花粉の季節、収録日は「すごい日」だった?
雑談回は、花粉の話題から始まります。外から来た桜林直子さんは、歩いているときより部屋に入ってから目がしょぼしょぼすると話し、少し鼻声になっていると断りを入れます。
中里祐次さんは、花粉は一応大丈夫で、どちらかというとハウスダストのほうだそうです。
桜林さんによると、収録した3月5日は、友達から教えてもらった特別な日でした。一粒万倍日 ── 一粒の籾が万倍に実るとされる暦の吉日。この日に始めたことは大きく育つとされ、財布の新調や開業などに選ばれることがありますに加えて、天赦日、寅の日、大安が全て同時に重なる日だといいます。
(この日は)何か大切なことを始めるなら、迷わずこの日を狙いたいところですって書いてある。
何かを始めるのにいい日で、よく言われるのは財布や靴を新しくすることだそうです。財布を新しくしたいと思っていた中里さんは「もっと早く知りたかった」と反応します。
電車で知って30分後に購入。財布を即決できた理由
桜林さんは、この開運日のことを電車の中で友達とLINEしながら知り、乗り換えの途中で財布を買ったといいます。もともと財布が欲しいと思っていたところに、背中を押された形です。
買いたかったんだけど。でも買いたかったけど、やっぱり欲しいのが見つからないと買わないじゃん。無理やり買うものじゃないから。
商業施設に入ってすぐの店で「かわいい、これください」と決め、LINEのやり取りから30分後にはもう買っていたそうです。話を聞いた友達も、今から自分も買いに行くと言い出したといいます。
そうそう、勢いって大事。
中里さんは、財布には長財布かどうか、お札の入れ方、小銭の位置など条件が多いのに、それを全部クリアしたのかと驚きます。
桜林さんの以前の財布はとても小さく、お札を折らないと入れられないものでした。現金はあまり使わないので小ささを優先していましたが、1万円で払ってお釣りをもらうときなどに不便を感じていたといいます。
全部折らなきゃいけないとか、まとめて折って入れてたらいくら入ってるかわかんないとか、
なんかだから地味にストレスだった。たまにしか使わないけど。
そこで桜林さんが求めたのは、お札を開いたまましまえて、なおかつ小さい財布でした。新しい財布はお札を折らずに入れてから財布ごと折る形で、見た目のかわいさも含めて条件を満たしていたそうです。
小さいがお札を折らないと入らず、お釣りの扱いや残高の把握が地味にストレス
小さいまま、お札を開いたまま入れられ、見た目もかわいい財布を即決
お店の人も「今日は開運日ですよね」と知っていたといいます。桜林さんは、グズグズせずに決めた自分は店にとっていいお客さんだったと笑います。
山用の小さな財布をメインにした中里さんの悩み
一方の中里さんは、今使っている財布の買い替え先に困っていました。もともと山で使うために持っていたかなり小さな財布を、3、4年前からメインにしているそうです。
山用とかに持ってるこの財布、そんなたまにしか使ってないから、もはやこいつメインにしちゃっていいんじゃないみたいな。
お札をあまり使わないと気づき、それまでの革の折り畳み財布から「昇格」させた形です。ところが小銭入れのジッパーが少し壊れてしまったといいます。
中里さんは同じミニマライトミニマライトというメーカーの同じ財布を買いたいのですが、扱う店舗が少なく、オンラインでは同じものが売られていません。同じサイズの革製はネットで買えるものの、価格は3倍ほどだそうです。
以前、長野県の本屋の上にある山系のお店で見かけたものの、長野ではほぼそこにしかないほど珍しかったといいます。二人はその場でショップリストを調べ、東京では吉祥寺や三鷹、調布、大田区など都心から離れた店が多いことを確かめます。
欲しいものが何年も見つからなかったのはなぜか
桜林さんは、ポッドキャスト『となりの雑談』の初期にも財布の話をしたことを振り返ります。当時は大きな古い財布を使い続け、欲しいものがあれば買おうと思いながら何年も見つからなかったそうです。
もう形とか色とか素材とか全部わかってれば、もう探しに行った時にイエスかノーかすぐわかるじゃん。これは違うとか。
(財布に限らず)欲しいものって、かなり具体的なところまで、こういうものっていうのを詰めていかないと手に入らないんだよね
桜林さんにとって、今回の即決はその考えの「成果が出た」出来事でした。欲しいものは具体的に詰めてこそ見つかるという話を、自分の買い物で確かめた形です。
ただ桜林さんは、ゼロから「ピンクの財布がいい」と決めることはあまりないといいます。今の不便を解消することが全てになり、ネガティブな要素をひっくり返して欲しいものを見つけることがほとんどだそうです。
不便に気づく
お札を折らなきゃいけないなど、今のものの嫌なところを知る
ひっくり返す
これが嫌だから、こうじゃないものを条件にする
即判断できる
条件が具体的なので、店でイエスかノーかがすぐわかる
中里さんは、部屋選びも似ていると話します。日当たりか広さかなど、何かしらは譲らなければならず、買おうと思って買えていないものは、何を便利と思い何をいらないかの整理ができていないのだと気づきます。
ダイニングテーブルが1年10ヶ月買えない理由
中里さんがずっと買えていないのは、ダイニングテーブルです。1年10ヶ月ほど前に少し広い部屋へ引っ越してから、買い替えたいと思い続けているといいます。
先々週に家具屋を見に行ったものの、中里さんは結局より迷ってしまいました。部屋の目線の高さを低くするか高くするかすら、決めきれていなかったといいます。
その両方を置くってこともできるんだけど、でも部屋の中に高さが二個あるって結構生活しづらくもなりそうだなとか。
ソファーがメインで、低く暮らす良さがある
テーブルと椅子があるほうがご飯は食べやすい
桜林さんの家は、食事用の高いテーブルと椅子、テレビの前のソファーを同じ部屋に分けて置いているそうです。中里さんはそれがベストとしつつ、今の間取りでは高い場所と低い場所を分けにくいと話します。
桜林さんは、ダイニング用でも低めのテーブルが最近多いと提案し、中里さんも最終的にはそれがいいかもしれないと考えています。
「とりあえず買う」はなぜ良くないのか
中里さんの迷いを深めたのは、家具屋の営業の話でした。高いものを買っても長く使えると聞くと、いいものを買ったほうがいいのかと思い、とりあえずのテーブルを買えなくなったといいます。
安いものを一旦買う手もあるものの、引っ越したら使わなくなるかもしれないという不安も中里さんにはあります。桜林さんは、それでもとりあえず買うのはあまりいい手ではないと指摘します。
ずっと使っちゃうじゃん、それを。
何でもそうじゃない?お鍋とかもそう。とりあえず買ったやつずっとある。
中里さんも、その感覚を最近痛感していると同意します。一方で、間取りが引っ越しのたびに変わるため、ダイニングテーブルのような大物は迷って当然だという点で二人の意見は一致します。
テーブルは使い続け、椅子は買い替える桜林さんの家具選び
桜林さんのダイニングテーブルは、かなり前に買ったものです。一人暮らしだった1つ前の家では壁際に置いて広い仕事机にし、今はまたダイニングテーブルに戻して使っているそうです。
このテーブルはシンプルな一枚板に脚がついただけの無垢材で、ワックスやニスのようなものを自分で塗って色の加減を調整しているといいます。汚れはつきやすいものの、全てが味になるタイプだそうです。
一方で椅子は気分で変えており、以前使っていた4脚は友達にあげたといいます。中里さんが、1脚8万円もする椅子ならあげられないと聞くと、桜林さんは価格帯の決め方を説明します。
私はほら、やっぱり何回も引っ越しする体だから、机はずっと使う。テーブルずっと使う。椅子は買い替えるっていう感じだから、あんまり高い椅子を買ってないのかも。
中里さんは、桜林さんの選び方は自分の生活スタイルを分かったうえで優先順位が決まっていると受け止めます。今の家にあと何年住むかから考えるのか、と悩む中里さんに、桜林さんはテーブルならどこでも使えるし、ダイニングありきで家を選ぶ手もあると返します。
むずいよね。優先順位を問われ続けるね。生きていると。
電気毛布選びでは中里さんが2回ほど失敗し、桜林さんに勧められたものが最適解だったそうです。友人が実際に使って勧めるものは外れにくいという点も、中里さんは長く使えるものを選ぶ基準の1つとして挙げています。
開運日は次いつ?背中を押すきっかけの使い方
話は収録日の開運日に戻ります。桜林さんによると、今回ほど重ならなくても一粒万倍日はちょいちょいあり、一粒万倍日と天赦日が重なる日もいいと言われているそうです。
二人が調べたところ、この年は7月19日、10月1日、12月16日が天赦日と一粒万倍日の重なる日でした。5月4日は天赦日と寅の日が重なるそうです。
中里さんは「一粒万倍日」という漢字は見たことがあっても、読み方を声で聞いたのはこの日が初めてだったといいます。桜林さんは大安吉日と同じようなもので、理由は自分もよくわかっていないと話します。
こういうのって別に信じる信じないはともかく、きっかけになるじゃん。
買おうと思ってたものをせっかくだからこの日に買おうみたいな。
桜林さんの言う開運日の効用は、迷っていた買い物の背中を押すきっかけになることです。中里さんも、今日中という限定感に背中を押されつつ、焦ってしまう危うさを感じます。
開運日は年に何度もあるため、そのたびに買い物をすれば言い訳になってしまいます。二人は、いい感じに使っていけるといいと話し、次回は「遅刻はすべきではない」という呪いを扱うと予告して締めくくりました。
まとめ
この雑談回では、開運日に財布を即決した桜林さんの体験から、欲しいものは具体的に詰めないと見つからないこと、そして暮らしの中で優先順位を決め続けることの難しさが語られました。
- 欲しいものが見つからないのは、形や色や素材など何が欲しいかを具体的に詰めていないからかもしれません
- 桜林さんは、今の不便をひっくり返すことで欲しいものの条件を見つけています
- とりあえず買ったものは長く使い続けがちなので、大物はちゃんと迷う価値があります
- テーブルは使い続け椅子は買い替えるなど、生活スタイルから優先順位を決めると選びやすくなります
- 開運日は信じる信じないにかかわらず背中を押すきっかけになりますが、焦りや買いすぎの言い訳には注意が必要です







