VC4部作の反響とBytesでの喋り方の悩み
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をゆるく深掘りする番組です。この回は、VCの歴史を4回にわたって扱ったシリーズのあとに挟まれた、久しぶりの雑談回です。
VCシリーズについて草野さんは、VCの方から「何度も聞きたい」という声が届いて嬉しかったと振り返ります。宮武さんはニッチな話だったと認めつつ、VC以外の人にも参考になる部分があると考えています。
最後に話したアンドリーセンのHP2.0モデルっていうのは、多分いろんな業界で似たようなモデルって出てくると思うので。
一方で草野さんは、出てくる人物の名前がわかりにくかったので、もう少し人物紹介をすればよかったと反省します。インターネットやスタートアップの裏で黒子として活躍した人たちの話は珍しく、草野さん自身も面白かったそうです。
続いて草野さんが打ち明けたのは、Spotifyで配信しているBytes ── Off Topicが手がけるSpotifyオリジナルの番組。最新テックニュースを短時間で解説する形式ですシーズン2での自分の喋り方の悩みです。毎回の編集で自分の声を聞くうちに、喋り方の拙さが気になってきたといいます。
自分がなんか数字とか、なんか人の名前とか、やっぱうってなりながら噛んだりとかしてて。
噛むたびに撮り直すうちに、草野さんはアナウンサーやニュースを読む人のすごさに気づいたそうです。YouTubeでアナウンサーの喋り方の動画を見ていると話すと、宮武さんは「立派な勉強じゃないですか」と返します。
草野さんは昔から滑舌と声の小ささを指摘されてきたといい、Bytesのリスナーには成長を見守ってほしいと語ります。宮武さんが「今年1年で改善される姿が見えるかも」とハードルを上げ、草野さんは「思ってもらえるように頑張ります」と応じます。
仕事と私生活の記憶を切断するドラマ『セヴェランス』とは?
話題はドラマへ移ります。草野さんは、今年の初めに話題にしていた『Euphoria』がいま大流行していると触れつつ、その話は次回に回し、最近見て面白かったApple TV+のドラマ『セヴェランス』を紹介します。
個人的にはもうU-NEXTとApple TV+だけ入ってれば。
宮武さんはすかさず「NetflixとDisney+じゃないんですね」と突っ込みます。草野さんは、Apple TV+は誰も見ていないので回し者ではないが紹介したいと話し、まだ全話は公開されていないものの、SFなのにリアルな世界観やハラハラする展開が好きな人、考察したくなる人には刺さると勧めます。
草野さんによると、『セヴェランス』はカテゴリーとしてはSFスリラーですが、舞台の多くはオフィスと家というオフィスドラマです。タイトルのセヴェランスは「切断」を意味し、仕事と私生活の記憶を切断するという設定が物語の軸になっています。
宮武さんが「プライベートでは何の仕事をしているかもわからないのか」と確認すると、草野さんはその通りだと答えます。会社には毎日通うので場所はわかるものの、そこで何をしているか、誰と働いているか、何のために働いているかはわかりません。
仕事の記憶だけを持ち、私生活のことは覚えていない。会社の外の生活を知らない
私生活の記憶だけを持ち、会社で何をしているか、誰と働いているかを知らない
仕事のストレスが私生活に及ばず、私生活の嫌なことも仕事中に持ち込まない。草野さんは、設定そのものはシンプルなのに伏線と謎が多すぎて面白いと語ります。
宮武さんは、仕事とプライベートを完全に分けることを望む人は多いはずだと見ます。特にアメリカでは両者を別々にする文化があり、それをシンプルなコンセプトとして突き詰めた作品だと受け止めています。
意味不明な仕事、無言の役員、退職を拒む「外の自分」
『セヴェランス』の主人公マークたちがいるのは、マイクロデータ改良部という部署です。社員は4人で、パソコンにランダムに並んだ数字の中から「怖く感じる数字」をファイルに入れるという、草野さん自身「説明しても意味わかんない」仕事をしています。
草野さんは、最終目標がわからないまま仕事をさせられる状況は、現実の世界にもあるのかもしれないと話します。ほかにも、上司が電話ミーティングで役員に報告しても役員が何も答えない「無言の電話ミーティング」や、居眠りやルール違反をするとブレイクルームという休憩室で罰を受ける場面があるといいます。
こうした罰の記憶も、会社の外に出れば消えてしまいます。そこで印象的なのが、ある社員が退職を申し出るエピソードです。上司には「外の自分が意思決定したならいいが、中の人の辞めたいは通用しない」と却下されてしまいます。
その社員はビデオメッセージで外の自分に退職の意思を伝えます。ところが翌日届いた外の自分からの返信は、「世の中そんな甘くないよ」というものでした。
退職を申し出る
会社の中の自分が上司に「辞めたい」と伝える
却下される
意思決定するのは外の自分だとして、上司に断られる
外の自分に伝える
ビデオメッセージで外の自分に退職の意思を送る
拒否される
外の自分から「世の中そんな甘くないよ」と返信が届く
結局意思決定するのは1人の人間。それは私であった。あなたは違うって。あなたは人じゃない。
宮武さんは、外の自分は仕事の中身を知らないので、そんなに悪くないだろうと考えてしまったのではないかと推測します。草野さんは、会社の全体像も、同僚が誰かも、何人いるかもわからない状況を、リアルでありながらリアルではないと表現し、宮武さんは「そこがディストピア感ですよね」と応じます。
記憶を分けられるとしたら、どうするか?
草野さんは宮武さんに、実際に記憶を分けられるとしたらどうするかを尋ねます。宮武さんは、仕事でストレスを感じる人がいる以上、記憶の切り離しを選ぶ理由はわかると答えます。
(会社のことを)知らないことが幸せにもつながるじゃないですか。
ただし宮武さんは、切り分けると「自分が誰なのか」という問題が出てくるとも指摘し、性格まで変わるのかを尋ねます。草野さんの答えは、性格はあまり変わらないというものです。
それでも閉じた世界では、価値観が変わってしまうようです。草野さんによると、成績を出した社員がもらえる賞品は自分の似顔絵のようなチープなものですが、社員たちはそれを誇らしげに集め、ワッフルパーティーを楽しみにしています。
宮武さんは、会社の中では会社の記憶しかないため、安いものでもステータスになってしまうのだと読み解きます。怖い数字の定義について尋ねると、草野さんは「それもわからない」、社員たちも「だんだんわかってくる」と話しているだけだと答えます。
不気味なウェス・アンダーソン風の映像が描くディストピア
『セヴェランス』のオフィスはシンプルで無機質で、他の部署を探索してはいけないというルールまであります。草野さんは映像の美しさにも惹かれていて、左右対称の構図を「楽しくなくて不気味で無機質なウェス・アンダーソン ── アメリカの映画監督。『グランド・ブダペスト・ホテル』などで知られ、左右対称の構図や独特の色彩感覚が特徴ですみたい」と表現します。
オフィスに置かれた道具やパソコンはレトロフューチャーですが、白を基調にした空間にはバルミューダのトースターも登場します。外の世界ではスマートフォンを使う現代なのに、オフィスの中ではとても古いコンピューターを使っているという対比があります。
草野さんは、この作品はSFでありながら今っぽい話でもあると考えています。リモートワークで仕事とプライベートが切り分けられなくなり、分けられたらいいのにと一度は思う人が多いからです。宮武さんは「それの究極版」と受け止めます。
草野さんが見ているのは4話目あたりで、手術を受けた社員たちがなぜそれを選んだのかは、主人公以外まだ明かされていません。Netflixの『ブラックミラー』や『マニアック』が好きな人にはきっと刺さると草野さんは勧めます。
宮武さんは、シンプルなコンセプトから多くの影響が生まれる点が強く、パーソナルと仕事の関係性についての社会へのコメンタリー ── 社会や出来事に対する意見や論評のこと。宮武さんは番組内で「社会に対しての一個の見え方」と説明していますにもなっていると評価します。日本でいえば『バトル・ロワイアル』も、シンプルなコンセプトで社会への反応を描いた作品だと例に挙げます。
Apple TV+の課題はコンテンツの少なさ?
草野さんは、登録をためらう人もいるだろうとしつつ、Apple TV+にはバスケのドラマや、アメリカでベストセラーになった『パチンコ』の実写版、WeWorkを題材にしたドラマもあると紹介します。宮武さんは、こうした良い作品があることを知られていない点に注目します。
コンテンツ数が少ないと、結局Netflixもながらに見たりとか、とりあえずかけとこうみたいな感じって、特にアメリカだとやっぱ多いので。
宮武さんは、こうした視聴スタイルではコンテンツライブラリーのボリュームが大事になると考えています。草野さんも「それは本当にそう思います」と同意します。
YouTuberによるあらすじ解説で済ませようとする話には、宮武さんが「ちゃんと見た方がいい」と返します。草野さんは、緑がかった映像で不気味さを出す『マトリックス』のように、『セヴェランス』もカットの仕方やライティングが独特で面白いと語ります。
宮武さんは、『Euphoria』もカメラワークやライティングが特殊で、マーベル映画のようなカット割りとはだいぶ違うと指摘します。涙を強調するために顔を見せるのか目にアップするのか、どのスピードで寄るのかといった違いが違和感を生み、それがディストピア感を作る手法かもしれないと話します。
草野さんは『Euphoria』のファッションにも触れ、ヴィンテージ服や若手ブランドを使った衣装、特に登場人物のコンビのファッションがかっこいいと話します。宮武さんは、ゼンデイヤの評判の良さを聞いていると加えます。
ザッカーバーグはなぜクリエイターのインタビューを受けるのか?
後半は宮武さんが持ち込んだトピックです。宮武さんは、起業家、特にテック企業のCEOが、既存メディアを通さず、YouTuberや分野のエキスパートを通して、あるいは自分から直接メッセージを伝えるようになっていると感じています。
その代表例がマーク・ザッカーバーグです。Metaへの社名変更の前後で、ザッカーバーグ氏はゲイリー・ヴェイナチャックさん、ストラテチェリー ── ベン・トンプソンさんが運営するテック業界の分析ニュースレター。有料購読モデルで知られていますのベン・トンプソンさん、メタバースの専門家マシュー・ボールさん、YouTuberのサラ・ディーチサラ・ディーチさんらと対話していたと宮武さんは挙げます。
宮武さんが面白いと感じたのは、ザッカーバーグ氏のセルフプロデュースの仕方です。YouTuberとの対談では、Meta発表時に話題になったザッカーバーグ氏自身のミームをランキングするという、あまり本人らしくない内容から入っていました。
でもそれも多分意識的に多分そこ(ミームの話)を選んでるわけなので。
ほかにも、Coinbaseが上場した際のマーク・アンドリーセン氏とのライブ配信や、ザッカーバーグ氏がThe Vergeのケイシーさんやレックス・フリードマンさんのインタビューを受けた例があります。宮武さんは、エキスパートや当事者がより直接発信する方向へ、世の中が変わっている瞬間ではないかと見ています。
広告収入に頼らない発信者と、Facebookと競合するメディア
イーロン・マスク氏も直接発信の例です。宮武さんによると、テスラは2020年ごろにPR部門をなくし、プロダクトで勝負する姿勢を示しました。マスク氏にはTwitterという発信の場もあります。
宮武さんは、広告収入に頼らない分野のエキスパートが増えていることが大きな変化だと考えています。既存メディアとはビジネスモデルが違うからです。
ここで宮武さんが紹介したのが、Coinbase社長ブライアン・アームストロングさんのツイートです。ジャーナリストは利益相反がある場合、たとえば親会社について書くときにはその関係を記事に明記します。
アームストロングさんの指摘は、メディアがFacebookについてネガティブな記事を書くとき、Facebookと広告収入を奪い合う競合だというディスクロージャー ── 利害関係などの情報を開示すること。報道では、取材対象と書き手の利害関係を明記する慣行を指しますがない、というものです。
それ(競合関係)を書かないでFacebookに対してネガティブな記事書いていいんでしたっけっていう。
宮武さんは、すべての記事に書くべきかは議論があるとしつつ、多少なり矛盾した発想だと受け止めています。
ニューヨーク・タイムズはなぜ信頼されてきたのか?
宮武さんが最近特に気になっているのは、アメリカの既存メディアがなぜこれほど信頼されてきたのかという点です。例に挙げたのがニューヨーク・タイムズです。
宮武さんによると、ニューヨーク・タイムズは一時期、自らを「真実」としてプロモーションしていました。しかし上場企業でありながら、1つの家族が議決権の半分以上を持ち、何世代目かのオーナーが経営しているといいます。
宮武さんは、ブランドとしては真実や公平さを掲げていても、裏にはオーナーの目的や伝え方の意図、つまりアジェンダがあり得ると指摘します。それが真実をミスリードし、イラク戦争の報道のように世論を誘導してしまうケースもあったと話します。
メディアは売上を作らなければならない会社であると同時に、コンテンツ単位でも評価される存在です。宮武さんは、なぜメディアを信じるべきなのか、信頼できる情報源はどうすれば生まれるのかを最近考えていたと語ります。
草野さんは「めちゃくちゃ難しいトピック」と受け止めつつ、だからといってニュースメディアがなくていいわけではないと応じます。
APのブロックチェーン化とビットコインが示す「信頼できる真実」
宮武さんは、完全な解決策ではないとしたうえで、情報の出どころをブロックチェーン上でリンクする方法を挙げます。例がAP ── アメリカの通信社Associated Press。多数の報道機関が加盟する協同組合形式の非営利組織ですです。
宮武さんによると、APは非営利で、ジャーナリストが組合のように集まる組織であることから「初代DAO ── 分散型自律組織。中央の管理者を置かず、参加者がルールに基づいて運営する組織形態で、ブロックチェーンと結びつけて語られます」ではないかという説があります。そのAPがブロックチェーン化を進め、APの情報へのリンクをブロックチェーン上に記録できるようになっているといいます。
誰がいつどういうふうに言ったかっていうのはトラッキングできるようになるので。
実際に起きたことかどうかまでは追えませんが、宮武さんはそれも重要な情報だと考えています。草野さんも、記事の引用を紐付けられるのは良いと応じます。
宮武さんは、ツイートに入れたリンクは引用元の証明になる一方で、プラットフォーム側の変更でリンクが消えることもあり得ると指摘します。そのうえで、信頼できない世の中で信頼できる真実を作った最良の例がビットコインだと話します。
ビットコインでは、誰がいくら持っているかを計算によって世界中で信頼できます。宮武さんは、こうした「ユニバーサルトゥルース」をメディアやファクトの世界でどう作るかが非常に難しい問題だと語ります。
真実とオピニオン、ファクトがコモディティ化した時代
草野さんは、真実には裏と表があり、立場によって「本当の真実」が違って見えることがあると指摘します。宮武さんはこれに同意し、そうした部分は真実ではなく1つのオピニオンとして見るべきだと応じます。
ただ真実としては誰が何をいつ言ったかにするとか。
草野さんは、アメリカでは放送局やセレブリティが支持する側をはっきり示し、むしろ言わないと不思議がられる空気があったと話します。自分のスタンスを示す流れは続くだろうという見立てです。
宮武さんは、スタンスを示さないとビジネスが成り立たない時代になっていると説明します。理由として挙げたのが、ファクトのコモディティ化です。
宮武さんの考えでは、ファクトを出すだけでは視聴率が取れず、メディアは意見を言うしかなくなっています。同じファクトからでも全く違う意見が出てくるため、社会はより分断していくだろうと話します。
ファクトが行き渡る
ファクトを出すだけでは視聴率が取れなくなる
オピニオンを言う
メディアは意見を出すことで差別化するしかなくなる
社会が分散する
同じファクトから異なる意見が生まれ、分断が進む
ニュアンスを伝えるメディアの役割とは?
宮武さんは、どちらか片方に寄らなければならない状況は危険だと考えています。多くの課題にはニュアンスがあるからです。
宮武さんは、それはOff Topicの使命でもあると話します。そのためには、1つのオピニオンとして伝えていると明示すること、さまざまな人から強い意見を集めること、どんなアジェンダで発信しているかを明確にすることが挙げられています。
草野さんも、事実だけを見て良い・悪いと判断しても、背景を知ると意図が見えてくることがあると同意します。宮武さんは、数字も使い方次第で全く違う見せ方ができるため、大事なのはディスカッションをすることだと話します。
草野さんは、自分のバイアスかもしれないと断りつつ、アメリカや英語圏は日本よりディスカッションが好きな印象があると話し、宮武さんも「好きな国ですね」と応じます。
VCのメディア化と、ディスラプトが起きないメディア業界
草野さんは、メディア企業を通さず発信するVCが増えることについて、VCにとっては影響力が増すほど良い投資先が集まるメリットがあると話します。一方で、情報のコントロールをVCに握られるのは中立ではなく、第三者としてのメディアの意見も必要だと考えます。
宮武さんは、そこで重要になるのは「メディアの意見は本当に中立なのか」という議論だと返します。記者個人はオーナーから指示されているわけではなくても、会社としての目的があり、ジャーナリズムのビジネスモデル自体が特定のストーリーを出し、特定のストーリーを出さない構造を持つといいます。
投資先などに対して、明らかにポジティブな方向へ寄りやすい
広告収入のビジネスモデル上、特にアメリカではテックを叩くほうがクリックを得やすい
宮武さんはさらに、メディアはテック企業と同じ基準に乗っていないと指摘します。テックでは、Facebookがミスをすれば新しいテクノロジーで置き換えようとするディスラプトが常に起きます。
ニューヨーク・タイムズをリプレイスする、そのモデルをよりいいモデルにする会社って出てきてますかっていうと、そこまで出てきてないと思っていて。
草野さんは、メディアにはむしろ長く同じことを続けるヘリテージがあると応じます。宮武さんは、そこから「信頼」という言葉が生まれる一方で、年月を重ねることが信頼とイコールでいいのかは議論すべきだと話します。
二人は、どちらにも正しさと課題があると認めます。宮武さんは、互いに攻撃し合うだけでは分断が広がるだけで、より良いメディア事業を作るために分かり合って解決できればベストだと締めくくります。
『セヴェランス』とDAOがつながる、仕事とプライベートの境目
草野さんが自分の話題は軽すぎたと恐縮すると、宮武さんは即座に否定し、『セヴェランス』の話もメディアの話とつながっていると話します。
宮武さんは、DAOの匿名性や、誰と一緒に仕事をしているかわからない状況など、パーソナルと仕事が混ざり合う概念が実際に生まれてきていると指摘します。その意味で『セヴェランス』は考えさせられる作品だと話しつつ、自身はまだ見ておらず想定ベースだと付け加えます。
草野さんも前半で、Web3的な働き方では誰と働いているかが匿名でわからない場合があると触れていました。ドラマの話とテックの話が、仕事と個人の境目という1つの問いで結びつく形で、この雑談回は終わります。
まとめ
この回は、仕事と私生活の記憶を切断するドラマ『セヴェランス』の紹介から始まり、テックCEOの直接発信、メディアの信頼性とビジネスモデル、ファクトとオピニオンの関係へと話が広がりました。宮武さんは、ファクトがコモディティ化した時代にこそ、ニュアンスを伝えるメディアが重要になると語っています。
- 『セヴェランス』は記憶の切断というシンプルな設定から、仕事とプライベートの関係を問うディストピアを描いている
- ザッカーバーグ氏らテック企業のCEOは、既存メディアを通さずクリエイターや専門家を通じて直接発信するようになっている
- 既存メディアもオーナーの意向や広告収入に縛られており、中立性そのものが問われている
- 真実は「誰がいつ何を言ったか」に限り、残りはオピニオンとして扱うという考え方が示された
- 片方に寄らず、アジェンダを明示しながらニュアンスを伝えるメディアの役割が強調された




