
本おたくとよもやま話編著:金原瑞人
出版社:平凡社
https://www.heibonsha.co.jp/book/b674341.html
シュークリームは「かるやきまんじゅう」……?
翻訳というクリエイティブな世界。日本文学は海外でどのように訳され、読まれているのか?
英語、フランス語、台湾華語、オランダ語など、世界各国の翻訳者たちへのインタビューを通じて、言語の壁を越える「翻訳」の奥深さとクリエイティビティに迫る一冊。
私たちが普段何気なく読んでいる翻訳文学の見方がガラリと変わります。
【話すこと】
・日本文学の翻訳は誰がする?基本的には「外国語を母語とする人」が訳すことが多い
・ベルギー育ちのオランダ語翻訳者が抱える、母語の方言と出版社の標準語のジレンマ
・「古典を現代の言葉で読める特権」。夏目漱石や太宰治など、新訳が出ることで現代の感覚に合った言葉で古典を楽しめる
・昔の翻訳のクリエイティビティ!シュークリームを「かるやきまんじゅう」と訳した時代
・言語の変換だけではなく、新しい言葉や概念を生み出す「翻訳」の面白さ
・ジョークの翻訳はどうする?「布団が吹っ飛んだ」を直訳+注釈にするか、同じ構造のジョークに置き換えるか
・「翻訳しきれない単語やフレーズ」の難しさ。「私」「僕」などの一人称や、「〜だわ」などの語尾のニュアンスはヨーロッパ言語で表現しづらい
・関西弁はどう訳す?フランス語なら大阪っぽい「マルセイユの言葉」にするかも?
・『コンビニ人間』の「いらっしゃいませ」問題。HelloやWelcomeでは親密すぎてニュアンスが違う
・英訳者・竹森ジニーさんの決断。あえて原語のまま「いらっしゃいませ」を残すという選択
・「天皇」の英訳はEmperorでいいか?現代の親しみやすい天皇像とEmperorの権威主義的なギャップ
・パトリック・オノレさんの情熱。「フランスには絶対にない」と衝撃を受けて『ドグラ・マグラ』を持ち込み翻訳
・『人間失格』のラストの一言。フランス語版で「神」と訳すか「天使」と訳すかで変わる味わい
・たかしおが気になった「翻訳者のスタンス」。作品の可能性を広げる「第二の作者」としての偉大さ
・AIに文学翻訳は代替できない?「いらっしゃいませ」を原語のまま残す判断はAIにはできない
・AIが持っていない「身体知」。甘さや感情の機微など、人間の感覚を言葉にする文学の尊さ
【一言】
「いらっしゃいませ」をどう訳すかなど、正解のない問いに向き合う翻訳者はすごい
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