番組初の外ロケ、羽根木の眼鏡店「緑青」へ
この回は番組初の外ロケ。世田谷区羽根木にある話題の眼鏡店「緑青(ろくしょう)」からお届けしています。
小畑さんはこの緑青で、すでに五、六本の眼鏡を購入しているといいます。しかも、その多くは一年ちょっとの間に買ったものです。
いやだから本当に今メガネさ、だって何本買った?
僕ね、緑青さんで多分五、六本買ってる。
もともと小畑さんは目が悪く、コンタクトが合わない体質。スポーツのときは無理につけますが、すぐ目が痛くなるため、眼鏡は生活に欠かせない道具でした。
きっかけは種市さんの一言でした。服は好きでおしゃれなのに、眼鏡だけが少しちぐはぐに見えたといいます。
なんとなく顔のバランス考えて、ちょっと少し癖付けた方がいいんじゃないっていう、そういうキャラクターも出るような。
そこから紹介で緑青に通うようになり、小畑さんの印象は大きく変わっていきました。
店主・宮川さんの歩みと、羽根木という選択
店主の宮川さんに、これまでの歩みを聞きました。もとは日本の製造メーカー、金子眼鏡の販売員としてアルバイトで入り、8年ほど勤めたそうです。
その後、日比谷のセントラルマーケットにできたCONVEXの立ち上げと運営を任され、5年ほど経験を積んでから独立しました。
独立は金子眼鏡にいた頃からの目標だったといいます。35歳までには店を持つ、というイメージを持っていたそうです。
ただ、羽根木という立地は「たまたま」だったと明かします。当初は蔵前や浅草など、東東京での開業を考えていました。
たまたまです。本当に。ほんとたまたまで。元々はもっと東の蔵前とか。
狙っていた物件が二番手で決まらず、その翌日に舞い込んできたのが、この羽根木の物件でした。
もうここじゃないと嫌だっていうぐらいすごい引き込まれたので。もう即決です。
結果として、住まいのある千葉県から通う毎日になったものの、思い描いていたコンセプトに合う場所だったといいます。
眼鏡は“もう一つの顔”をつくる道具
話題は眼鏡そのものの面白さへ。種市さんは、昔はアランミクリのような「おしゃれ眼鏡」が入り口だったと振り返ります。
種市さんはBEAMS時代に金子眼鏡とサングラスのディレクションを手がけた経験もあるといいます。
小畑さんは、服や靴は好きでたくさん持っているのに、眼鏡は2本しか持っていなかったと明かします。
最初に緑青で買ったのは、丸メガネのテオ。それまで黒縁のスクエアばかりだった小畑さんに、種市さんは黒ではなく、べっ甲を勧めました。
いや小畑君、それ全然面白くないと。なんかもうちょっとこれ(べっ甲)のほうがいいよって言われて、べっ甲のやつを買ったんですよ。
最初は迷いながらかけたものの、数日で馴染み、印象がまったく変わったといいます。ここから小畑さんの眼鏡熱に火がつきました。
種市さんは、これを接客やスタイリングの経験と重ねて語ります。相手に一度で覚えてもらう「爪痕」を残すための選び方だといいます。
眼鏡はかさばらず、たくさん持てて、表情を変えられる。服がシンプルになっていく大人ほど、そのアクセントが効いてくるという話です。
“検眼”が眼鏡店の実力を分ける
ここで種市さんは、緑青に錚々たる人が集まる理由として「検眼」を挙げます。
検眼って何ですか?それはキーワードなんですか?
眼鏡は視力を矯正する道具であり、度数が必要な人にはその検査が欠かせません。宮川さんは、どこまで調べるか、どんなヒアリングをするかに労力をかけていると話します。
大切なのは、その人がどんな環境で生活し、どこに不具合があり、どこにアプローチすべきかを見極めることだといいます。
そこに対する労力の掛け方っていうか、どこまで調べるか、どういうヒアリングをして、その人の生活といいますか、どこにアプローチしていけばいいかっていうのが一番大事なので。
種市さんは、他店で老眼を見てもらった経験と比べても、緑青の検眼は丁寧で、実際にかけてみると生活がしやすくなったと語ります。
宮川さんは、眼鏡は一本作るのに時間がかかるといいます。選び、検眼し、レンズを選び、後日フィッティングをする。だからこそ、ゆっくり過ごせる店を意識しているそうです。
ちょっと分かりづらい場所だし、入りづらい店だし、そんなにガヤガヤしてないんですけど、ゆっくり見ていただけるようなお店っていうのを意識はしてますね。
コンタクトと眼鏡、目にいいのはどっち?
最後に、コンタクトと眼鏡はどちらがいいのかを聞きました。宮川さんの答えは、目にいいのは眼鏡だというものでした。
ただし、水泳やトライアスロンなど、眼鏡が使えないスポーツではコンタクトが必要になる場面もあります。仕事上どうしても使えない人もいます。
それでも基本的に眼鏡がよいのは、コンタクトが目に異物を入れるものだからだといいます。
やっぱり目が呼吸してるので、ソフトコンタクトずっと入れてると酸欠みたいになっちゃうんで。目が乾くし、角膜に対して水分も取られちゃうので、目を傷つけちゃう要因の一つにもなる。
眼鏡がウェルネスとスタイリングの交差点にあること。それがこの回を通して見えてきたテーマでした。
まとめ
眼鏡は視力を補うだけの道具ではなく、丁寧な検眼で健康を支え、選び方一つで印象や“顔”を変えられる存在です。緑青の宮川さんの話からは、時間をかけて向き合う眼鏡店の価値が伝わってきました。
- 小畑さんは種市さんの助言をきっかけに、一年ちょっとで五、六本の眼鏡を新調するほど沼にハマった
- 店主・宮川さんは金子眼鏡、CONVEXを経て35歳で羽根木に「緑青」を開業した
- 黒縁一択だった小畑さんが丸メガネやべっ甲を選ぶことで、印象が大きく変わった
- 錚々たる人が集まる理由は、生活環境まで踏み込む丁寧な検眼にある
- 目にいいのは基本的に眼鏡。コンタクトは目に異物を入れるぶん負担がかかる
