学校給食の牛乳と、増えるアレルギー
この日の配信は、リスナーから届いた質問に答える内容でした。テーマは学校給食に出る牛乳と、そのアレルギーについてです。
新年度になり給食が始まると、牛乳が毎日のように出てきます。その一方で、牛乳にアレルギーがある子も増えていると川上さんは話します。
今はお子さんを持たれている方、牛乳アレルギー、卵アレルギー、他にもアレルギーいろいろある子は増えてます。科学が進化して、その技術が上がっているんで、そこまで精度が高くなってきたっていうところもあるかなと思ってます。
昔は我慢して食べるよう言われ、吐いたりショック反応を起こす子もいたかもしれません。今は検査で分かるようになり、クラスに一人や二人はいる、という規模になってきていると話されています。
牛乳アレルギーの正体はタンパク質
質問はポポポという配信アプリから、ポポポネームもぐらさんが寄せたものでした。「なぜ牛乳にアレルギー反応をするのか知りたい」という内容です。
川上さんは医師ではないと前置きしつつ、酪農家目線でまとめてきた内容を説明していきます。結論から言うと、体の免疫の仕組みが関係しているそうです。
牛乳アレルギーは、牛乳そのものではなくタンパク質に対する反応です。主に関係するのはカゼインと、ホエイと呼ばれる乳清タンパクだと説明されています。
体の中では、本来無害な食べ物を敵と勘違いし、免疫が過剰に反応してしまいます。これがアレルギーの仕組みです。
どんな症状が出るのか
代表的な症状として、皮膚の蕁麻疹やかゆみ、下痢や嘔吐といった消化器系の反応、呼吸器系の反応が挙げられました。
重い場合は、全身に反応が出るアナフィラキシーが起こることもあります。ただし、ほとんどは医師の管理のもとで対応できると話されています。
アレルギーと乳糖不耐症は別物
ここで川上さんは、よくある誤解を取り上げます。「牛乳アレルギー=お腹がゴロゴロする」という思い込みです。
お腹がゴロゴロするのは乳糖不耐症という別の現象で、消化の問題だと説明します。アレルギーとは切り離して考える必要があります。
タンパク質に対する免疫の反応。蕁麻疹や呼吸器症状などが出ます。
乳糖を消化しきれずお腹がゴロゴロする消化の問題。免疫反応ではありません。
この二つは混同されやすいポイントなので、区別して知ってほしいと川上さんは話します。
なぜ子供に多く、成長で改善するのか
アレルギーが子供に多い理由はシンプルで、消化や免疫がまだ未熟だからだと説明されました。
ただし重要なのは、多くは成長とともに改善していくという点です。年齢とともに食べられるようになるケースが多いそうです。
一部ずっと難しい子もいますが、食べられるようになる子もたくさんいる、と話されています。
給食の牛乳と、これからの代替食品
給食に牛乳が出る理由は、カルシウムやタンパク質など栄養バランスがよく、調理せずそのまま出せる点にあると説明されました。
その上で、アレルギーのある子には代替の対応が行われており、全員に同じものを強制しているわけではないと川上さんは強調します。
牛乳アレルギーの子に牛乳を強制的に飲ませるんじゃねえかみたいな、牛乳なんてやめてしまえみたいな意見あったりしますけども、そんなことはないということですね。
さらに、化学技術の発展で代替食品も出てきていると紹介されました。酵母を使った牛乳に似た飲料や、アレルギー反応が出にくい牛乳の改良も考えられているそうです。
川上さんは食育活動で学校を訪れる中で、牛乳が好きなのに食べると痒くなってしまう子に出会ったと話します。将来は、アレルギーのある子もない子も同じ給食を一緒に楽しめる未来が来てほしいと語りました。
まとめ
牛乳アレルギーはタンパク質に対する免疫反応で、牛乳そのものが悪いわけではありません。乳糖不耐症とは別物であり、子供のアレルギーは成長とともに改善することも多いと、酪農家目線でやさしく解説された回でした。
- 牛乳アレルギーはカゼインやホエイなどのタンパク質に対する免疫反応
- お腹がゴロゴロする乳糖不耐症は消化の問題で、アレルギーとは別物
- 子供に多いのは消化や免疫が未熟なためで、成長とともに改善することが多い
- 給食ではアレルギーのある子に代替対応があり、強制はされていない
- 代替食品や改良の技術が進み、みんなで同じ給食を楽しめる未来が期待されている
