牛乳月間と日曜のコメント返し
この日は6月7日の日曜日。牛乳月間が始まって1週間が経ったタイミングでの配信です。
島根県出雲市の小さな牧場から、普段飲んでいる牛乳や酪農の魅力を酪農家が話す番組です。
天気は最高気温25度で曇り時々晴れ。湿度が高く、牛も少しハアハアしているとのことです。
この日の仕事は種付けと、溜まっている書類仕事の片付け。来週から中学生の職場体験が来るため、それまでに仕事を進めたいと話されています。
日曜日は、1週間に寄せられた質問やコメントに答える、まったりとしたコメント返しの回になっています。
牛の死亡と足のケアをめぐる質問
最初はYouTubeのメイプルさんから、子宮捻転と双子の死産についての質問へのお礼コメントです。
マニアックな質問でしたが、すごくわかりやすい解説ありがとうございました。蹄病の治療をしていたので、足が痛くて起き上がる時や寝る時にねじれてしまった可能性が高いのかなと思いました。
家畜舎でお別れができずに牛が死んでしまうと損失が大きく、ショックも大きい。それでもお話しできてスッキリした、というコメントが続きます。
川上さんは、酪農では思いがけない牛の死亡があり、その時は落ち込むと話します。
家族では共有できるかもしれませんけど、同業者に話して解消するっていうしかないと思うので、そういう使い方で川上牧場の配信も使っていただけたらと思います。
別のコメントでは、乳房炎や不妊、廃用の原因はさまざまでも、結局は足が痛いことが多い、という指摘がありました。
川上さんもこれに同意し、牛の健康は蹄と肝臓が要だと話します。
牛の値段が高くなっている今、予防にお金をかけて牛に投資すれば必ず返してくれる、と考えています。
GTPIやDWPは高ければいい牛なのか
Xの小野牧場代表からは、牛群検定で最初に確認する数字として「出荷乳量の推移」という回答が寄せられました。
川上さんは乳量も大事としつつ、自分は乳脂比を最も重視していると話します。話者によって検定の見方が違うことを改めて感じたそうです。
続いて、にゆさんからGTPIやDWPといった数字が高い牛をいい牛とする風潮への違和感が寄せられました。
最近のGTPIやDWPといった数字が高いといい牛ってのは違和感があるんですよね。数字遊びって感じがして、というコメントが来ております。
川上さんは、ゲノム検査で総合指数が調べられるようになり、種の会社も高い牛を勧めると説明します。
ただし、その牛が自分の牧場に合うかは別の話で、飼いこなせないこともある、と補足します。
自分好みに調整できるカスタムインデックスも登場していますが、結局は総合指数が高い牛を使うのがベターに落ち着くことも多いそうです。
一方で、改良の結果が出るのは何年も先だという難しさもあります。検定を経て自分の牛を絞るまで数年かかるため、わからないものだと話します。
だからこそ、川上さんは毎月の牛群検定と、通帳にお金が残っているかを大切にしています。継続できる酪農経営が重要という考えです。
とはいえ川上さん自身も数字を上げることは意識しており、最後はバランスだと話しています。
給食の牛乳とA2牛乳の話
TikTokのまあまあさんからは「A2牛乳」というコメントが寄せられました。牛乳アレルギーや乳糖不耐症を扱ったスライド投稿への反応です。
川上牧場は、A2の遺伝子が出始めた頃に牛群をA2でそろえ、乳業会社にA2牛乳を提案したことがあると振り返ります。
A2牛乳って何ですか?という、本当にちょっと先取りしすぎちゃって、全然理解されてなかったっていうところのお話ですね。
川上さんは、A2牛乳はお腹がゴロゴロしにくいとされるものの科学的根拠はまだ薄く、乳糖不耐症の人には意味がない、と過去の配信での見解を紹介しています。
別のコメントでは、昔は鼻をつまんででも牛乳を飲ませられていた子がいた、という思い出が寄せられました。
川上さんも、牛乳が苦手な子が給食で苦しむ姿を見たことがあり、自分はその子から牛乳をもらっていたと話します。
乳糖不耐症やアレルギーが科学でわかるようになった今、無理して飲まなくても、酪農や乳業を応援する方法はいくらでもある、という考えです。
牛乳の乳脂肪と牛乳パックの活用法
乳脂肪をテーマにしたスライド投稿には、これまで数値3.5以上にこだわっていたが見方が変わりそう、というコメントが寄せられました。
川上さんは、乳脂肪が高い牛乳が濃くておいしいというイメージがあるものの、必ずしもそうではないと説明します。
品種によっては乳脂肪が高くてもあっさり飲めたり、逆にあっさりしているのに風味が強い牛乳もあるそうです。牛乳の種類ごとに飲み比べて、自分に合う一本を探すことを勧めています。
牛乳パックの活用法を紹介したスライド投稿には、TikTokのはちさんから具体的な使い道が届きました。
お菓子作りやお肉を切るまな板がわりに使ったり、新聞紙とキッチンペーパーを入れて揚げ物の油受けにしたりしているとのことです。
川上さんは酪農家でスーパーの牛乳を買わないため牛乳パックが少なく、こうした使い方に感心していました。他の活用法があればぜひ教えてほしいと呼びかけています。
まとめ
この回は日曜恒例のコメント返しとして、牛の死亡や足のケア、遺伝改良の指標、給食の牛乳、乳脂肪、牛乳パックの活用まで幅広い質問に答えました。共通していたのは、数字や流行に振り回されず、自分の牧場や体に合ったものを選ぶという姿勢です。
- 牛の健康は蹄と肝臓が要で、予防への投資は牛が返してくれると考えられている
- GTPIやDWPが高い牛が必ずしも自分の牧場に合うとは限らず、継続できる経営が大切
- A2牛乳は科学的根拠がまだ薄く、乳糖不耐症の人には効果が期待しにくいとされる
- 乳脂肪が高い牛乳が必ずしも濃厚とは限らず、飲み比べて自分に合う牛乳を探すのがよい
- 牛乳が苦手な子は無理に飲まず、酪農や乳業を応援する別の方法もあると話された
