リスナーからの質問「仕事に飽きることはありますか?」
今回のお便りは、Spoonのリスナー・みずみずしいさんから寄せられた質問です。
仕事がマンネリ化してきて退屈です。川上さんは仕事に飽きることありますか?
自営業で、しかも生き物を相手にする酪農は、365日働くのが当たり前の職業。そんな川上さんに投げかけられた質問です。
川上さんはまず、自分自身の正直な感覚を話します。小さい頃から酪農家になりたかった川上さんにとって、酪農家として働けていること自体が「夢が叶った状態」なのだそう。
僕は酪農家になるっていうのが夢だったんで、その夢が叶ってる状態なんで、仕事になんやかんやっていうのは思ったことはあんまないんです。
ただし、儲けが出ないときや、牛乳が飲まれず廃棄されそうになったときのほうがきつい、とも。普段の作業そのものにマンネリはあまり感じないと話します。
とはいえ「ここら辺は自分じゃよくわからない」ということで、今回はAIの力を借りて「AI川上」として答えを整理してきたそうです。
結論は「飽きる」ではなく「慣れる」
AI川上がまとめた結論は、酪農は仕事そのものに飽きるのではなく「慣れる」というものでした。
搾乳、餌寄せ、牛の観察、牛舎管理、子牛の世話。基本はルーティンなので、作業単体だけを見れば飽きる、と正直に認めています。
でも、そのルーティンの裏側は毎日違うのがポイントです。牛の体調、気温や湿度、堆肥の発酵具合、餌の状態、発情のサイン、群れの力関係、経営状況など、同じ作業でも状況が毎日変わる仕事なのだと言います。
これはコンビニも工場もプログラマーも営業も同じ。単純作業に飽きるかどうかは「視点が固定されているかどうか」で決まる、という考え方です。
川上さんが飽きない理由は「観察対象が生き物だから」
川上さんが仕事に飽きない一番の理由は、観察する対象が生き物だから。牛たちが毎日違うのを観察するのが面白すぎる、というのが正直なところだそうです。
昨日は元気だった子が今日は反芻が少ない。昨日は食が細かった子が今日はもりもり食べている。こうした微細な変化に気づくと、ただのルーティンが「研究・探求の対象」に変わっていくと言います。
こういう微細な変化に気づくと、ただのルーティンが研究、探求の対象になるんです。飽きない理由はこれに尽きます。
マンネリに見えたときの「視点の変え方」
川上さんも、酪農ヘルパーとして働いていたサラリーマン時代に退屈を感じたことがあるそうです。そのときに気づいたのが「作業は飽きる、意味は飽きない」ということでした。
だから川上さんは、常に「なぜ今これをやっているのか」を意識するようにしています。
餌寄せ
牛がストレスなく食べられるようにする
牛舎の掃除
乳房炎の予防になる
観察
1時間後、1日後の健康を守る
子牛の世話
未来の群れを育てている
データ管理
群れの未来の繁殖や乳量のため
作業そのものに飽きるのではなく、目的を見ることで、毎日の行動が全部つながっていく。そんな考え方です。
飽きるのは悪いことじゃない、成長のサイン
AI川上ははっきりと「仕事に飽きるのは普通」で、むしろ飽きることは成長のサインだと言います。
人間は慣れた瞬間、脳の消費エネルギーが激減します。その分、他のことを考えるようになる。つまり飽きは「新しい挑戦ができる状態になった合図」だという整理です。
川上さん自身、noteや配信、研修生の受け入れ、AIの活用、消費者参加型の新しい酪農モデルなどに挑戦できているのは、日々の仕事の飽きを新しい挑戦のエネルギーに振り向けているからだと語ります。
川上さんの飽き対策は「ルーティンは維持、意味はアップデート」。ルーティンは極力自動化し、浮いた頭の余力を創造に使う、という哲学です。
視点を変えて仕事を面白くするために
AIのまとめを受けて、川上さんも自分の言葉で補足します。見る角度を変えると見え方が変わる、というのは本当にそうだと。
酪農を「牛を飼う感覚」だけでなく、消費者目線、営業マンの目線、獣医さんの目線で見る。さらに業界の外、プログラマーや建築、水道や電気の修理をする人の視点で見ると、酪農の見え方が全然変わってくると言います。
そもそも牛が好きで、研究が進んだ今もわかっていない部分があるからこそ面白い、とも。妄想を膨らませていたことが、海外の新しい技術や研究で裏づけられる瞬間がめちゃくちゃ楽しいそうです。
コメントを紹介しながら、川上さんは具体的なアドバイスも添えます。何かを始めるには、まず不要なものを捨てて整理整頓から。机や身の回りの掃除から始めるのがいいと言います。
そして、インプットを大量にすること。新しい本を読む、映画を見る、好きな漫画やアニメを見るだけでも視点は変わるので、そこからスタートすればいいのでは、と話します。
主婦のマンネリについてのコメントには、家事は極力自動化・省力化するのがいいと提案。お掃除ロボットや食洗機、AIでの在庫管理やレシピ作りなど、労力を減らす工夫を紹介しました。
まとめ
同じことの繰り返しに見える酪農も、裏側は観察と発見だらけ。飽きやマンネリを感じたら、それは次のステージに進む準備ができたサインかもしれません。視点を変えたりインプットを増やしたりすることから、気軽に始めてみてくださいね。
- 酪農は作業そのものに「飽きる」というより「慣れる」。裏側の状況は毎日変わっている
- 飽きるかどうかは「視点が固定されているか」で決まる
- 作業は飽きても「意味・目的」を見れば毎日の行動がつながる
- 飽きは成長のサイン。新しい挑戦ができる状態になった合図
- ルーティンは自動化し、浮いた頭の余力を創造に使う
