父と息子、川の清掃ボランティアへ
この日の午前中は、夫婦で子どもを分担して過ごしました。純ちゃんが下の子のすーちゃんを、裕二が上の子のえいちゃんを連れて動いたそうです。
裕二が向かったのは、駅前の広場でした。人工的に作られた川があり、夏場に子どもが水遊びできるよう掃除をするボランティア募集のチラシを見つけたのがきっかけです。
よく行く場所ということもあり、えいちゃんと一緒に草をむしったり、池の底の小石を取ったりして過ごしました。
そこで印象的だったのが、一緒になった同じ4歳くらいの男の子との場面ではなく、えいちゃんが大人とずっと喋っていたことでした。
なんかえいちゃんずっと喋ってて、他の大人と。知ってた?とかっていつもの通り喋ってて。おしゃべり上手ねとか言われたり、何歳?どこの幼稚園行ってんの?っていう話もいっぱいしてて、非常にコミュ力高いなって思いながら見てて。
すぐ側には噴水が出る水遊び場があり、この時期は平日も休日も水が出るのだそうです。気づけばえいちゃんはずぶ濡れになっていました。
靴の替えを持っていなかったのですが、一緒に遊んでいた子のお母さんが靴を脱がせておいてくれたそうです。他の着替えはあったので、なんとかなったと話されています。
一人にされる寂しさと、えいちゃんのトラウマ
その後、避暑地に立ち寄って綿あめやいちごのかき氷を食べ、家に帰ってからえいちゃんを昼寝させました。
裕二が洗濯物を終えて、寝ていたすーちゃんを外まで迎えに行き、抱っこして帰ってくると、玄関でえいちゃんが涙ぐんでいたそうです。
どうやら、裕二が家を出たことで一人になってしまったと思い込み、とても寂しかったようでした。
てっきり俺が出たからなんか一人になっちゃったみたいなことを思ったらしくて、すごい寂しかったっぽくて。ごめんね、行かないよとか。
その後も、純ちゃんが一度帰ってきてドアを開けた音を、えいちゃんはまた「パパが出る音」だと思って声をかけてきたといいます。
背景には、これまで時々えいちゃんを一人にしてしまった経験があるのではないかと裕二は振り返ります。
ちょっと一人トラウマがあるのかもしれないけど、一人にしないよってことは大事にしていきたいなと思った半日でございました。
すーちゃんのガチギレ、おもちゃは渡さない
一方、純ちゃんはすーちゃんを連れて、助産所で出産した仲間との月に一度の集まりに参加していました。子どもを遊ばせながらおしゃべりをする時間だそうです。
すーちゃんはまだ自立して歩きませんが、他の子はよちよち歩き始めていて、同じおもちゃに二人が向き合うと、どうしても取り合いになります。
すーちゃんは、自分が触っているおもちゃに触ってほしくないタイプ。最初は軽く手で「やめてね」と伝えるものの、相手はわからずニコニコして触ってくるそうです。
そのうちすーちゃんが本気で怒って相手の手ガシッて掴んでひねって「ああぁ」って。ガチで怒って泣かすっていう。それ二回ぐらいやってて、別の子に。
兄のえいちゃんはこうした場面がなく、スッと譲るタイプだったといいます。二人の個性の違いがよく表れています。
やっぱ日頃のお兄ちゃんとの取り合いに慣れてるからさ、すーちゃんは。勝ちに行くっていう。
家では、えいちゃんに「すーちゃんが泣いています。どうしますか?」と問題を出すと、選択肢の一番目が「作る」だったそうです。
最近は工作でいろいろ作ってあげているからではないか、と純ちゃんは推測しています。すーちゃんが喜ぶものを作る、という発想のようです。
子育てで後悔しないために、今できること
話は前回の夫婦関係の話題ともつながり、子育てにおいて子どもがよく育っていることの大切さへと広がりました。
裕二は、子どもに問題行動があったとき、親が自分を責めがちだと指摘します。だからこそ、後悔しないだけのリソースを今のうちに割いておきたいと話します。
将来的になんか親子関係が悪くなるとか、子供に何か気になる様子が出てくるって時に、あん時のあれがみたいな風に思い始めちゃうと、もうなんとなく取り返しがつかない感じになっちゃうからさ。
仮にこの先、二人の様子に気になることがあっても、「幼児期にもっと関わってあげればよかった」と思わずに済む。今できることをやっておくのが大事なのではないか、というわけです。
一方で、子どもがプレッシャーを感じずに育つことも大切だと裕二は言います。
そのため、家では「お兄ちゃんなんだから」「もう4歳なんだから」といった言葉は比較的使わないようにしているそうです。
こうしなきゃみたいなプレッシャーはなるべくない中でいてほしいなって気はするけどな。
「便利でしょ?」えいちゃんの言葉づかい
最後に、純ちゃんが気になっているえいちゃんの発言が話題になりました。
片付けなどをして「やってくれてありがとう」と言うと、えいちゃんは「こういうことをやってあげるから便利でしょ?」と返してくるのだそうです。
純ちゃんは「便利とかじゃなくて、えいちゃんがいてくれて助かるよ」と伝えているといいます。
裕二は、これは他の場面から学んだ言葉づかいではないかと考えています。たとえば窓拭きロボットを導入して「便利だな」と話したのを聞いた影響かもしれない、というわけです。
同じように、えいちゃんは純ちゃんを「上等なママ」と呼ぶこともあるそうです。大人が笑うので良い言葉だと思って使っているようだと話されています。
なんか大きくは外れてないけど、ちょっと違うみたいな。これからいっぱい出てくるような。まだなんかわからず使ってるんじゃないかなって気がするから、あんま気にはなんないかな。
まとめ
週末の子どもたちのエピソードから、二人の個性の違いや成長を楽しみつつ、子育てで後悔しないために今できることを考えた回でした。今関わっておくことと、プレッシャーを与えすぎないことのバランスが語られています。
- コミュ力の高いえいちゃんは、一人にされる寂しさも抱えていた
- おもちゃを本気で守るすーちゃんの「強さ」は、日頃の兄との取り合いで培われたもの
- 問題行動が起きたときに自分を責めないためにも、今できる関わりをしておきたい
- 同時に、子どもがプレッシャーを感じず育つことも大切にしたい
- 「便利でしょ?」など気になる言葉も、まだ意味をわからず使っている段階として見守る
