「メタバースは死んだ」は本当か?
今回のOff Topicは、AppleがVision Proを発表した直後に収録され、Metaのメタバース事業のうちヘッドセットの話を中心に扱います。宮武さんによると、話の半分はMeta、半分はAppleになるとのことです。
話のきっかけは、宮武さんが数カ月前に「メタバースは死んでないですよね」とツイートしたことでした。返ってきた反応は幅広く、「メタバースは死んでますよね」という声や、「挙げた事例は全部ゲームですよね」という指摘もあったそうです。
いくつか事例を出したんですけど、「それって全部ゲームですよね」とか。
宮武さんは、メタバースをどう定義するかによって評価が変わると前置きしたうえで、バーチャル空間として見れば大きな利用があると数字を挙げます。
宮武さんは、これらの空間はゲームとして遊ばれるだけでなく、友達と話すようなソーシャルな場としても使われていると見ています。
インターネットも「主流にならない」と言われていた
宮武さんは、メタバースへの懐疑は昔のインターネットへの見方とよく似ていると話します。日本のインターナショナルスクールに通っていた宮武さんは、小学1、2年生の頃からAOL ── アメリカのインターネット接続サービス大手。1990年代にダイヤルアップ接続やチャット機能で広く普及しましたで接続し、MSNのチャットで友達とやりとりしていたそうです。
チャットしてる子供たちを大人たちが見た時に、「このインターネットって絶対メインストリーム化しないだろう」っていうのを結構言われてたんですよ。
「ただのちょっとゲームじゃん」みたいな。
今ではRoblox上で友達と誕生日会をすることもあり、フォートナイトの利用時間の4割はUGC ── ユーザー生成コンテンツの略。運営ではなくユーザー自身が作ったマップや作品などを指しますコンテンツから生まれていると宮武さんは紹介します。Off Topicでは2020年に、フォートナイトのクリエイティブモードが重要になると話しており、それが実現しているといいます。
半分ぐらいユーザーが作ってるって考えたら、すごいコミュニティが大きくなってるんだなって感じしますね。
一方で、Metaがメタバースから離れているという報道も一時流れましたが、宮武さんはそれも違ったと見ています。MetaはAIとメタバースに投資を続けており、既存事業もすべてメタバースに関わるという位置づけです。
1968年から続くVRヘッドセットの長い歴史
VRヘッドセットの起源について、宮武さんは1968年にユタ大学で開発されたものを挙げます。重すぎて天井から吊るさないと使えないものでしたが、初のVRヘッドセットであり、初のARヘッドセットでもあったそうです。
その後の初期ユースケースはゲームでした。宮武さんの説明に沿って、ヘッドセットの主な流れを並べると次のようになります。
段ボールにスマートフォンを入れるGoogleカードボードについて、草野さんは当時の衝撃を振り返ります。
言ってしまえば誰でも作れるような、なんか、ヘッドマウントディスプレイっていうのが。
ある意味衝撃的でしたね。
宮武さんによると、Googleカードボードは低コストだったため2019年までに1500万台が販売され、2021年に終了しました。HoloLensは何千億円もの研究開発費を投じながら政府との契約に頼る状況で、ソニーのプレイステーションVRは500万台ほど販売されたといいます。
Meta Questは2000万台、それでも売れ行きは鈍い?
現在最も売れているヘッドセットについて、宮武さんはMetaのQuestだと見ており、リークされた社内資料によると累計2000万台ほどが販売されたそうです。
草野さんもOculus時代の低価格モデルを持っていましたが、ゲームをやらないことや途中で壊れてしまったこともあり、実家に眠っているといいます。
自分にフィットするユースケースが見つけられなくて諦めちゃいました。
つけてみて、「あ、すごい」ってなって、「これが未来だ」ってなって、その後使わないっていうパターンがすごい多いので。
宮武さん自身はヘッドセットを買っていません。ユースケースがないことに加え、眼鏡をかけているため対応が面倒なこと、VR中心だと周りが見えないことが大きいと話しています。
販売面では、Appleのサプライチェーンに詳しいアナリストの情報として、悲観的な見立てが紹介されます。宮武さんは、本当の数字かはわからないと断ったうえで取り上げています。
- ソニーのPSVR2の2023年生産プランが2割ほど落ちている
- Meta Quest Proの生産ライフサイクルは30万台ほど
- 中国のPICOは2022年の販売が想定を4割下回った
このアナリストは、ヘッドセットの年間販売台数が2021年から2022年にかけて落ち、2023年も落ちている可能性があると見ているそうです。
伸びているのか?利用データは正直わからない
販売台数が良くなくても、実際に使われているかは別の話だと宮武さんは言います。ヘッドセットの利用については、よく使われているというデータと、使われていないというデータが混在しています。
調査会社Morning Consultの数字では、アメリカのアルファ世代の11%が自分のVRヘッドセットを持ち、26%は世帯に1台あるそうです。さらに自分のヘッドセットを持つ子のうち17%は毎日7時間以上使っており、デスクトップPC所有者で7時間以上使う18%とほぼ同じ割合です。
ただし全体で見ると、7時間以上VRヘッドセットを使うアルファ世代は2%ほどにとどまると宮武さんは補足しています。
| 調査元 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| Morning Consult | アメリカのアルファ世代 | 11%が所有、26%の世帯に1台 |
| Y Pulse | アメリカの13〜39歳 | 2018〜2023年で所有率は9〜13%を行き来 |
| パイパー・サンドラー | アメリカの10代 | 26%が所有、毎日使うのは5% |
なんか違いますね。さ、さっき。
宮武さんは、VR業界の人に聞くとよく使われていると言い、業界外の人に聞くと使われていないと言いがちなので、本当のことはその間にあるのではないかとまとめます。大成功したヘッドセットがまだなく、コンテンツも足りないことが背景にあるとしています。
宮武さんが心配するのは、ヘッドセットの利用がめちゃくちゃ伸びている感覚が今はないことです。ただしPCにも伸び悩んだ時期があり、何らかのきっかけで普及したように、VRにもまだそのきっかけが来ていないだけかもしれないと話しています。
ヘッドセットをつけて街に出る日は来るのか
ヘッドセットへのよくある懸念として、宮武さんは「つけて外に出ないですよね」という声や、より孤独になり人とのつながりがなくなるのではという指摘を挙げます。草野さんは、Vision Proも室内用だと応じます。
(ARで)その目を完全に覆わないっていうのは外でも使える第一歩って感じですよね。
宮武さんは、今のヘッドセットは大きく、かっこ悪く不自然に見えることが抵抗感の大きな理由だと見ています。そのうえで、携帯電話やイヤホンも最初は同じように言われていたと指摘します。
外で電話なんかしないですよっていう、多分発言をした人ってめちゃくちゃ多くて。
草野さんがウォークマンを挙げると、宮武さんは、テレビもラジオもPCもスマートフォンも、最初は人間味が奪われると懸念されてきたと続けます。
デジタルって最初は悪影響に見えがちですよね。
ヘッドセットは「1日6時間の動画視聴」を置き換える?
宮武さんは、重要なのはヘッドセットがどの時間を置き換えるのかだと話します。仕事でPCを使う時間のほかに、もう一つ考えられるのが動画の視聴時間です。
アメリカのデータでは、デジタルでの動画視聴が1日3時間2分、テレビの視聴が3時間7分で、合わせて1日約6時間動画を見ていることになります。宮武さんは、睡眠8時間・仕事9時間とすると残る7時間のうち6時間が動画だと計算し、「若干悲しい」と話しています。
長い視聴時間
アメリカ人は1日約6時間動画を見ている
一人での視聴
2018年のデータではテレビ視聴の半分ほどが一人、TikTokも一人で見ることが多い
置き換えの余地
一人で見ている時間はヘッドセットでリプレースできる可能性がある
ヘッドセットは孤独を生むと言われますが、すでに動画の多くは一人で見られているというのが宮武さんの見方です。そこを取りにいくのは、ビジネス戦略として当然あり得ると話しています。
ヘッドセットはPCになるか、iPhoneになるか
もう一つの論点として、宮武さんはヘッドセットがPCのような存在になるのか、iPhoneやApple Watchのように常に身につける存在になるのかがまだわからないと話します。
常に持ち歩かず、特定のユースケースのときに開いて使う
常に持ち歩いたり身につけたりして使う
草野さんは、将来サングラスや眼鏡のようにかけられるようになれば、できることが増えそうだと期待します。AirPodsのように曲を聴いていなくてもつけている人がいる形になるのでは、という見方です。
常につけてて、便利かというとわからないっていうところですね。
だったらiPhoneで良くないっていう。
宮武さんは、今の感じだとヘッドセットはPCに近く、常にチェックする必要のあるユースケースがまだ見えていないと考えています。
500ドルのQuest 3はVision Proに何で対抗するか
Metaは秋にQuest 3を出します。宮武さんによると、パススルー機能によるAR的な機能があり画質も高く、価格は500ドルでVision Proの7分の1です。
なかなか50万払えないですよね。
デモを体験した人の話では、Quest 3にはVision Proにはないフィットネス体験があり、周りの壁を見ながらARのボクサーと戦うボクシングが紹介されたそうです。これを聞いた草野さんは、思わぬ方向に話を広げます。
もしかしてザッカーバーグVSイーロンマスクはPRですか?
実はマークさんがイーロンを手のひらで転がしてます、これ。
宮武さんは冗談めかしながらも「考えてなかった」と面白がり、もしそれが戦略ならザッカーバーグさんは想定以上のマーケターだと笑っています。
さらにQuest 3では、Vision Proと同じくコントローラーなしでも使えるモードがあり、コントローラーなしでピアノを弾くデモもあるそうです。宮武さんは手のトラッキング精度が相当いいのではないかと見ており、Metaが前から推すCodec Avatars ── Metaが研究開発している、本人そっくりの写実的なアバター技術ですもQuest 3でより押し出すといいます。
Vision Proのオンボーディングはまるで映画
Vision Proの体験談では、アイトラッキングやUI、パススルーへの称賛が多く、ネガティブな点は重さやハプティクスがないことなどでした。宮武さんは、あまり語られていないのがオンボーディング体験だと指摘します。宮武さん自身は未体験で、聞いた話だと断っています。
宮武さんの説明によると、Vision Proの最初のデモは次の順で進みます。
Appleの人たちは、この流れを映画のような体験、シネマティックエクスペリエンスと呼んでいるそうです。映画が真っ黒な画面とタイトルカードから始まり、主人公が目覚めて元いた部屋に出てくるような体験だといいます。
そこに何もスクリーン上で何も出てこないんですよ。
そういうのが全くなくて、ただ部屋にいるだけなんですよ。
宮武さんは、部屋に入った瞬間に通知も指示も出さないのは意図的だと見ています。Appleは度の入った眼鏡のように、周りの世界をより理解するためにかけるデバイスというポジショニングを取りたいのではないか、という解釈です。
コントローラーを捨てたAppleの狙い
Vision Proが目線と指のタップで操作し、コントローラーを入れていないことも、宮武さんは計算された判断だと考えています。後からコントローラーを追加する可能性もあり、iPadに後からスタイラスが付いたのと似ているといいます。
最初にiPadが出た時のスティーブジョブズの言葉って、人間の一番いいスタイラス、ペンは指だっていう話をしたじゃないですか。
直感的なUIが根付くと、子供がテレビ画面をスワイプしたり話しかけたりするようになります。宮武さんは、ヘッドセットでも将来は普通の眼鏡をかけた瞬間に目線やジェスチャーで動くと期待するようになるかもしれず、そのためにコントローラーなしから始めているのではと見ています。
草野さんは、ディスプレイの世界と違ってヘッドセットにはUIの共通認識がないため、本能的に操作できるところから始めるのは理解できると応じます。2人は、GUIとマウスを付けたMacintosh、iPodのクリックホイール、顔認証や指紋登録の画面を、説明なしで使い方がわかる例として挙げます。
Appleの説明書の薄さ、やっぱきっと貫いてる感じがします。
他の会社が真似できないオンボーディング力な気がしますね。
宮武さんは、Appleは市場に一番乗りしないことが多いが、後から入って市場を大きく取るとも話します。AirPodsは2021年だけで1億台以上売れたとされ、Appleのウェアラブル事業の売上の半分ほど、アメリカの10代の4分の3が持っているとも言われているそうです。
VRのチューリングテストとAppleのプライバシー
宮武さんは、RobloxのCEOが唱える「VRのチューリングテスト」を紹介します。コンテンツを見るときにテレビとヘッドセットのどちらを選ぶかというテストで、ヘッドセットを選べばパスしたことになり、Vision Proはそれを越え始めるのではと言われているそうです。
Vision Proは、目の認識(Optic ID)によるロック解除や決済、パスワード入力に対応し、どこを見ているかという情報やカメラデータに第三者アプリが直接アクセスできない設計だと宮武さんは説明します。
宮武さんはこの設計に複雑な思いがあるといいます。Appleがユーザーのためにプライバシーにコミットしていることは評価しつつ、以前のAppleシリーズで話したように、プライバシーには裏の戦略もあると見ています。
他社に渡さないっていう。
はい。でも自分は、自分は使うと。
Vision Proは外部カメラが多く、自分の情報だけでなく周りの環境まで把握するため、宮武さんはプライバシーがこれまで以上に重要になると話しています。このあとスポンサーのNordVPNの紹介が入ります。
ザッカーバーグの反応はバルマーの再来か
Vision Pro発表後、Metaの全体会議でのザッカーバーグさんの発言もリークされました。Vision Proの機能はすべてMetaも考えたことがあること、7倍の価格であること、外部バッテリーが必要なことを指摘したそうです。
ザッカーバーグさんはさらに、価値観の違いも強調しました。Metaは人のつながりやソーシャルを重視するのに対し、Appleのデモは一人でソファに座って行うものばかりで、つながりの感覚がないという指摘です。
この反応について、iPhone登場時のマイクロソフトCEOスティーブ・バルマーさんの反応と似ているという声もあるそうです。
(スティーブ・バルマーさんは)「誰も500ドル払わないです」と。
ただし宮武さんは、ザッカーバーグさんこそAppleを甘く見てはいけないと一番理解している人だと見ています。Apple Watch登場時もFitbitの経営陣はバルマーさんのような発言をしましたが、デザインチームは時間の問題だと理解しており、実際3年で追い越されたそうです。
ARのApple、ゲームとフィットネスのMeta
宮武さんは、AppleとMetaのポジショニングは大きく違うと整理します。
VRのオプションがあるARデバイスで、パーソナルコンピューターの位置づけ。腕を上げなくても操作できる
7分の1の価格で、ハイエンドなPlayStationやXboxと比べられがち。Beat Saberやフィットネスなど体を動かすコンテンツが人気
宮武さんは、ヘッドセットがまだ大きく、つけて外を歩く人が少ない今は、部屋の中で使うゲームに注力するMetaの戦略は正しいかもしれないと話しています。
MetaがVRのAndroidを目指す理由
宮武さんは、さまざまな技術レイヤーには常に集権型と分散型の2つのポジションがあると指摘します。
| レイヤー | 集権型 | 分散型 |
|---|---|---|
| クライアント | Mac | Windows |
| サーバー | Windows | Linux |
| スマートフォン | iOS | Android |
宮武さんの見立てでは、ザッカーバーグさんはVision Proのクローズドな戦略を見て、オープン戦略を持つ会社がいない空白を取り切るのがベストだと考えています。Appleがいずれデバイスを出し、他のApple製品との連携ではMetaが勝てないことも、前から理解していたのではないかといいます。
宮武さんは、オープン化の兆しとして、AIモデルのオープンソース化、低価格路線、Horizon Worlds ── Metaが運営するソーシャルVRのプラットフォーム。ユーザーが仮想空間で交流したり、ワールドを作ったりできますのPCとモバイルへの展開、他プラットフォームでも使えるアバターを挙げます。Metaが自社OSをオープンソース化してもおかしくないとも話しています。
スマホ事業の失敗と「早く上場すべきだった」後悔
宮武さんは、Metaはもうソーシャルメディアだけでは勝てないと理解しており、インフラとコンテンツの企業にならなければいけないと考えていると説明します。今のスマホ時代でMetaが最も痛感しているのは、Appleに頼りすぎてしまったことだといいます。
Metaは一時期、Appleに頼らないためにスマートフォンや仮想通貨に取り組みました。2010年ごろにはHTCと組んでHTC Firstを作り、担当は現在All-In Podcastに出演するSocial Capitalのチャマスさんだったそうです。
しかしスマートフォンには数千億円規模の予算が必要でした。当時上場前だったFacebookは、手続きが遅くなることやスタートアップらしさを失うことを懸念し、2010年ごろに検討した上場を延期しました。
その判断はマークさんはめちゃくちゃ後悔してるんですよ。
もっと前に上場していれば、資金調達、その上場でできて、AppleとAndroidの本当の競合を作れた可能性があったっていう。
宮武さんは、その学びがあるからこそ、Metaは今メタバース事業とヘッドセットを作り込んでいると話します。
Appleへの依存
スマホ時代にAppleのプラットフォームに頼りすぎた
独自スマホの挫折
上場延期で資金が足りず、本格的なスマホを作れなかった
後悔と学び
もっと早く上場していればと後悔
ヘッドセットへの賭け
次世代のプラットフォームで依存から抜け出そうとする
宮武さんは、このシリーズで扱ったSNS、広告、AI、ヘッドセットの戦略はすべて、Metaがメタバース領域でどうポジションを取り、Appleへの依存から抜け出すかという問いにつながると整理します。プラットフォームの強さを理解している会社だからこそ、クレイジーに見える巨額の賭けをしているという見方です。
Appleのライト版と「期待値」がMetaの脅威に
草野さんは、Oculusを含めればMeta QuestはVRデバイスで最も普及しており、今のところAndroid化戦略は順調に見えると話します。これに対し宮武さんは、難しいのはAppleの出方だと応じます。
Vision Proは今は3500ドルですが、いずれライト版が出ると2人は見ています。さらに宮武さんは、かつて携帯電話に500ドル払うのはありえなかったのに、今では安い方になったように、ヘッドセットへの価格の期待値も変わり得ると指摘します。
携帯電話に500ドル払うのはありえない
500ドルは安い方で、iPhoneは20万円が割と普通
宮武さんは、多くの人の初めてのVR体験がVision Proになり得る点も脅威だと話します。Apple Storeでデモが始まれば、直感的なUIに慣れた人がMetaの製品を使ったとき、違和感を覚えるかもしれないといいます。
それでMetaを使った時に直感的なUIがなかった場合に、え?って、なんかこれって壊れてるのかって思うぐらいになる可能性ってあるんですよね。
宮武さんは、Metaにとっては似た体験を作りながらAndroid的なポジションを取ることが重要になると締めくくります。次回はメタバース全体やpresence、サービスの話をする予定です。
まとめ
Vision Proの登場で注目が集まるヘッドセット市場は、販売の鈍さと一部の熱心な利用者が混在する、実態の見えにくい段階にあります。宮武さんは、AppleがAR中心のパーソナルコンピューターとして体験の質で攻める一方、Metaは低価格とオープンさでVRのAndroidを狙っていると読み解きます。
- ヘッドセットの利用データは調査によって大きく異なり、本当の普及度は業界の楽観と外部の悲観の間にあると見られています
- 新しいデバイスは毎回「人間味が奪われる」と懸念されてきましたが、すでに一人で見ている動画時間を置き換える余地があります
- Vision Proは映画のようなオンボーディングとコントローラーなしの直感的なUIで、ヘッドセットへの期待値そのものを作ろうとしています
- Metaはスマホでの失敗と上場延期の後悔を踏まえ、オープン戦略でAppleへの依存から抜け出そうとしています
- Appleのライト版や価格への期待値の変化は、MetaのAndroid化戦略にとって大きな変数になります





