まさかの短縮とポイント問題
今回のレポートは、レース翌日のほやほや。二人が走ってきたのは南阿蘇カルデラトレイルの50kmの部です。
これはFUJI100への挑戦の一環でした。トレイルでポイントを取れれば、出場資格に近づくという狙いがあったと話されています。
ところが前日夜、まさかの展開が待っていました。大雨のため中止ではなく、50kmの部が36kmへ短縮されることになったのです。
このレースを走れたら、しばらくトレイル走らなくていいと思った矢先に、まさかの雨で短縮になりました。
気になるのはポイント。サニーは運営元に問い合わせたと話します。
36kmになりましたけど、ポイントいただけますか?と聞いたら「難しいです」と。おそらく2ポイントになるかと思います、と言われました。
ポイントはつくのか、この短縮で救済はあるのか?
最終判断はITRA組織によるため、運営に聞いても変わらないという回答でした。結果として、二人ともポイントゲットとはならなかったものの、無事に完走できたと語られています。
18kmコースはこんな道
短縮の結果、コースは元々の八の字から、18kmを2周する形になりました。二人は2周走ったので、来年18kmに挑戦したい人には参考になるはずです。
コース構成はシンプルです。最初に3kmほどのロードの登り坂があり、そこからいきなり山道に入ります。
最初はロードの坂があるんですよね。3キロぐらい。しかもえぐい斜面です。
山道はおよそ10km。序盤に500〜600mほどの山をひたすら登り、その後は小さなアップダウンと平坦が続きます。
最後はひたすら下りのロードが5kmほど。ここが阿蘇の高原のような絶景区間だと語られています。
最後の5キロが阿蘇山の高原みたいな、奇跡みたいな景色ですね。
去年はコースが逆向きだったそうです。絶景を最後に取っておく今回の変更を、二人は良い変更だと評価していました。
最初に絶景を見たら、帰りのコースだと泣いちゃうと思って。確かに最後がいいかも。
1周目は快調、2周目で泥沼地獄
5時にスタートした1周目は、まだ地面の状態が良く、走りやすかったといいます。後半の残り13kmあたりでシャワーのような大雨になったものの、大きく滑ることはなかったそうです。
1周を終えた時点で、サニーは仲間から「TPTの1位だよ」と言われ、火がつきます。
キャプテンに「サニー、お前がTPTの1位だよ」と言われて、絶対死んでも1位を死守したいと思いました。
一方でリッツは、前日の短縮の知らせでモチベーションが崩れたままでした。
せっかく来たからとりあえず走るかぐらいで、完走ぐらいするかと超気楽に構えてました。
ところが2周目が地獄の始まりでした。多くのランナーが通った後の地面はぐしょぐしょで、歩いても登れない状態です。
リッツの区間では、細い登り道で大転倒が続出し、渋滞まで発生しました。
ガーミンを後で見たら、止まっていた時間が1.2時間。ほぼ走ってないじゃないですか。
渋滞で待つ間、リッツはクリームパンを前後の人に配り、まるでアンパンマンのようだったと話します。ところが直後にバランスを崩し、足が攣ってしまいました。
パンをあげた人が、漢方みたいな薬をくれて助かりました。物々交換で漢方をもらいました。
下りは、もはや歩くより滑ったほうが速い状況でした。
尻で滑る下り、負けたくない人に笑われる
下りは平地でも滑るほどで、木につかまってもゆっくりにしかならず、途中で諦めて滑るしかなかったといいます。
下りがほとんど、お尻で滑ったほうが早い状態でした。
2周目のサニーは、山に入った瞬間から足が攣り、後続の1周目のフレッシュなランナーにどんどん抜かれていきます。
大きな滑り台のような場所で全身泥まみれの大転倒。そこを、一番負けたくない仲間ダンクに見られてしまいます。
一番無様な姿を見せられて。「サニーどうした?私行くね」と言われて、一番負けたくない人に負けたと思いました。
なお、そのダンクは同じ2周目の泥沼コンディションの中で、二人の仲間内で一番速かったと語られています。
キャプテンの下り方も話題になりました。四つん這いで尻を下に向けて下る、独特の走法です。
お尻を下に向けて、ライクアニマルみたいな感じですね。
相棒のこっそりDNFと過酷な記録
サニーは、五十キロを一緒に走る仲間ネイトの存在を励みに頑張っていました。ゴール後、ネイトはまだ来ていないと思っていたところ、衝撃の事実を知ります。
「ネイト来てないよね」と言ったら、「あの人DNFして」と。嘘だー!
リッツも、2周目の途中でネイトのDNFを聞き、心が折れかけたと話します。
コンクリのところだったら完全に引き返してました。もう入っちゃえと思って。
記録も過酷そのものでした。サニーは1周目より40分以上遅くなり、リッツは1周目3時間、2周目4時間半、合計7時間半という結果でした。
その7時間半の間、大雨が止んでは降ってを10回ほど繰り返し、なぜか最後は晴れたといいます。山の天気の激しさが伝わるレースでした。
ゴール後のご褒美と熊本遠征
ゴール後には、地元ならではの振る舞いがありました。赤牛のバターライスとみられるチャーハンと、無限に飲めるミルクです。
ミルクは飲み放題で、少し飲んだら「美味い!」と。すごく高級な味でした。
ただしチャーハンはおかわり不可。MCに聞いたところ、ミルクは何杯でもよいがチャーハンはダメだと言われたそうです。
遠征の拠点は、チームメンバーの別宅でした。田舎の古民家を想像していたサニーは、大豪邸ぶりに驚いたといいます。
部屋が8個もあって、ベランダから見える景色がそのまま阿蘇山の雄大な景色。びっくりしました。
走り終えた後の食事も最高でした。馬刺しと赤牛のステーキです。サニーは馬刺しを初めて食べ、その美味しさに驚いています。
ただし馬刺しには「一人一部位2枚」というルールがあり、白い脂の部分ばかり食べていたサニーは注意されたと笑います。
自分だけ白いものばかり食べていて、「一人一部位2枚ですよ」と言われて、失礼しましたと。
温泉にも行きました。大分県にある「寒の地獄」という、サウナも温泉も冷たい珍しい施設です。
温泉なのに水風呂なんですよ。だから「寒の地獄」という名前なんです。
水温は約13度で、体感はマイナスのようだったといいます。それでも交互浴のおかげで、脚が一瞬で回復したと語られています。
ムカつくけど大好きなレース
最後に、二人はこのレースをこう総括します。走れなくてムカつくけれど、地元の人の温かみに感謝したくなる大会だと。
冬の開催にも「また行きたい」と話しており、過酷さと魅力が同居した遠征だったことが伝わります。
次回はいよいよ富士登山競走の山頂コースです。完走率は約40パーセントという難関で、二人もビビっていると語られています。
まとめ
大雨で50kmから36kmへ短縮された南阿蘇カルデラトレイルは、泥沼と滑走の連続でした。ポイント獲得はならなかったものの、仲間との掛け合いやご褒美の食事まで含めて、記憶に残る遠征になったようです。
- 大雨で50kmの部が前日夜に36kmへ短縮され、ポイントは3から2へ下がる見込みになった
- 1周目は走れたが、2周目は泥沼で渋滞や足攣りが続出し、下りは尻で滑るほどだった
- 18kmコースは序盤の登りが勝負で、ラスト5kmは阿蘇の絶景が待つシンプルな一座構成
- ゴール後の赤牛チャーハンや無限ミルク、馬刺しや冷泉サウナなど熊本遠征の楽しみも充実
- 次回は完走率約40パーセントの富士登山競走・山頂コースに挑戦する
