餃子まみれになった1年と、巻き込まれる家族
今年の「聴く餃子」で最も再生されたのが、すみれ子さんのゲスト回でした。それをきっかけに、番組コミュニティ「チームあてシカ」が餃子で盛り上がったと言います。
餃子の話がしたくてしたくて。
あてシカのコミュニティって、餃子の話するとこだったっけ?ぐらいな感じで。
あてシカ餃子クラブって勝手に作って、餃子の日々の活動を言い合うみたいな、謎のムーブメントが起きてましたね。
すみれ子さん自身より、むしろ家族全体が餃子まみれになったと話します。週2回は夜に餃子が並び、在宅で仕事をしているため昼も餃子が基本になっているそうです。
そもそもみんな餃子好きだったんですよ。そこにただ火がついただけなんですけど、力さんのおかげで。
年末年始にどの餃子を食べに行くか、家族で真剣にプランを立て始めたと言います。子どもは来年の夏休みの自由研究を餃子にすると意気込んでいるそうです。
美味しさってさ、表せないよねとか。だから皮とかじゃない?焼き目とか?スケッチじゃない?みたいになっちゃって。
餃子をお弁当に入れていると、同じ班の子が「今日の餃子なんか丸くない?」と日々の違いに気づいたそうです。給食に餃子を出したいというムーブメントも起きているといいます。
すごい、もう餃子マニアの会話を小学校でやってるんだね。
今年出会って感動した餃子たち
今年出会って美味しかった餃子を、すみれ子さんが順を追って挙げていきます。1つに絞れないと言いつつ、印象に残った餃子を語りました。
まず紹介したのは、以前チカラさんに勧められたプレコデリカのジャンボ餃子です。長年不動の1位だという丸岡の餃子に近いと感じ、ドハマりしたと言います。プレコデリカは以前は丸城食品という名前で、食品卸のプレコのグループ傘下となりプレコデリカに社名変更した会社です。東京都足立区にあります。
売り切れが多く「幻」と呼ばれるため、問い合わせ窓口に電話までしたそうです。生の餃子をすぐ送りますよという対応に感動したと話します。
いい会社だぞって思いました。本当にすごく親切で丁寧で、そんなに言ってくださるなら生の餃子すぐ送りますよみたいな対応してくださって。
2番目に挙げたのは、地元・宮崎の餃子の馬渡です。新宿のアンテナショップで冷凍を買い、自宅で焼いて食べた瞬間に大きな声が出たと言います。
うわぁ、これ何?っていうすごい大きい声が出て。餃子食べてそんな声出るの、人生で初めてじゃないかぐらい。
この餃子で「皮の香り」がわかるようになったと話します。以前はよくわからなかった感覚が、ここで腑に落ちたそうです。
餃子の経験値が低い人は、餡の方に注目するんですよ。だんだん美味しい餃子を食べていくと、美味しい餃子ってのはやっぱ皮が美味しいんだなって。
3つ目と4つ目は、焼き餃子協会のイベント「美味しい餃子勉強会」で出会いました。餃子屋はまだの大葉餃子と、龍さん(Liu's Gyoza)の餃子です。
大葉は好みではないと思いながら食べたものの、同時に目がまんまるになるほど美味しかったと言います。会場にいた浜田さん本人に大きな声で「美味しいです」と伝えたそうです。
永遠に食べていたい餃子っていう感じですね。シンプルなんだけど、旨味がすごくて。
龍さんの店舗にも足を運びました。すべて手でこねているという手のひらのツヤに惹かれたことが、食べたくなった理由だと語ります。水餃子を噛んだ瞬間の旨味に驚いたそうです。
水餃子を食べて、口の中で噛んだ瞬間に「うまっ」って、口の中からレーザービームが出るみたいな。
餃子屋を通じて感じた、いい商品といいコミュニティ
すみれ子さんは、勉強会で出会った餃子屋さんたちが皆いい人だったことに触れます。いいスタッフが作るものは、いい商品になると感じたそうです。
餃子屋さんたちって何がいいって、本当に学び合うし、教え合うんですよ。
チカラさんは、勉強会は美味しい餃子を作る人たちが集まったらどうなるかを目指したイベントだと説明します。次回は「皮」をテーマにする予定だと明かしました。
餃子への関心を測る場として、焼き餃子検定の構想も語られました。会費を無料にする代わりに、合格しないと会員になれない形にするといいます。
メイラード反応っていうのは何でしょうか、みたいな。
メイラード反応とは、食材を加熱したときに、糖とアミノ酸が反応して起こる化学変化のことです。焼き色や香ばしい香りを生み、餃子の焼き目やパン、焼いた肉の香りにも関わります。
過去問がない代わりに、教本は「聴く餃子」を聴けばわかるようにするといいます。番組を聴くことが検定対策になる仕組みです。
え、餃検持ってる?みたいな話がしたい。
好きを公言することが「自分を認める」につながる
話題はコミュニティのあり方へと移ります。すみれ子さんは、多様化や個性重視の時代が、同時に孤立化も促していると感じていると語ります。
目指しているのは、好きなものだけで緩くつながるコミュニティだと言います。年齢も性別も仕事も関係なく集まれる「サードプレイス」の価値を強調しました。サードプレイスとは、家庭(第1)や職場・学校(第2)とは別の、居心地のよい第3の居場所を指す言葉で、ゆるやかな人間関係が生まれる場とされます。
好きなものが共通してるだけっていう、そのサードプレイスみたいなもの。すごく大人にとって重要だなって思ってるんですよ。
すみれ子さんは、初対面で堂々と「焼き餃子が趣味です」と言えるようになったと話します。可愛さのある趣味ではないからこそ、本気で言える自分を肯定できると言います。
チカラさんは、原理主義的に「あなたの好きってそのレベル?」とあえて問うことがあると明かします。好きにも解像度の違いがあると気づいてほしいからだと言います。
好きっていう中にも解像度がそれぞれ違うんだぞってことを、なんとか見出してほしいっていう気持ちもあって。
すみれ子さんは、餃子を食べるとき口の中のセンサーを異常に働かせていると笑います。好きなものを味わう集中力は、認知症予防にもつながるのではと話しました。
ポッドキャストアワードと「祭り」を起こす力
話題は今年のポッドキャストアワードへ。リスナー投票が10位まで可視化されたことが、チカラさんには最も面白かったと言います。愛される番組が見える化された点を評価しました。
こんなに愛されてる番組があったんだ、っていうのが可視化されたのが、僕の中で一番面白いなと思って。
チカラさんは、そうしたコミュニティの盛り上がりを最初に作ったのがすみれ子さんとチームあてシカだと指摘します。すみれ子さん自身も、その自負があると答えました。
祭りだーって、ちょっとみんなに火をつけた感じはありますね。
先頭で全力で踊る人がいるから、周りも一緒に踊りやすくなるとチカラさんは言います。今年はすみれ子さんを追い越して前で踊る人まで現れたそうです。
一番最初に踊る人がいなかったら、後で踊りづらいというか、みんなついて行きづらいので。
すみれ子さんがジャパンポッドキャストアワードに立候補したことを、Xで「ご報告」として発信したエピソードも語られます。チカラさんはそれが火をつける狼煙になったと話します。
愛の力で動くチームと、その恩返し
すみれ子さんの呼びかけは、もはや号令や犬笛だと周囲から言われるほど、チームが素早く反応すると言います。それぞれがスキルを持ち寄って動くそうです。
チカラさんは、番組ホームページを「必要だよね」と言ってから数分後には作り始めたと言います。ホームページも狼煙の一つだと考えているためです。
力さんもホームページあった方がいいよねって言って、言ったものの何分後かぐらいに、ちょっと始めましたみたいな。
なぜここまでやるのかと問うと、チカラさんは「愛の力です」と答えたそうです。すみれ子さんは、何をお返しすればいいか日々考えていると話しました。
大人がこんな、会社とも家とも関係ないところで本気になっていろいろ考えてるのって、すごいよなと思って。
最後にすみれ子さんは、ジャパンポッドキャストアワードへの投票を呼びかけました。番組「アテクシの屍を越えてって♡」は、自身のやらかしや失敗を公開し、後に続く人の反面教師になることを目指しているといいます。
単純に、餃子好きの仲間が投票してくれってお願いしてる、って思ってくだされば。
番組では、チカラさんがチームあてシカの台本をもとに、餃子の焼き方になぞらえて投票を促す1分間のCMを制作したことも紹介されました。
まとめ
餃子好きが高じて家族や小学校、コミュニティまで巻き込んでいくすみれ子さんの1年を振り返る回でした。好きを公言し、その解像度を上げていくことが、自分やまわりを豊かにするという視点が語られました。
- すみれ子さんの餃子熱は家族に伝播し、子どもの自由研究や年末年始の食べ歩き計画にまで広がった
- 今年出会った餃子として、プレコデリカ、餃子の馬渡、餃子屋はまだ、龍さんの餃子が挙げられた
- 美味しい餃子は「皮」に注目すると見えてくるなど、食べる解像度を上げる楽しさが語られた
- 好きを公言することは自分を認めることにつながり、緩くつながるサードプレイスの価値が共有された
- すみれ子さんが先頭で「祭り」を起こすことで、コミュニティ全体が動くという構図が示された
