リスナーからの質問と今日のテーマ
今日の配信では、匿名のリスナーから届いた質問に川上さんが答えていきます。
質問は、SNSでの議論や対立に関するものでした。
SNSでは考え方の違う人との議論や対立が話題になることがあります。川上さんは意見の違う相手とどのように向き合っていますか。話し合いが難しいと感じる相手にはどのような対応をしていますか。
川上さんはSNS歴が長く、X(旧Twitter)は15年ほど、YouTubeも初投稿は10年以上前だと話しています。
365日、媒体や発信方法を変えながら続けてきた経験をもとに、今日は牛の話ではなく自身の考え方を語る回になりました。
そもそも人と議論したいと思っていない
川上さんはまず、根本的なスタンスとしてこう切り出します。
基本的に僕はあんまり人と話したいとか、人と議論したいと思ってはいないんですよね。あまり人に興味ない。そういうのが苦手なので、牛と向き合う酪農の仕事が自分に合ってるなと思っています。
ただし、これは人が嫌いという意味ではないと補足しています。
むしろ変わった人や面白い人には強く興味を引かれるそうです。
そのうえで、人を変えたい、こうしてほしいという気持ちがそもそも薄いのだと話しています。
牛乳が好きな人も苦手な人もいる。酪農に興味がある人もない人もいる。
それは当たり前のことで、全員に賛成してほしいわけではないと語ります。
発信の目的は「こういう考え方もあるんだ」と知ってもらうことに置かれています。
話し合いが成立する条件とは
では、話し合いをするのはどんなときなのでしょうか。
川上さんは、相手が意見を押し付けてきたり、一方的に攻撃してきたときに反論として自分の考えを伝えると話します。
酪農業界では「それは間違っている」「今まではこうしていた」と言われることがよくあるそうです。
そのときに大事にしているのが、話し合いが成立する条件です。
話し合いで一番大事だと思ってるのは、相手が話を聞く姿勢を持ってるかどうか。自分の意見だけを言う人、最初から結論を決めている人。そういう状態では、それは話し合いって言えないんじゃないかなと思ってます。ただ意見をぶつけ合ってるだけです。
お互いが理解しようとする姿勢があって初めて話し合いは成立する、と川上さんは考えています。
お互いが相手の話を聞き、理解しようとする姿勢がある状態
自分の意見だけを言い、最初から結論を決めている状態
SNSではなく音声配信で答える理由
SNSでは「なぜコメントに返信しないのか」とよく聞かれるそうです。
しかし川上さんは、基本的にリプライやコメントで議論はしないと話します。
理由はすごくシンプルで、SNSはその話し合いに向いてない場だと思ってるからです。テキストだけでは声のトーンも伝わらないし、表情もわからない。前後の文脈も切り取られる。同じ一文でも読む人によって全然違う意味になる。つまり誤解がものすごく起きやすい場所なんですよね。
そこで川上さんは、質問やコメントを音声配信で答えるようにしています。
音声なら言葉の選び方だけでなく、話の間や抑揚まで伝えられます。
一つのコメントを切り取るのではなく、背景や理由まで説明できるからです。
勝ち負けではなく「正しく伝わること」
発信で一番大切にしているのは、意見を押し付けることではないと川上さんは言います。
「僕はこう思ってるよ」と伝えることが基本にあり、勝った負けたには興味がないそうです。
興味があるのは、正しく伝わること。聞いた人が一度立ち止まって考えてくれることだと話します。
コメント欄では「勉強になりました」「考え方が変わりました」という声も多く届くそうです。
それでも「変わってくれてありがとう」や「押し付けたい」という気持ちはないと語ります。
さらに川上さんは、リスナーへの投げかけを一方通行ではなく双方向のものだと捉えています。
皆さんの可能性を引き出すような投げかけをしてると僕は思ってるんですよ。酪農業界って考え方が凝り固まってるんで、消費者の皆さんから言葉をいただくと、そういう見方もあるのかっていうのを知ることができて、めっちゃテンションが上がってるんですよ。
自分の話がすべて正しいとは思っていない、とも強調します。
研究も牛の改良も酪農業も日々アップデートされ続けているからです。
絶対に自分が正しいと思ってないので、相手の話を聞いて、確かにそうだなと思えば、僕はもう全然考え方を修正してきます。
反論するのはどんなときか
最後に、考え方が違う相手への基本姿勢がまとめられます。
「酪農は反対だ」「牛乳は体に危険だ」といった意見も、考え方自体はあっていいと川上さんは受け止めています。
ただし、酪農業界を全否定したり、頑張っている人を否定しようとするなら、それは違うと反論すると話します。
牛のメタンガスによる温暖化や「牛乳は不要ではないか」といった意見にも、丁寧に自分の考えを伝えていく姿勢です。
まとめ
川上さんは人と議論したいとは思っておらず、考え方が違うことは自然だと受け止めています。ただし一方的に押し付けられたときには、相手が聞く姿勢を持っている場合に限って話し合いに応じ、その手段としてSNSより誤解の少ない音声配信を選んでいます。
- そもそも人と議論したいとは思っておらず、考え方の違いは自然なことだと捉えている
- 話し合いが成立するのは、お互いが相手の話を聞く姿勢を持っているときだけ
- SNSは誤解が起きやすいため、コメントには音声配信で背景まで含めて答えている
- 目的は賛成させることではなく、正しく伝わり、立ち止まって考えてもらうこと
- 自分が正しいとは思っておらず、納得すれば自分の考え方も修正していく
