。本編ではコメントを1つずつしか読んでいませんが、実際には3件や4件と届いていることもあり、時間がなくて読めなかったものがかなりあるそうです。
桜林さんが入り方を尋ねると、中里さんは概要欄にnoteとDiscordの登録リンクを貼ると答えています。ブランチのDiscordには、登録すれば単独で入れるとのことです。
中里さんは、この取り組みもまだ試行錯誤だと強調します。noteに何かを追加したり、違うことをやったりする可能性はこれからもあるとしつつ、まずは読み切れなかったお便りを、感想も含めてそちらに入れたいと話しています。
桜林さんは、たくさん届いているからといって遠慮しないでほしいとリスナーに呼びかけます。中里さんも、自分のお便りが読まれていないと感じている人がいるかもしれないが、今後は出す場所が増えると伝えています。
2人の話は、いつか書いた呪いをみんなで燃やすイベントをやりたい、という構想にも及びます。桜林さんは「お焚き上げやりたいね」と応じ、中里さんは全部テキストに書いて燃やすという形を挙げていました。
書くだけでも意味があるのか
桜林さんは、お便りを書いている時点で、書く人の中ではかなり整理されているはずだと話します。そのうえで、送らなくても、書くだけでも良いのかもしれないと付け加えます。
中里さんが、書くだけ書いて送っていない人もいるのかと問うと、桜林さんはいるかもしれないと答えます。まとまっていない、まだ言葉にできないから、もう少し考えてから書こうという人もいるだろうという見立てです。
それでも桜林さんは、自分の中から外に出す行為は本当にやった方がいいと考えています。書くことも喋ることも、その一つだといいます。
さらに桜林さんは、noteでお便りを読んだ人にまた湧いてくるものがあり、それをまた出していくという流れを思い描いています。お便りの循環が、テキストの場でも続いていくイメージです。
中里さんは以前の雑談回でも話したように、人の話を聞くことや、その人が安心して語れる場所をどうつくるかに強い関心があるといいます。だからお便りをもらうこと自体が嬉しく、そこにヒントがあると語っています。
桜林さんが「おねだり」と笑うなか、中里さんはいくらでもお便りが欲しいと話し、noteとDiscordの入り方は概要欄で案内すると伝えて回を締めくくりました。
まとめ
この特別回は、お便りが増えて本編で紹介しきれなくなったことを受け、未公開分をnoteとDiscordで読めるようにするお知らせの回です。同時に、お便りを書くこと、読むこと、そこからまた言葉が生まれることの価値が、2人の雑談を通して語られました。
- 本編で読み切れないお便りと2人の回答は、noteとブランチのDiscordに同じ内容で載る
- お便りを通じて「のろい仲間」や解けた人の声を知ることが、視野を広げる助けになる
- 子育ては長く続くため、さまざまな年齢の子を持つ親の話が今の悩みを相対化してくれる
- 送らなくても、書いて自分の外に出すこと自体に意味があると桜林さんは考えている
- 出す場所が増えるので、遠慮せずお便りを送ってほしいと2人は呼びかけている




