コメントを投稿するにはログインが必要です
ログインページへ記事ができると、章ごとの要約と、聴きどころへ飛べる目次がここに並びます。いまは音声で聴けます。

#2-24. ノーベル医学生理学賞2025を解説!免疫寛容の主役:制御性T細胞(Tregs)の特定 (Lancet, 2025)
2025年10月31日 05:00·15分53秒
難治性の自己免疫疾患は、なぜ自己組織への攻撃を止めることができないのでしょうか?今回のエピソードでは「CD4+T細胞の特定の集団(CD25+)除去によるマウス自己免疫疾患の誘導と抑制」を取り上げます。胸腺でのT細胞の選別(セントラルトレランス)だけでは自己反応性T細胞の排除は不十分であるという長年の疑問に対し、本研究は健康なマウスからCD4+CD25+ T細胞集団を除去すると自己免疫疾患が誘発されることを示しました。この研究の最も重要な知見は、自己免疫を積極的に抑制する機能を持つ制御性T細胞(Tregs)の存在を初めて分子マーカー(CD25)を用いて定義し、末梢免疫寛容のメカニズムを確立したことを示唆しており、関節リウマチや移植拒絶の治療における免疫調節戦略の基盤を提供する という点で注目されます。しかし、研究が主にマウスモデル(in vivo実験)に基づいており、ヒトの複雑な免疫システムへの外挿には慎重さが求められる ことも考慮し、その臨床的意義を考察していきましょう。
引用元: Burki, Talha. The origins of tolerance: the 2025 Nobel prize in medicine. The Lancet, Volume 406, Issue 10513, 1714 - 1715
注: この音声概要は個人の解釈に基づくものであり、元の論文の正確な内容を保証するものではありません。詳細については元の論文をご参照ください。