ChatGPTに課金し始めた種市さん
この回のテーマはAIです。小畑さんは開口一番、種市さんはAIを使っていないだろうと切り出します。
ところが種市さんは、1週間ほど前にChatGPTのアプリを入れたと明かします。しかも導入の翌日には課金までしたそうです。
最近、ほんとマジでこの1週間前かな。ChatGPTっていうアプリ入れました。しかも1日経って、3000円課金。ちょっと高いやつやっちゃいました。
きっかけは、取引先の社長がChatGPTで作った資料やブランドのテキストを送ってきたことでした。
その文章を見て、種市さんは違和感を覚えたと言います。普段のその人の引き出しにしては、妙にバランスが良かったからです。
あれ、なんかこれちょっとバランス良くねえか。あの人が出してきたもんにしてはって正直ちょっと思っちゃった。
ちょうど新しいプロジェクトでブランドの名前や案を掘り下げたかった種市さんは、試しにアプリを入れて使ってみます。
すると想像以上の答えが返ってきて、一気にのめり込んだそうです。
ちょっと待って、これめちゃくちゃ美味しいかもって思って。それで1日バーッてやるようになって。
画像生成が1日3回までしか使えず、課金すれば使えると知って、そのまま課金したと言います。今では毎日ゲームのように触っているそうです。
小畑さんはこの様子を「マスアダプション」だと表現します。
種市さんが使ってるってのは、そう。だってこの間もビットコインとかって言うと、いやまだだなとかってなるわけじゃないですか。
ChatGPTプロと複数AIの使い分け
小畑さんは会社でChatGPTのプロプラン、いわゆる一番高いプランを使っていると話します。制限がないため使い勝手が違うそうです。
さらにChatGPTだけでなく、GeminiやPerplexity、Grokなど複数のAIを使い分けているとも語ります。
ただし種市さんの今の使い方なら、まずはChatGPTで十分だろうと小畑さんは言います。用途によって最適なツールは変わるからです。
一方で、巨大テック企業が自社サービスにAIを組み込む流れも進んでいます。たとえばGoogleはGmailやGoogleドキュメントの裏側にGeminiを入れています。
昔ソフトウェアeating the worldって言われたんですけど、ソフトウェアがその世界を飲み込むみたいな。これは多分AI eating the worldになっていくと思うんですよ。
コンサルとエンジニアリングはどう変わるか
話は仕事への影響へ移ります。小畑さんが代表を務めるweb3領域のコンサルティングも、AIで大きく変わると言います。
まず影響が大きいのはリサーチの領域です。小畑さんの会社にもリサーチャーが3人いて、グローバルのトレンドなどを日々調べています。
そうしたリサーチ業務は、すでにAIに置き換わり始めているそうです。資料作成、たとえばPowerPointの作成も相当程度AIでできると小畑さんは見ています。
さらにエンジニアリングの領域では、影響がもっと速いと言います。ソースコードはデジタルそのものなので、AIが非常に得意だからです。
小畑さんは、開発費2億円規模のシステムを例に挙げます。
二百人月、まあだから例えば十人でチーム作るとすると二十ヶ月かかるんですよ。それをAIが二日で作ると。二日っすよ。
AIが出したものを人はどう選ぶか
種市さんも、自分のブランディングのコンセプトワークで信じられないほどのアウトプットが出た経験を語ります。
一方で、出てきたものをどう取捨選択するかという判断は、まだ人の役割だと感じたと言います。
ディレクターとしてじゃあ何を取捨選択するというか、その選ぶセンスだったりとか、質問内容のそういうところのあれっていうのは問われるのかなとは思った。
小畑さんもこれに同意します。今の時点では、AIに正しく指示を出せるかどうかが重要だと言います。
AIには嘘や微妙な部分も混ざるため、出てきたものを人が選び、修正して出す作業がまだ必要だと小畑さんは説明します。
ただし進化のスピードが非常に速いため、正しくプロンプトを投げる難しさも、半年から1年でぐっと簡単になっていくと考えられています。
AIエージェントが日常を代行する未来
続いて小畑さんは「AIエージェント」という概念を紹介します。何かをお願いすると全部やってくれる存在です。
例として旅行を挙げます。夏休みの日程、予算、行きたい場所をAIに伝えると、行き先を提案してくれるだけでなく、手配まで全部やってくれるようになると言います。
最初はその家からタクシーでここまで行って、そこから飛行機に乗って、宿はここを取って、で、ここにこういう体験をしてやっときましょうかみたいな。
種市さんも、旅先で体調を崩した際にChatGPTへ状況を入力したら、朝昼晩の薬の飲み方や安静の仕方まで返ってきて驚いたと語ります。まるで秘書のような存在だと感じたそうです。
これは個人だけの話ではありません。会社でも同じで、請求書の承認から銀行振込、帳簿づけまで、バラバラだったシステムが横でつながっていくと小畑さんは説明します。
請求書の発行
お客さんへ送る
稟議
支払いの承認
振り込み
銀行で決済
帳簿
会計に記帳
さらにAIが営業メールを送り、受け取る側もAIという世界も語られます。会社ごとに文面を書き分けて送信までしてくれる一方、受け手のAIが返信する、コンピューター同士の会話になっていくという話です。
携帯電話が出てきた時ぐらいの衝撃になるんじゃないの?だってその時間の短縮が。仕事があって、今までやってたことが下手したら十あるうちの八ぐらいもう仕事やってくれるってことに。
便利さへの期待と同時に、種市さんは仕事や給料がどうなるのかという不安も口にします。
AI×ブロックチェーンが開く近未来
ここで小畑さんは、AIとブロックチェーンの相性の良さへ話を進めます。
AI同士がやりとりをして、最終的にお金や権利を動かす場面で、ブロックチェーンが価値を発揮すると言います。
たとえば旅行の手配では、サービスごとに使えるカードや支払い方法がバラバラです。これを全部つなぎ込むのは実は難しいと小畑さんは言います。
ブロックチェーンが土台にあれば、そうしたやりとりがスムーズになると説明します。
わかりやすい例として、車同士の会話が挙げられます。急いでいない車が渋滞を譲る代わりに、急いでいる車がお金を払うという発想です。
僕らは別にいいから金もらうと。向こうは金払って払うみたいなこと結構言われてて。だけどそこがブロックチェーンがベースにあったら、そういうやりとりがすげえスムーズにできるんですよ。
さらに救急車と信号機の例も語られます。信号機と車が会話すれば信号をすぐ変えられ、重要度の高い救急車を優先させることもトークンのような概念で表現しやすいと言います。
種市さんは、こうした未来がもう遠い話ではなく現実味を帯びてきていると感じたと語ります。
その未来がなんとなくもう未来じゃない感じの現実感というか、どんどんどんどん現実になってってるところが肌身に感じるから。
小畑さんも、AIが誰でも触れるものになったことで、web3やブロックチェーンの未来も説明しやすくなったと話します。
まとめ
AIがすごいという話から入り、それがブロックチェーンやweb3と非常に相性がいいという流れで語られた回でした。便利になる期待と、仕事がどうなるのかという不安の両方が残るトークになりました。
- AIに慎重だった種市さんもChatGPTに課金し始め、AIの普及が大衆レベルに達している
- リサーチや資料作成、エンジニアリングなど、AIで大きく変わる仕事の領域が具体的に語られた
- 今はプロンプトを正しく投げ、出力を選び修正する人の役割が残るが、その難しさも急速に下がっていく
- AIエージェントが旅行や法人業務を横串で代行する近未来が、想像しやすい形で示された
- AI同士のやりとりや車・救急車の例を通じて、AI×ブロックチェーンの相性の良さが語られた
