カルシウム強化飲料が牛乳と比べられる理由
今回は日曜恒例のコメント返し回です。まず取り上げられたのは、カルシウム強化飲料についてのコメントでした。
以前の配信で、川上さんは商品名を伏せてコメントしていました。それに対して視聴者から、次のような指摘が届いたそうです。
「牛乳何本分のMBPが入っています」と比較しているから、消費者が牛乳と比べてしまう、という内容です。
川上さんは、骨を強くすることを消費者に伝えようとすると、どうしても牛乳と比較する形になりやすい、と話します。
その結果、乳製品が入っていないのに牛乳が入っていると誤解されることがある、という流れでした。
十歳若返りますとか、じゃあ十歳の人が使ったら零歳になっちゃうの?みたいなね。そういうのもありますからね。
ただし誇大広告には規制があり、それを守ったうえで出ている広告だ、とも補足しています。
だからこそ、消費者自身が知識を得ていくことが大切だと考えられます。わからないことがあればコメントしてほしい、と川上さんは呼びかけました。
酪農がIT化しても人間の観察は欠かせない
続いて、酪農のIT・DX化についてのコメントです。実際に牛の管理デバイスを使っている経験者からの、重みのある内容でした。
コメントによると、大腸菌性の牛の病気はショック症状が出てからアラートが鳴るため、先に人間が気づいて処置しないと助けられない牛もいたそうです。
実際に、外出中にアラートで気づき、酪農ヘルパーに急患対応を頼んだものの、その牛は助からなかったという経験が語られていました。
人工授精が終わってから発情アラートが鳴って、遅いよって思う時もあったりで。酪農がIT化してきてもなんかおかしいぞっていう、人間の勘には勝てない気がするので、日々の観察は欠かせません。
このコメントに対し、川上さんは、IT化しても人間が何もしなくてよくなるわけではない、と受け止めます。
一方で、川上さん自身は日々AIを使っているとして、少し先の未来にも触れました。
もうシンギュラリティって言うんですけど、人間の限界を超えていくAIがもう出てきてますんでね。AIがやってることを人間が理解できてない境界にも、今年、来年ぐらいには入ってしまう。
そのうえで川上さんは、人間が必要だという前提もいずれなくなるかもしれない、と話します。
だからこそ、そのとき牛の存在価値とは何か、酪農家の存在価値とは何かを考えなければならないのではないか、と問いを投げかけました。
一日のスケジュールを教えて
別の視聴者からは、川上さんの一日のスケジュールを教えてほしい、という質問が届きました。
毎日の配信では「今日はこの仕事をします」と話していますが、実際にはそれだけをしているわけではない、と前置きします。
夜中に分娩があれば、その対応もするそうです。朝5時から夜19時まで、ほぼ仕事をしている一日です。
一日十時間ぐらいはまあ平均で働いてるかなっていう感じですかね。一日の歩く歩数は一万五千歩ぐらいが平均になってます。
それでも川上さんは「引かないでほしい」と繰り返します。ヘルパーや研修生、タイミーの人も来てくれるからです。
全然引かないでください。みんなもやろうぜ酪農家。酪農やろうぜ。
グラスフェッド牛乳って味の違いはあるの?
最後の質問は、最近よく耳にする「グラスフェッド」について。実際に味の違いはあるのか、美味しいのか、という内容でした。
川上さんは、以前グラスフェッドとグレインフェッドの違いを配信したと案内しつつ、あらためて特徴を説明します。
牧草主体の飼い方。青草の風味が感じられる、さっぱりとした牛乳になりやすい
配合飼料と牧草を両方与える飼い方。コクが出やすい
美味しいかどうかは、その味を好む人にとっては美味しい、というのが川上さんの答えです。
僕は配合飼料と牧草と両方やる飼い方の方が、コクがあって美味しいなと思ってるんで。美味しいのはコクがあって、なおかつあっさりしてるっていうね。
川上さんは、美味しい牛乳があればコメントで教えてほしい、と視聴者に呼びかけました。
牛乳月間とライブ企画のお知らせ
今週はコメントが少なめでしたが、質問はstand.fmやYouTube、各種ポッドキャストなどさまざまなSNSから受け付けている、と案内がありました。
書籍については、酪農未経験者向けの第二弾「遺伝改良と飼料設計編」が6月1日に発売され、予約が始まっているそうです。
また6月1日から30日は牛乳月間です。川上牧場もこの一ヶ月を盛り上げたいと話します。
目玉として、昨年までの「牛乳で歌おう」企画を大幅にアップデートしたライブを実施します。
六月六日の十八時からAWAという配信アプリで、スタジオと音声配信をつなげてライブをします。
概要欄には専用サイトのリンクがあり、オープンチャットでチームに分かれて盛り上げる形にしている、とのことでした。
まとめ
今回は日曜恒例のコメント返し回として、カルシウム飲料の見せ方、酪農のIT化と人間の観察、一日のスケジュール、グラスフェッド牛乳の味まで、現場の実感をもとに答えていく回でした。
- カルシウム飲料は牛乳と比較して伝えられがちで、そこから誤解も生まれやすい
- 酪農がIT化しても、人間の観察や勘は今のところ欠かせないという経験者の声
- 一方でAIの進化は速く、牛や酪農家の存在価値を問い直す時期が来るかもしれない
- 川上さんの一日は朝5時から夜19時まで、平均約10時間・1万5千歩の仕事
- グラスフェッドはさっぱり、グレインフェッド併用はコクが出やすいという味の違い
