日曜恒例、まったりコメント返しのはじまり
番組冒頭は美琴さんのオープニングと、川上さんによる天気やお知らせから始まります。
この日は七月五日の日曜日。梅雨真っただ中で、降ったり止んだりの一日だったと話されています。
日曜日は一週間分のコメントや質問にまとめて答える「まったりゆったりコメント返し」の回です。
今週はめちゃめちゃコメント来てますんで、どんどん読んでいこうと思います。
今回は質問が多く、二十分から三十分ほどかかりそうな回になったと話されています。
牛の角や職場体験。命とお金をめぐる質問
最初に取り上げられたのは、切った牛の角の活用についての質問です。海外では角がアクセサリーやマグカップなどの工芸品になると紹介されました。
ただし日本でやる場合は、家畜伝染病予防法家畜の伝染病の発生予防やまん延防止のための日本の法律。動物や畜産物の取り扱いにルールを定めているを守る必要があると話されています。
なお川上牧場では長い角は切らないため、和牛などで角を切る機会があれば処理を検討したいとのことでした。
次は中学生の職場体験で行うライフプランシミュレーションについて。子どもたちが現実的なお金の話をすることに驚いたというコメントです。
子供たちがこんなにしっかり考えているのに、大人の皆さん大丈夫ですか?っていうのを投げかけていく、そんな配信やっております。
学校教育でお金の話がしづらかった時代を経て、物価高や負担増の時代を生きる子どもたちに、しっかり伝えていく必要があると話されています。
極限環境の酪農と、イスラエルの技術力
「世界で一番高い牧場、低い牧場はどこ?」という配信に寄せられた、イスラエルの酪農に関するコメントも取り上げられました。
イスラエルは国土の大部分が砂漠や乾燥地帯ながら、世界トップクラスの酪農大国だと紹介されています。
その背景には、農業も国家プロジェクトの一部となる徴兵制や、テクノロジーによる生産性向上があると説明されました。
一頭あたりの平均搾乳量は約一万三千キロで、日本より多いと話されています。
日本で暑い暑いって言って、暑さ対策で牛の生産性が落ちてるみたいなこと言ってるんですけど、これは本当に技術の怠慢だなっていうのがすごいわかる。
牛はペットか、経済動物か
Instagramの「牛はペットじゃないの?」という投稿には、同業者を含めて多くのコメントが集まりました。
酪農に従事しながら自宅でも牛を飼うというリスナーからは、家畜であることを忘れずに向き合っているという声が寄せられています。
これに対し川上さんは、あくまで個人の意見と前置きしたうえで、自身は牛を経済動物と割り切っていると話しました。
どんなに可愛いなって思っても、やっぱり最後はお肉としてやってあげるのが、この子たちの宿命だと思います。
一方で、愛玩動物としての価値で経済性を出せる形ができるなら、それも経済動物として面白い試みだと受け止めています。
産業動物と愛玩動物は役割が違う、という点を知ってほしいと繰り返し話されています。
牛の糞がロケット燃料に。牛の多面的な価値
メンバーシップ限定記事に寄せられた、牛の糞がロケット燃料になるという壮大な話題も紹介されました。
北海道では牛の糞由来のエネルギーで公共バスを動かしたり、ロケットの実証実験に使ったりする取り組みがあると話されています。
さらに、トヨタが手がけるウーブンシティトヨタが静岡県裾野市に建設を進める、あらゆるモノやサービスがつながる実証実験の街でも、メタンガスによる発電が構想されていたと説明されました。
ただしコストや技術面の課題はまだ多く、少しずつ前進している段階だと話されています。
牛乳との向き合い方。応援からアクションへ
「毎日牛乳を飲んでいます」という温かいメッセージには感謝を伝えつつ、川上さんは一歩踏み込んだ話をしています。
牛乳を飲むことは酪農家全体を支えることになりますが、その恩恵は業界全体に行き渡ると説明されました。
酪農家の平均年齢は約七十歳で、後継者がおらず辞めようとしている人も半数以上いると話されています。
これから先のある若い子、頑張ってほしいと思う人に直接皆さんが応援できるようなシステム、いろいろもうありますから。
だからこそ、応援したい農家を見つけて一緒にプロジェクトを進めるなど、アクションにつなげてほしいと呼びかけています。
牛乳を飲んだ上で、なおかつ次の一歩を、という趣旨です。
川上さんが好きな牛の品種は?
最後の質問は、川上さん自身が好きな牛の品種について。経営条件を抜きにして、という前置き付きのコメントでした。
川上さんがまず挙げたのは、ホルスタインです。世界中で飼われ、生産量が最も多い品種だと話されています。
この子たちは本当に世界中で飼われてて、一番生産量が多いという、もう化け物ですからね。僕はもう大好きです。
過去に飼っていたブラウンスイスやジャージーも、性格の違いが面白かったと振り返っています。
そして今一番飼いたいのは、コブ牛とも呼ばれるゼブーこぶを持つ牛の品種の総称。暑さや乾燥に強く、熱帯地域で広く飼われているだと語られました。
ブラジルではOPU・IVF卵子を採取して体外で受精させる技術。効率的な遺伝改良を可能にするが一般的になり、遺伝改良のスピードが上がっていると説明されています。
これからね、日本も暑さが厳しくなってくるんで、この牛がホルスタインと比べてどれくらい生産量が上がるのか、やっぱ興味があります。
出雲市にはブラジル人が多く、ゼブーのこぶ肉を使ったピッカーニャというバーベキューを日本でもやってみたいと話されています。
世界中で飼われ、生産量が最も多い。川上さんが「大好き」と語る品種
こぶを持つ暑さに強い牛。今一番飼いたい品種として、暑熱下の生産性に興味
まとめ
日曜のコメント返し回では、牛の角や糞の活用から、牛乳の消費、好きな品種まで幅広い質問に答えながら、酪農家としての考え方が語られました。
- 牛の角や糞は工芸品やエネルギーとして活用が進みつつあるが、コストや技術の課題も残る
- 川上さんは牛を経済動物と割り切りつつ、愛玩動物としての新しい価値の可能性も面白いと受け止めている
- 牛乳を飲むことは酪農家全体を支えるが、応援したい農家を直接支えるアクションも呼びかけられている
- 好きな品種はホルスタインで、今一番飼いたいのは暑さに強いゼブー
