世界の牛乳価格とOPUへのコメント
日曜日恒例のお便りコーナーでは、各SNSや音声配信に寄せられたコメントを川上さんが読み上げていきます。
最初はTikTokから、世界の牛乳価格を扱った配信への反応です。牛乳が安い国としてインドなどを挙げていましたが、リスナーから「内モンゴルも安い」というコメントが届きました。
川上さんはモンゴルの放牧酪農について詳しく知らないと話し、質問があれば調べてみたいと応じます。海外に行ったことのある人からのリアルな声はありがたいと語ります。
次は、初めて挑戦したOPUについての配信への質問です。二週間の培養を経て、ホルスタインで3卵が取れたと報告しました。
初めてにしては、まあゼロではなかったので、小さな一歩ですけども成功したなというところですね。
これから夏の暑さが来るまでの一ヶ月ほどで、OPUを使って牛の改良を進めていきたいと話しています。
牛乳のコスパと生乳への向き合い方
YouTubeのメープルさんからは、牛乳を飲む人が29パーセント減ったという話への驚きが寄せられました。食費を抑えるために牛乳の優先順位が下がるのでは、という指摘です。
川上さんは、区画で考えると牛乳は食費のウエイトが大きいと認めます。学校給食でも給食費の三分の一ほどを占めると説明します。
一方で、価格の割に栄養バランスが優れ、手軽に取れる点でコスパは高いと語ります。同じ栄養素を他の食品で取ろうとすると食費が上がってしまう、という見方です。
続いて、生乳の保存についての配信へのコメントです。メープルさんは酪農家でありながら、自分のところの生乳を加熱殺菌して飲んだことはないと打ち明けます。
川上さんは、販売すればお金になる牛乳を自分で飲むことへの考え方は人それぞれだと話します。ただ自身は毎日自分の牛乳を飲んでいて、体調に問題はないと語ります。
自分が飲めない牛乳を販売するのはおかしいんじゃないかと思ったりするので、新鮮そのままでも飲める衛生レベルを意識して頑張っています。
乳糖不耐症と牛乳の楽しみ方
はだむもぐらさんからは、乳糖不耐症についての配信へのコメントが届きました。ヨーグルトが良いのは乳糖が少ないからか、という質問です。
川上さんは、乳糖不耐症の原因は牛乳に含まれる乳糖だと説明します。ヨーグルトは乳酸菌が乳糖を分解しているため、お腹がゴロゴロしにくいと語ります。
チーズも発酵によって乳糖が分解されるため、乳糖不耐症の人はヨーグルトやチーズから始めるのが良いのではないかと勧めます。
コーヒーには牛乳が合うというコメントには、これからアイスカフェラテの季節だと応じます。若い世代でコーヒー牛乳の消費が伸びているとも紹介しました。
川上さんは、豆乳やアーモンドミルクには出せない味があるとして、いろいろな飲み方で楽しんでほしいと語ります。
牛乳の話から地域が当たってしまった話
乳脂肪をテーマにした配信では、川上さんが4.5パーセントの牛乳を飲んでいると話したことから、ジャージー種だと推測し、飼っている地域まで当ててしまった一幕がありました。
メープルさんからは、ジャージーを多く飼う牧場は少ないので地域が分かるかも、という反応が届きました。
川上さんは、業界の当たり前を消費者に向けるのは良くないと反省します。誰でもできることではなく、自分が牛や地域に興味があるから分かっただけだと補足しました。
この業界の当たり前を消費者の方に本当に向けるのは、本当にダメですよね。
続いて、動物性タンパク質を理由に牛乳一択にしたというカンシンさんのコメントも紹介されました。川上さんは、豆乳と牛乳は比較するものではなく別物だと改めて説明します。
タイミーで来た人が体験した牛舎の掃除
Instagramのストーリーズでタイミーとしてやってきたオトエシさんが、牧場での体験を投稿してくれました。うんちにはまったり、尻尾でビシバシ叩かれたりしながらも楽しかったという内容です。
川上さんは、牛が四つ足で目が悪いため、尻尾や音、匂いで人との距離感を測ると説明します。初めての人は距離感が分からず尻尾を食らってしまいがちだと語ります。
仲良くなると牛が舐めてきたり、前歯のない甘噛みをしたりすることもあると紹介しました。
投稿には「足どけてと言ったらどけてくれた」とありましたが、川上さんはこれは人間の勘違いだと種明かしします。毎日掃除で足をクイッと動かしているため、牛が自然に足をどけるのだと説明しました。
夢を見させてあげたいですけども、勘違いだと。現場からはそちらでお伝えしておきます。
昔の畜産の思い出をつづった長文コメント
この回の締めくくりは、YouTubeのこれきんさんから届いた長文コメントです。家族が牧場で働いていた頃の、昔の畜産の様子が具体的につづられていました。
小学生の頃から朝五時に起こされて出荷を手伝い、餌やりや掃除、消毒、子豚のへその緒を切る作業、耕運機やトラクターの操作までしていたといいます。
トウモロコシや魚粉を攪拌機に入れて飼料を作り、当初は餌やフンの掃除も自動ではなく大変だったこと、十年ほど後に自動化が進んで楽になったことも記されていました。
川上さんは、この内容を親父さん世代、今の六十代から七十代の畜産環境だろうと受け止めます。豚のリキッドフィードのような飼料の与え方が想像できると語ります。
この世代は産業化が進んだ時期にあたり、次男や三男が都市部へ働きに出て長男が牧場を継ぐという形が生まれ始めた頃だと説明します。子供はまだ労働力として使われていたと語ります。
コメントにあった八百ミリ角の牧草を紐で結んでトラックで回収する話は、コンパクトベーラーによるものだと解説します。牛舎の二階に牧草を押し込み、上から落として餌にする造りは自身の牧場にもあると話しました。
当時飼っていたのがヘレフォードだったという点にも川上さんは注目します。日本の酪農は黒毛和牛やホルスタインのイメージが強いものの、昔は海外の先進的な農業に追いつこうと違う品種を入れた歴史があると語ります。
川上さんは今四十歳だとして、昔の酪農がどうだったかを伝えていきたいと語ります。若い世代がロボットや機械に憧れることも大事だが、歴史を知ることも同じく大切だと締めくくりました。
まとめ
日曜のコメント返しは、世界の牛乳価格や乳糖不耐症といった身近な話題から、昔の畜産の具体的な思い出まで幅広く広がりました。川上さんはリスナーの声に丁寧に答えながら、牛乳の魅力と酪農の歴史を伝えています。
- 牛乳は価格の割に栄養バランスが優れ、コスパの高い食品だと川上さんは語ります。
- 乳糖不耐症の人には、乳糖が分解されているヨーグルトやチーズから試すことが勧められました。
- 牛が尻尾や音、匂いで人との距離感を測るため、初めての牛舎作業では距離感に注意が必要です。
- 昔の畜産は手作業が中心で、子供も労働力として餌やりや掃除を担っていました。
- かつては海外の先進農業に追いつこうと、ヘレフォードなどの海外品種が導入された歴史があります。
