一言で言うと「タイトルにぴったりの構成」になった
結論から言うと、2026年度は「ラジオ英会話」というタイトルにしっくりくる構成やレベル感になってきたんじゃないか、というのが私の感覚です。
これまでも単語や文法、会話表現には触れてきました。ただ、フォーカスしている部分ははっきりしていたんですね。
たとえば2025年度は単語、2024年度は文法に焦点が当たっていました。ダイアログは使うけれど、集中しているのは単語や文法だった訳です。
思い出すのが、2018年度だったと思うんですが、大西先生が講師になって初めての1年が終わったあとのことです。
ムック本が『英文法パーフェクト講義』というタイトルで上下巻出て、その出版記念の講演会が紀伊國屋書店新宿本店であったんですね。後ろの方の席でしたが、私も行きました。
その冒頭あたりで、大西先生が「ラジオ英会話として始めたけれど、1年目は文法だった。会話なんだから文法じゃないだろう、というお叱りを受けた」というような話をされていた記憶があります。記憶違いだったらすみません。
これがすごく印象に残っていて。私は大西先生の文法の捉え方が好きだからたくさんやってきたんですが、会話をやろうと思って文法をやらされたら、確かにちょっと違うと感じる人もいますよね。
3年目にしてたどり着いた「会話の流れ」というテーマ
そうやって単語や文法をやってきて、2026年度はその3年目として、会話のパターン、表現パターンのようなものを学ぶんです。
ここは捉え違いをする人がいると思うんですが、英会話で使う表現をたくさん覚えましょう、というものではないんですね。
まず会話の流れを捉える。最初は挨拶なので「よくある話じゃないか」と思うかもしれません。でも会話の中には挨拶という側面があるよね、と。そこをまず引っこ抜いていく訳です。
挨拶という側面において、どういう流れがあるのかを、1レッスンずつ進めながら捉えていく。つまり今年度のテーマは、会話の流れというところにあるんだと思います。
そこに表現が紐付いているのはもちろん当たり前のこと。だから「会話」なんですね。
そのうえでGrammar and Vocabularyで単語や文法も学べる。このバランスが今年度はめちゃめちゃいいなと思いました。
学校英語と実用英語の壁をぶち破りに来ている
単語のレベルも、明らかに上げてきています。Vocabularyにちょっと難しい単語が入ってきているんですね。
たとえばLesson 2に「swap stories」がありました。「Let's swap stories after the break」みたいな形で。あまり聞き慣れない表現だと思います。
会話はやりとりですから、相手が言っていることも聞けなきゃいけない。ということは単語を知らなきゃいけない。swapを知らなかったら、前後関係で読み取れる部分はあっても、やっぱり厳しいんですよね。
さらにLesson 2では、主語の省略もバンバン入れてきています。
中学・高校でやる英語は、主語があって動詞があって、というキチキチした文が多いですよね。でも英語でも主語が省略されることがある、というのをLesson 2でぶっ込んできているんです。
これは本気でやってるなと。学校英語と実用英語の壁を、会話・文法・単語の側面からぶち破りに来ているんですね。
実は大西先生が2026年度が始まる前にXで、「リニューアルする。今までよりブラッシュアップして格段に良くなる。自分がやりたかったことができているはずだ」というような投稿をされていました。
私はずっと追っかけてきているので、これはだいぶ大きく出たなと思ったんですが、まさにその言葉通りの内容になっているなと感じます。レッスン1、2でこれだけ感じるんですから。
発音・英作文・地続きのダイアログという積み重ね
2025年度から入った発音のコーナー、最後のPronunciation Polishや、その前のPractical Usageも効いています。
Practical Usageはちょっとまとまった英作文なんですが、会話も一言で自分のターンが終わるわけじゃなくて、ある程度まとまった内容を喋りますよね。だからこの作文の感じがすごくいいんです。
私自身、2025年度はPractical Usageで一生懸命考えるようにしていました。答えを聞くだけでもいいんですが、考えて書き出すと「この部分は自分うまく言えないな」「こう言い回すとすっきりするな」というのがわかったんですね。めちゃめちゃ良いコーナーだと思います。
発音のPronunciation Polishも、1年間かけてローザさんとデビッドさんが解説の仕方を練って進化させてきたはずで、それが注ぎ込まれているのもいいなと思います。
もう一つ、レッスン1と2は登場人物が一緒で、話が地続きなんです。これも今まではなかったんじゃないかと思います。
これまでも登場人物は出てきていましたが、飛ばし飛ばしだったんですよね。会話は30秒で終わるものじゃなくて、やりとりを重ねてある程度の長さを作るもの。だったら地続きでつながっていていいはずなんです。
ここからは私の予想ですが、ChatGPTのような生成AIを使うことで、同じ登場人物で会話を続けながら教えたいことも教える、という緻密なダイアログが作りやすくなったんじゃないかと思います。あくまで予想ですが。
続きが気になりすぎて、まだ先のレッスンは見ていません。次もジェイクとサラの話かな、と。春休みの話で季節感もぴったりで、その季節とダイアログがリンクしていると入り込みやすいんですよね。
まとめ
正直、1、2回聞いただけの人には何がすごいのか、まだ伝わりにくいかもしれません。長年聞いてきた私だからそう感じるのかもしれない、という気持ちもあります。だからこそ、久々に始めた人や新しく始めた人がどう感じるのか、率直な意見を聞いてみたいと思っています。
- 2026年度は単語・文法を経て「会話の流れ」がテーマになり、タイトルにしっくりくる構成になった
- 難しめの語彙や主語の省略を入れ、学校英語と実用英語の壁を越えにきている
- Practical Usageやレッスンが地続きになった構成など、これまでの積み重ねがうまく組み合わさっている

