「本を読まなくても、美味しいところだけをつまみ食いする」をコンセプトにお届けする「本つまみぐいラジオ」。今回のテーマは、現代人の永遠の悩みである「人間関係」です。元フリーアナウンサーの幸あれこ番組の進行役。元FM大阪のラジオパーソナリティで、現在はVoicy等で活動する。さん、高知の山奥からイケハヤイケダハヤト。ビジネス系インフルエンサー。著書に『武器としての書く技術』など多数。さん、そして多重債務を抱えつつ島に拠点を構えるしゅうへい「瀬戸内LLACハウス」を運営。著書に『お金の不安ゼロ化メソッド』がある。さんの3人が、驚きの「脳科学的アプローチ」で人間関係を解き明かします。
紹介するのは、サンマーク出版日本の大手出版社。自己啓発書や実用書のヒット作を数多く手がけている。から出版されたスウェーデン北欧の国。福祉や教育、働き方の先進国としても知られ、幸福度調査でも常に上位に入る。のベストセラー、レーナ・スコウグホルムスウェーデンの行動科学研究者であり、リーダーシップ開発の専門家。氏による『あいては人か 話が通じないときワニかもしれません』。話が通じないあの人は、性格が悪いのではなく、脳が「ワニ」になっているだけかもしれない? その驚きの内容をまとめます。
性格のせいじゃない?脳にある「3つのモード」
番組冒頭、幸あれこさんは「話が通じない相手がいた時、その人の性格の問題にはしない」という、この本の画期的な視点を紹介しました。私たちはつい「あの人は性格がキツい」「自分勝手だ」と考えがちですが、実はその時、相手の脳がどのモードで動いているかが重要だというのです。
この本では、人間の脳には大きく分けて「ワニ」「サル」「ヒト」の3つの行動科学人間の行動を客観的に観察し、その背後にある法則を明らかにしようとする学問。的モードがあると説いています。今の相手がどの動物の状態にあるかを見極めることが、スムーズなコミュニケーションの第一歩になります。
生存本能や防衛本能を司る。怒りや恐怖を感じると発動し、攻撃か逃避かを選択する。
感情や共感、仲間意識を司る。誰かに認められたい、分かち合いたい時に働く。
論理、計画、客観視を司る。落ち着いて状況を判断し、未来のための選択ができる。
このポイントをお伝えした暁には、「あ、今しゅうへい氏はワニなんだな」とか「池田さんは今サルなんだな」ってわかるようになります(笑)
僕は本当によくワニ脳になるから、心当たりがありすぎますね……。
正論は厳禁!「ワニ脳」への正しい対処法
一つ目の大きなポイントは「正論道理にかなった正しい主張。しかし、相手の感情や状況を無視して振りかざすと反発を招くことが多い。はワニには通じない」ということ。ワニ脳とは、いわばサバイバルモードです。猛毒のフグを口元に突きつけられたり、家が火事になったりしているような極限状態の脳です。
そんな時に「火の用心ですよ」と言われても、「今それどころじゃないだろ!」と怒りが湧くだけ。日常生活でも、睡眠不足健康を維持するために必要な睡眠時間が確保できていない状態。判断力や感情抑制力が著しく低下する。や過度なストレス、締め切りに追われている時、私たちは誰しも「ワニ脳」になりやすいと指摘します。
ワニ脳の時は、論理よりも防衛が優先される。まずは相手が落ち着くための「安全な土台」を用意することが大事。
もし目の前の相手がイライラしていたり、こちらの言葉が全く届かなかったりする場合、相手は「ワニ」かもしれません。その場合は、以下のステップで対応するのが効果的です。
僕がパニックになってる時、あれこさんが「しゅうちゃん落ち着いて、まずこれだけやって」って簡潔に言ってくれるのは、これの実践だったんですね……!
共感こそが薬!「サル脳」を落ち着かせる技術
二つ目のモードは「サル脳」です。これは仲間と繋がりたい、気持ちを分かち合いたいという欲求が強い状態。誰かに話を聞いてほしい時や、共感他人の意見や感情などにその通りだと感じること。コミュニケーションにおいて相手を安心させる重要な要素。してほしい時に発動します。ここで「アドバイス」をしてしまうのが、多くの人が陥る罠だと幸さんは語ります。
例えば、誰かが「茶柱お茶を淹れた時、茶の茎が湯呑みの中で垂直に立つこと。古くから縁起が良いことの象徴とされる。が立って嬉しい!」と言っている時に、「それ本当の意味で立ってますか?」と分析を始めてしまうと、信頼関係は一気に崩壊します。サル脳が求めているのは正解ではなく、感情の共有なのです。
「今日は大変だったんだ……(分かち合いたい)」
期待:共感
「それは君の段取りが悪いからだよ(アドバイス)」
結果:大喧嘩
※解決策を提示する前に、まずは「共感」でサル脳を満たすことが先決。
番組ではサザエさん長谷川町子による日本の漫画作品、およびその主人公。おっちょこちょいだが明るい性格で知られる。を例に、「お魚くわえたドラ猫を裸足で追いかけた」というエピソードに対して「カツオサザエの弟。磯野家の長男で、機転が利くがイタズラ好きな小学生。に任せてないからでしょ」と指摘するのはNGだと盛り上がりました。まずは「大変だったね!」という共感が、サルをヒトへと戻す鍵になります。
最強の「ヒト脳」を保つための意外な解決策
3つ目の「ヒト脳」は、理性や客観視を司る最強のモードです。ヒト脳でいられれば、相手を冷静に観察し「あ、今この人はワニなんだな」と俯瞰高い所から見下ろすこと。転じて、物事の全体を客観的に捉えること。して対応できます。しかし、ここに大きな落とし穴があります。ヒト脳は「気合」では維持できないのです。
幸さんは、「ストレス、疲れ、焦り、そして睡眠不足」によって、ヒト脳は一瞬で機能を停止すると指摘します。特に日本人世界的に見ても睡眠時間が短い傾向にあり、2021年の調査ではOECD加盟国の中で最短という結果も出ている。は睡眠時間が短く、多くの人が万年「ヒト脳不足」の状態にあるかもしれません。
しゅうへいさんも、かつて多重債務複数の金融機関から借金をしており、返済が困難になっている状態。精神的な余裕を著しく奪う。で余裕がなかった頃、ビットコイン代表的な暗号資産。価格変動が激しく、一発逆転を狙う投資対象とされることもある。やFX外国為替証拠金取引。レバレッジをかけることで少額から大きな取引が可能だが、リスクも高い。で短絡的な解決を求めていたのは、まさに「ワニ脳」の状態だったと振り返ります。人間関係を楽にするための究極の解決策は、テクニック以前に「たっぷり寝ること」だという結論に至りました。
僕も寝不足の時は人と話したくないですよ。もう「話しかけるな」オーラ全開になります(笑)
理不尽なあの人も、実は睡眠不足でワニになっているだけかもしれません。そう思うと、少しだけ気が楽になりませんか?
というわけで
人間関係のイライラを「性格の不一致」ではなく「脳のモードの不一致」と捉え直すことで、驚くほど心が軽くなるというお話でした。自分自身が「ヒト」でいるために、まずはしっかりと休息を取ること。そして、相手が「ワニ」や「サル」の時は、そのモードに合わせたコミュニケーションを心がけること。この行動科学に基づいた知恵が、私たちの毎日を少しだけ楽にしてくれそうです。
次回の配信では、さらに詳しい実践法やリスナーの皆さんからの感想も紹介していく予定です。番組ハッシュタグ「#本つま番組公式のSNSハッシュタグ。Xなどで感想を投稿する際に使用される。」での投稿もお待ちしています。フォローやチャンネル登録をして、あなたの脳を「ヒト脳」モードに整えておいてくださいね!
- 話が通じない相手は、性格が悪いのではなく「脳のモード」が違うだけ。
- 怒りやパニック状態の「ワニ脳」には、正論よりも「安全」と「簡潔さ」で対応。
- 感情的になっている「サル脳」には、アドバイスよりも「共感」が特効薬。
- 理性的な「ヒト脳」を保つためには、気合ではなく「睡眠」と「心の余裕」が不可欠。
- 相手を分析する前に、まず自分がヒト脳でいられる環境を整えることが人間関係の基本。

