古民家暮らし5年、移住者から「こっちの人」へ
皆さんこんにちは。さとととし広報の川島飛鳥と。
企画百貨代表の小林祐太です。
よろしくお願いします。第8回ということでお送りできればと思うんですけど。
10回目が見えてきたなって。意外と定期的にちゃんとやってます。
なんか最近どうですかっていうメモがここに書いてあるんですけど。
やっと春が見えてきたなっていう。今日ちょっと話にも出るんですけど、古民家をリノベーションして住んでるんですけど、やっぱ古民家なんで寒いとこめっちゃ寒くて。冬の暖房問題を感じながらなんですけど、ちょっとあったかくなってきて、ホッとしてるっていう。
小林さん、DIYをしてって感じなんでしたっけ?
いや、DIYはしてなくて、工務店さんにお願いして古民家リノベーションしてもらったっていう感じでして。ちょっとだけ漆喰塗るとかはやったんですけど、それぐらいにしときました。
今もう住んでどのくらい経ちますか?
2020年に移住して、住み始めたのが21年の終わりとかなんで、もう5年ぐらいは。東京にいた頃が7、8年あったんですけど、そろそろ愛媛の方が長くなるんで、都会から来ましたというよりも、こっちの人ですよねっていうのは結構感じてますね。
確かに私もだんだんそうなってきました。同じぐらいのタイミングでまた茨城に関わりだしたので。記憶はあるし、都内のことも気持ちにあるので、そう言ってる自分もいつつ、数字的に全然こっちが長くなってきてるなっていう。
いや、そうですね。もうそろそろちょっと僕も過渡期だなと思って。
今治移住芸人としての5年間の露出歴
この回のテーマは、小林さんが自称している「今治移住芸人」の活動振り返りです。まずはどんな露出があったのかを整理していきます。
今日はテーマとしては、私の今治移住芸人振り返り会みたいな感じにしたいなと思ってるんですけど。これ勝手に言ってるだけなんで、公認のものじゃないんですけど。2020年に東京から愛媛今治に移住して、一家で移住したのもあって、何かと取り上げていただくきっかけがポツポツあって。今治市さんの方でもいろいろフィーチャーしていただいたのもあって、メディアの露出もいろいろありましたというところの話をできたらなと。
これ、実は私が結構楽しみにしてた話で。移住された頃から小林さんのことも見てたので、ちょこちょこいろんなメディアに、それこそテレビも出たりしていて。そういう風に取り上げられると、地域の人の反応とか関わり方とか認知とかどうなのかなってシンプルに気になってたので、それが今日はたっぷり聞けるということで楽しみにしてました。どういう露出歴があったのか、改めて聞きたいなと思うんですけど。
メインとしては移住してきたことと、古民家をリノベーションして住んでるところで関心を持っていただくことが多くて。一番最初に、各自治体で無料で配られる広報誌ってあるじゃないですか。そこの取材があり、あろうことか表紙として載せてくださいっていうことがあったので。
住み始めたぐらいのタイミングで取り上げていただいたので、ご近所さんにもご挨拶的に表紙の広報誌が配布されるみたいなのが最初にありました。
それいいですね、最初に広報誌っていうのは。結構やっぱり大きいですよね、認知って。みんな結構見てますよね、地域の方々。
そうですね、私の場合、特にちょっと山の方というか、近くの人たちも高齢の方が結構いるエリアなので、尚更そういうものの方が見てもらえてたりするので。ご挨拶ですみたいな感じで広報誌が入ってるっていう感じですね。逆に、自己紹介してないけどなんとなく知ってるみたいな。
それすごい良い状態。
あれは良かったなと思いますね。今治市が中古住宅の購入と改修の補助金とかをされてたので、そういう絡みの中でご紹介いただいたみたいなのもありますね。
いい事例としてっていうことですね。
その後は、住宅系の番組でYouTubeの動画とか、民放のお昼帯の番組とか、割と同じ説明を何回もやるみたいな機会があったんですけど。一番大きかったのは、日テレの朝の番組のZIP!が、今治の特集の中でフィーチャーいただいて。最近だと女性誌のフラウ、講談社さんのSDGs系のムックで今治の特集がある中でシルエット出たりとか。大きめのところからニッチな地元の媒体まで、いろいろできたなって思ってますね。
それが結構長期スパンで続いてるっていうのもすごいですよね。
当時今治にいた知り合いの人に、移住者として顔売れるのって3年までだよって言われて。3年過ぎると、どっちかっていうと現地の人だよねみたいな。最初3年ぐらいでしっかり積み上げたので、長く移住芸人として扱ってもらうっていう感じですね。
何度取り上げられても、意外と知られていない
家族での移住という切り口は打ち出しやすく、PR業界出身の強みも露出につながったといいます。一方で、露出する側になって感じた実感が語られます。
私の場合、家族で移住で、妻の方は今治にUターンだったんですけど、家族っていうところは打ち出しやすいというか。新しい人が来て、小さい子供もいてみたいなのって、ポジティブに語られるので、うまく乗せてもらったっていう感じかなと。
しかもご家族皆さんそういうのに抵抗ないっていう。私もZIP!とかで拝見したんですけど、慣れてるというか、あんまり気にしないでありのままをお届けできるのも、メディアさんも探してもなかなかいなかったりすると思うので、それも長く声がかかった要因なんじゃないかなと思ってました。
確かにそれはあるかもですよね。私も妻も含めて、ある種PR業界の人なんで。メディア的にどういう人だと助かるのかっていうのはわきまえてはいるっていうところはあるのかなと。家の中を紹介するので、人によっては絶対無理ですはあるんですけど、僕の家の場合は割とありのままやっているので。
この人OKだよねっていうのと、過去紹介されたこともあるみたいな積み上げは、次のメディア露出につながる時の信頼の足場になる感覚はありますね。人によっては、どこかで取り上げられてたら被ってもなみたいなのもあるかもですけど、むしろ他で取り上げられてるっていうのが信頼につながるっていうところは逆に結構あるんじゃないかなと思ってますね。
そうですよね。一回映像を見て、こういう風に喋れるんだってなったら、自分の番組でもこういう感じで話してもらいたいっていうパターンもあると思うんで。その連鎖がすごい起きてたなっていうのを感じてました。でもそれだけ同じテーマで、同じことを質問されるんじゃないかなと思うんですけど、この5年、取材とかメディア対応してきて感じてることってあったりするんですか?
一つあるのが、結構取り上げられてるって自分自身思うんですけど、全然知られてないっていうのがすごくあるなというのは。
ちなみにその知られてないなって感じるのはどこに対してなんですか?
メディアの方に取材申し込みいただいて対応してる時に、5年前移住してきてみたいな話になって、定型文的に喋るんですけど、知らない方にとってはすごいニューな情報ではあるというか。メディアだけじゃなくて、今治市内にいても、みんながみんな知ってるわけでもないというか。この辺りの人たちはすごい知ってくれてるけど、普通に会社勤めの人たちだと、そんなに知ってなかったりとか。何回も取り上げられると知ってもらえてるんじゃないかっていう先入観があると思うんですけど、全然そんなことないなっていうのは実感値として感じますね。
実は移住してきたんですけどって言ったら、えーって言われて、同じ説明をするんですけど。別にそれは悪いことではなくて、それが実態かなというのと、同じ説明何回もしてるからといって、なんで知られてないんだよみたいに思わない方がいいかなっていうのは思いましたかね。
同じことを何度も聞かれる問題と、ショートカットしない関係構築
話題は、取材で毎回同じことを聞かれる問題へ。露出する側を経験したからこその考察が語られます。
これはそうですよね。企業として捉えた時も、もうこの話題でいろんなとこ取材受けてるから、そろそろ違う切り口にしたいなって思っていても、まず最初の前提のところも入れつつ、徐々に新しいのも入れてくみたいな。一気に変えるっていうよりも、そういうのと似てるのかなって今聞いてて思いました。
そうだと思いますね。たまにXとかで話題になるんですけど、スタートアップ系の経営者さんとかで、毎回メディアから同じこと聞かれてすごい嫌なんだけどみたいな問題って、たまにあって。
たまに見ます。
それに関して今治移住芸人をした上で感じたこととしては、メディアの人が取材対象者に敬意を持って接してるのかは別問題として、自分たちの媒体の読者が知ってるかっていうと、知らない前提で話を聞くみたいなところはあるかなと。いろいろ取り上げられてるんですけど、ここから自己紹介から改めてくださいみたいな枕詞があるかどうかも。
新聞記者の方が、他紙で取り上げられてることを前提に、もうこういう記事になってるんで聞かずにって多分しないと思うんですよね。一つのメディアとしてちゃんと聞かないといけないこと聞くみたいなことであったり。とはいえ、いきなり突っ込んだ質問から始めると関係を作りにくい。最初ちょっと自己紹介でしたラリーがあるから喋りやすくなるみたいなこともあるので、そういうもんかなと思って、いつも通りの話を続けるっていうのは重要なのかなと。
メディアも担当者の変更や入れ替わりもすごいありますし、若手の記者の方が担当される時とかって、そこまで前提を知らなかったりするので、基本の説明は当たり前のようにしつつ、その時々の時事話とか、その人にとっての最新のことを盛り込んでいくっていう。
いや、そう思いますね。最近、地域にいながらで、商店街の方とコミュニケーションする時を振り返った時に気づいたんですけど、関係構築にあたってコミュニケーションをショートカットしてはいけないなっていうのを感じていて。
何回も何回も丁寧に説明して、やっと理解してくれるっていう過程がやっぱり大事になってくると思うんで。この記事に前こういうことを喋ったんで読んでおいてくださいっていうのもできるとは思うんですけれども、伝えるっていうことをショートカットしないでやるの、大事なんじゃないかなって私も最近感じてたところでした。
確かにそのショートカットしないっていうのはすごくいい考え方ですね。使おうと思います。
最近自分で言っていいなと思ったんで、ちょっと使っちゃいました。
メディア露出の積み重ねが信頼の下地になる
露出そのものよりも、それが積み重なることで生まれる信頼の広がりについて話が深まります。
一方でメディア露出が積み重なっていくと、最初にお話した信頼という観点はやっぱり積み上がっていく感じはするなと。僕自身が繋がらなくても、メディアを見ていいなと思った人が誰かに紹介してくれるとか、派生的に広がっていくものみたいなのは確かに感じる部分はありますね。
何かありますか、例えばみたいなところで。
今具体的にこういうケースだって感じではないんですけど、この界隈の人は知ってくれてるみたいな中で、じわじわ広がっていくのもありますし、誰かに紹介いただいてご連絡しましたみたいなことも。メディアに出てて、パブリックなものとして見てもらえてるっていうのが作用している感覚。人づてに連絡が来てるんですけど、そこの下地になってるっていう。紹介いただく時の信頼感の高さみたいなのはあるような気はしてますかね。
いや、ある気がしますね、本当に。それでいうと、近くの地域に住んでる方々の反応とかも、5年かけて変わってきたところとか、より良くなってるとか、あったりするんですか?
今住んでるエリアの周りのご近所さんでいくと、最初に広報誌で見てもらえたのが、スタートダッシュではすごい効いた感覚はあるのと、若い家族で出てるので、すごいウェルカムだったなっていうのは前提あるんですけど。こういうエリアに若い人たちが来てみたいなのとかで、取り上げていただくことで、マイルドにつながれた部分はあるかもなと思いますね。
これはエリアとかそこにいる人たちの文化や慣習によるかなと思うので一概には言えないんですけど。都会の方から若い人たちが来てって話題にはなりつつも、本当に生活になじむんだっけみたいな、定住っていう観点でいくとわかんない部分もあるので、そういうところの最初の橋渡しになってたかなというのは思いますね。
いや、絶対そういう観点で見て、気になって移住考えましたっていう人いそうな気がしますよね。実際に住んでる人の例っていうのは、考えてる人としては嬉しいと思う。検索したらいっぱい小林さん家族にたどり着いて見れるっていうのは、そういう方々にとってはすごいいいんじゃないかなって思います。
確かにそうですね。
全国放送の反響と、じわじわ効いてくる認知
続いて、地元媒体から全国放送まで、届く層の違いによる反響について聞いていきます。
もう一個聞いてみたいなと思ったのが、地元から始まり、全国のZIP!というテレビにつながって、雑誌もあって、結構毛色が違うじゃないですか。届く層も違いますし。全国だったら意外なこういう人から連絡があったりとか、出た時に違う何かがあったとか、感じることあったのかなっていうのを聞いてみたいなと思って。
ちなみに、すごいメディア露出頑張ってますみたいな感じというよりは、今治市さんの取り組みの先方的にちょっと出てるみたいな感じなので。
たまたまではありますよね。
そうですよね。なのであんまりメディア露出を頑張って獲得していきましたみたいな感じではないっていうのは前提なんですけど。さすがに全国のテレビに出た時は「あ、見ました」みたいなのはあったりは確かにね。「この間映ってましたよね」って言われて、「あ、見てたんですか」みたいなのは確かに。思いがけぬところからちょこちょこはやっぱりありましたね。
意外と放映直後だけじゃなくて、遠くにいる人たちは放映直後にご連絡いただいたりですけど、近場の人たちでも、久々に会った時に「あ、見ました」みたいなのをよく言われるので。
確かに意外に見たけど直接言ってはない人はいっぱいいますよね。だから、実は知ってくれてたんだって感じる瞬間もちょこちょこありますよね。
そうですね。
移住芸人から定住芸人へ
最後に、移住から定住へと軸足を移した小林さんが、これからのテーマと今回の学びを振り返ります。
今まで移住芸人の振り返りをしてきましたけど、他に気づいたこととかあったりしますか?
仕事に通ずる部分でいくと、一個あたりのメディア露出で認知を獲得しようというよりは、積み上げていくものみたいな方が強いのかなと。人軸というか、移住した実例みたいな形で紹介いただくので、サービスや商品のローンチでみたいなことと違う前提はあるんですけど。ここですごい認知を高めようというよりは、積み重ねていくとじわじわとというか、そういうものなんだろうなっていうのは思うのと。とはいえ、これがずっと続くかっていうとそうでもないんだろうなっていうのは思ったりはしますかね。
もうあれも何年前の話だよねってだんだんなってくるんで。そういう意味で言えば、結構定住側なので、移住芸人というよりはちょっとそこは他の人にパスしたいかなと。
次は定住芸人ですかね。次の段階の感じになってるかもしれないですね。
そうですね。真面目に話すと、移住よりも定住の方がインパクトがあるというか、目立ちにくいんですけど、地域にとっての足腰ってやっぱりそっちの方かなと思ったりはするんで。個人としての目線としては、定住芸人でどう目立つのか、ちょっとイメージないんですけど、そういうところを裏テーマ的に攻めていきたいと思っていますね。
面白い。私も茨城Uターン芸人として最初の方フィーチャーしていただいたのと、当時コロナ禍で二拠点生活をしてUターンって流れだったんで、二拠点っていうワードも当時流行ってたので、それで取り上げてもらったことはありましたけど、私はもうすっかり何もなくなったというか、定住のところはあんまりないですね。今のところ。
確かに定住するっていうことは目立たなくなるということとイコールではありますから。
でもなんか模索したいなっていうのはありますけどね。
東京で小林さんに出会って、今治に行かれて、すごい家族露出が増えたなっていうのをずっと感じて、外で見てきた人間からして。大きくテレビとか雑誌ってやっぱその一瞬はなりますけど、関係構築の感覚っていうところでいうと、ほんとじわじわなんだなっていうのが今日聞いてわかったので。積み上げていくところとか、徐々にジャブのように効いていくっていうところは、広報の姿勢でもやっぱり変わんないんだなっていうのを感じる回でした。
僕は今まで仕事として教科書的に話していたと言ったらあれですけど、本当に自分が露出する側になった時に、やっぱ意外と反応ないなとか、みんな見てるわけじゃないしなとか、そういう実感値は結構溜まった感覚はやっぱりあって。意外といい経験にはなったなと。
経験を元に話せたりも今後しますもんね。この番組はローカルの話をしてるので、同じような移住芸人の方とか定住芸人の方がいらっしゃったら、その例も今度聞いてみたいなって思いました。
確かにそうですね。
はい、ということで、小林さんありがとうございました。
ありがとうございます。
まとめ
今治移住芸人としての5年間を振り返る回でした。広報誌の表紙から全国放送まで露出を重ねてきた小林さんですが、何度取り上げられても「意外と知られていない」という実感が語られました。取材で毎回同じことを聞かれても、それが実態であり、関係構築のコミュニケーションはショートカットしてはいけないという学びが共有されます。露出は一度で認知を獲得するものではなく、積み重ねが信頼の下地になっていくという、広報の姿勢に通じる気づきが印象的な回です。
- 何度メディアに取り上げられても、知らない人には知られていないのが実態
- 取材で毎回同じことを聞かれても、それが読者にとっては新しい情報になる
- 関係構築のコミュニケーションはショートカットせず、丁寧に積み重ねる
- 一度の露出より、積み重ねが信頼の下地となって派生的に広がっていく
- 移住から定住へ、目立ちにくいが地域の足腰になる次のテーマを模索する
