研修生が持ち込んだ「牛乳のカロリー」問題
この日の収録は1月18日。研修生と一緒にお勉強しながら配信していくスタイルです。
研修生が選んだテーマは「牛乳のカロリー」でした。最近はヘルシー志向が高まっていて、筋トレをしている人は脂質を気にするようになっている、という話からスタートします。
最近ヘルシー志向が高まっていて、筋トレとかしてる人とかは脂質を気にしている方が。
お肉なら豚肉より牛肉、脂質なら良質なアボカドで、といったアドバイスもよく聞かれます。そんな中で、牛乳のパックに書いてある脂質やカロリーが気になる、というのが研修生の疑問でした。
牛乳もパックに書いてあるカロリー、脂質が200mlで書いてあると。相当高いと思うんですね。どのくらいですか?
川上さんによると、牛乳の脂肪分はだいたい3〜4%ほど。数字だけ見ると気になるところですが、話はここから「そもそも牛乳をどう位置づけるか」へと進んでいきます。
1日1リットル、体脂肪率6%の酪農家の食生活
研修生の疑問に対して、川上さんはまず自分の話を持ち出します。なんと牛乳を1日1リットル飲んでいるそう。
僕はちなみに1日1リットル飲んで、体重今56kg、体脂肪率は6%でやってるんですけど。
食事コントロールというより、そもそも晩御飯をほとんど食べないのだとか。お酒を飲むとご飯が食べられないタイプで、朝とお昼を一緒にして、実質1日2食という生活です。
私だって朝シフト入る時も朝起きてご飯食べます。食べて来ますよ。
この生活には理由もあります。空腹の時間が長いと、体が自分の筋肉をエネルギーとして使ってしまう「自食作用」が働くのだそう。
そこで1年ほど前から、脂質の高いアーモンドやプロテインを取り入れたところ、体重も筋力も増えたと話します。研修生は「特殊すぎます」と少し引き気味です。
なぜ牛乳は「飲み物」より「一食」なのか
ここで川上さんが伝えたかったのは、牛乳の脂質の性質です。脂質にも即効性のものと遅効性のものがあり、牛乳に含まれる脂質は代謝にすぐ使われやすいのだとか。
牛乳に含まれるものはすぐ代謝に使われやすいんですよ。だから筋トレの後とか前に牛乳を飲むと、エネルギーにすぐ変わって筋肉がつきやすくなったり、疲労が回復しやすくなる。
ポイントは、1日の総摂取カロリーの中で牛乳をうまく使うこと。川上さんのように、他の食事を減らして牛乳を組み込む、という発想です。
ただし、これは誰にでも当てはまるわけではありません。成長期の子どもは要求量が多いので、3食に加えて牛乳を取っても大丈夫。一方で、年を取ると代謝が落ちるので、普段どおり食べたうえで牛乳をそのまま足すと太ってしまう、と川上さんは整理します。
そこでおすすめされたのが「置き換え」です。朝の1食を牛乳やスムージーにしたり、ヨーグルトにナッツと甘くないグラノーラを合わせたりすると、バランスが取れるといいます。
普段のご飯にコップ1杯を追加。代謝が落ちていると、その分カロリーがそのまま上乗せされて太りやすい。
朝食などを牛乳に置き換える。良質なタンパクをコスパよく取れて、全体のカロリーを調整しやすい。
「置き換えは無理、食べたい」研修生との押し問答
理屈はわかっても、研修生はなかなか納得しません。牛乳ではお腹が膨れないし、そもそも食べるのが好きだから、というのが本音です。
お腹膨れないじゃないですか。食べるのが好きだから。私、置き換えないと絶対無理だ。
川上さんは、胃を小さくするために絶食の時間を長く取る方法を提案しますが、研修生は「良くないですよ、もっと分けて食べた方が」と反論。ちょこちょこ食べる派の主張も飛び出します。
川上さん自身の食生活も、なかなかの数字でした。夜7時から12時までの1食のみで、実質16時間ダイエットを何年も無意識に続けてきたのだそう。
それを無意識に十何年やってたから、食わないと痩せるっていう。夏場とか代謝増えるから、どんどん痩せて40キロ台になっていくみたいなことになってたんで、危なかった。
遺伝子検査では、もともと太りやすい体質で、瞬発力のある速筋が得意だと判明。唾液の検査結果をChatGPTに入れると、食生活まで管理してくれるそうです。
一方の研修生は「食べるために動いてる」派。食べたいから運動する、というスタンスは川上さんとは正反対です。それでも川上さんの昼食の量には驚かされます。
一回で5合食える。
他の酪農家はどう食べている?
話は「他の酪農家はどうなのか」へと広がります。川上さんのように体脂肪をしぼっている酪農家はごく少数で、多くは習慣的に牛乳を飲んでいるといいます。
作業の機械化が進んで体を使わなくなってきていることもあり、間食する人も多いのだとか。搾乳の途中でお茶をするおじいちゃん・おばあちゃんの酪農家もいるそうです。
搾乳の途中にお茶するっていうおじいちゃんおばあちゃんの酪農家がいたりする。半分だけ絞って、真空ポンプ止めずにちょっと休憩する酪農家さんもありましたよ。
ちなみに研修生が搾乳作業をする2時間半だけでも、歩数は5000歩ほど。1日なら1万歩から2万歩は歩いている計算になり、川上さんは「怖い、絶対つけんわ」とスマートウォッチを敬遠していました。
結論は「上手に使えば大丈夫」
最後に川上さんがまとめたのは、牛乳は飲み方しだいということ。飲みすぎには注意しつつ、上手に使えば問題ないと話します。
1日の推奨量はおよそ200ml。他のカロリーをコントロールしながら、筋トレの前後に取り入れると、筋肉がつきやすくなるそうです。
牛乳のやつはマジで上手に使った方が本当に。めっちゃいいタンパクだからね。吸収率良くて。
まとめ
牛乳のカロリーが気になるなら、「飲み物」ではなく「一食」としてとらえ直すのがこの回のポイント。食べるのが好きな研修生と、絶食気味の川上さんの掛け合いも楽しい、朝にぴったりの学び回でした。
- 牛乳の脂肪分は3〜4%ほどで、含まれる脂質は代謝にすぐ使われやすい
- 代謝が落ちる大人は、牛乳を足すより「一食を置き換える」とバランスが取りやすい
- 筋トレの前後に牛乳を取ると、筋肉がつきやすく疲労も回復しやすいと言われている
- 1日の推奨量はおよそ200ml。飲みすぎに注意しつつ、上手に活用するのがおすすめ
