牛乳月間とこの日のテーマ
この配信は毎朝七時から届けられる牧場発の番組です。この回は牛乳月間の三分の一が過ぎたタイミングで収録されています。
川上さんは「牛乳の日は終わった」と思われがちですが、月間はまだ続くと話します。各乳業団体では「父の日には乳を送ろう」といったキャンペーンも行われているそうです。
バターについても触れられています。例年は不足時に追加輸入をしがちですが、今年は据え置きで輸入量を増やさない判断がされたとのことです。
輸入量が減ると市場に出るバターの量も減り、価格が上がるかもしれないと川上さんは補足します。その上で、国産バターを使った商品を食べて応援してほしいと呼びかけています。
この日のテーマは、リスナーから届いた「牛乳を飲むシチュエーション」に関する質問です。特に「ホテルで飲む牛乳が美味しい」という感想がきっかけになっています。
リスナーせいさんからの質問
質問はYouTubeのコミュニティ機能を通じて届いたものです。コミュニティネーム「せいさん」からの投稿でした。
ホテルの朝食で飲む牛乳がとても美味しい理由を考えてみました。日常とは違う環境であること、朝一で飲むことに加えて、業務用牛乳であり攪拌機に入っていることで空気が入ってまろやかになるからかと思っています。川上さんが一番感動した牛乳は、どんなタイミングや環境で飲むものだと思われますか。
せいさんは、熱中症対策として牛乳を飲むのも効果があると信じている、とも書き添えていました。
川上さんはこの質問を「めちゃめちゃ面白い」と受け止めています。牛乳そのものの話だけでなく、人間の味覚や心理の話にもつながるからだと話します。
ホテルの牛乳が美味しく感じる理由
まず川上さんが挙げたのは、環境補正という考え方です。人間は味を舌だけで感じているわけではないと説明します。
旅行先や非日常、朝の解放感といった要素すべてを込みで味を感じている、というのがその主張です。
家で飲む缶コーヒーと、山頂まで一生懸命登って飲む缶コーヒー。同じ商品なのに全然違いますよね。ホテルの牛乳も同じです。
仕事も洗い物もなく、窓の外には旅行先の景色があり、朝日が差し込む。そんな朝食バイキングの場で冷えた牛乳を飲む。それは牛乳ではなく体験そのものが美味しいのだ、と川上さんは語ります。
業務用牛乳と攪拌機の影響
せいさんが挙げた「業務用牛乳だから美味しいのでは」という視点について、川上さんは可能性はあると答えます。
宿泊先では地元の食材にこだわる場所も多く、提携する酪農家や地元の乳業会社の牛乳を使うケースがあるそうです。成分無調整で高品質な牛乳を採用していることもあるといいます。
特に観光地のホテルでは、地域ブランドの牛乳を使っていることもよくあると話します。だから牛乳そのものが美味しい可能性も十分にあるとのことです。
一方で、攪拌機で空気が入ってまろやかになるという点については、少し慎重な見方を示します。
川上さんによれば、ディスペンサーの中では循環や撹拌が行われています。ただし味が劇的に変わるほど空気が混じるわけではないそうです。
それでも口当たりが少し変わることはあり、雰囲気も大事だと付け加えます。カフェラテのフォームミルクのように、空気が入るとまろやかに感じやすいのはあることだと話します。
朝という時間帯が持つ秘密
川上さんが考えるホテルの牛乳の最大の秘密は、朝のバイキングという時間帯にあるといいます。
人間は寝ている間に軽い脱水症状になります。だから朝は水分も栄養も欲しく、体が受け入れ態勢になっている、という説明です。
そこに環境の違いと、鮮度のいい牛乳が加わります。牛乳には脂肪もタンパク質も糖質もカルシウムもあり、体が欲しているタイミングにぴたりと合うのだと語ります。
非日常の環境
旅行先の景色や朝の解放感が味の感じ方を後押しする
高品質な牛乳
地元や地域ブランドの成分無調整牛乳が使われることがある
朝という時間帯
寝起きで軽く脱水した体が水分と栄養を求めている
うまいと感じやすい瞬間
環境と体調が重なり牛乳が一層美味しく感じられる
川上さんが人生で一番感動した牛乳
最後に、川上さん自身が感動した牛乳の思い出が語られます。地元は鳥取県で、大山乳業という乳業会社があるそうです。
そこで販売される限定の瓶牛乳を挙げます。指定農家が搾り、搾ってから数日で届ける配達牛乳のみでできているものだといいます。
大山乳業の限定の瓶牛乳を飲んだ時は「マジうめえ」と思いました。これがちょっと感動した牛乳のエピソードですね。
もう一つは農業大学校での思い出です。初めて搾りたての牛乳を飲んだ時、本当に感動したと振り返ります。
二リットルの牛乳パックを、その場ですぐ全部飲んでしまって、本当にお腹をゴロゴロした経験があります。
この体験は、noteの記事「酪農未経験者のために」にも書いているそうです。
そして、旅行や出張から帰ってきて自分の家の牛乳を飲むと、やはり美味しいと感じると話します。
いろんな牛乳を飲み比べてほしい
せいさんが触れた「熱中症対策に牛乳」については、効果的だという科学的な根拠もあると川上さんは話します。
いつでもどこでも手に入ることが牛乳のメリットだといいます。ホテルでも、スポーツの後でも、環境を変えて飲んでみてほしいと呼びかけます。
これから夏休みや旅行シーズンになるので、いろんな地域の牛乳を飲み比べてほしいとも話します。まだ出会っていない牛乳がたくさんあるので、コメントで教えてほしいとのことです。
まとめ
ホテルの牛乳が美味しく感じるのは、牛乳そのものの品質だけでなく、非日常の環境や朝の体の状態が重なるからだと川上さんは語りました。牛乳は味覚と心理と場所が合わさって味わうものだ、という視点が印象的な回でした。
- ホテルの牛乳の美味しさは、環境補正や朝の解放感といった非日常の要素が大きく影響している。
- 観光地のホテルでは地域ブランドの高品質な牛乳が使われることもあり、牛乳自体が美味しい場合もある。
- 攪拌機で空気が入ってまろやかになる効果は限定的で、口当たりや雰囲気の面が大きいと考えられる。
- 寝起きで軽く脱水した朝は体が水分と栄養を求めており、牛乳をうまいと感じやすいタイミングになる。
- 川上さんは大山乳業の限定瓶牛乳や農業大学校での搾りたての牛乳に強く感動したと振り返っている。
