一ヶ月続けた音読の取り組み方
タカさんは2月末ごろから「基本英文を極める」というハッシュタグをXに付けて投稿を始めました。毎日投稿はできなかったものの、ほぼ毎日音読は続けられたそうです。ここ最近では一番音読した一ヶ月だったと振り返ります。
教材は主にFACTBOOKと一億人の英文法を行ったり来たり。単語は普通の英単語大西泰斗による英単語の学習本。やDistinction 2000ATSUによる英単語帳。ネイティブがよく使う実用的な語彙を扱うことで知られます。も併用していました。30日のうち20〜25日ほどはFACTBOOKか一億人の英文法をやりつつ、単語本をちらほら加えるという配分だったといいます。
音読で得られた最大の変化とは
やってよかったと最も感じたのは、「必ずその英文を思い出すようになった」ことだといいます。全部を覚えたわけではありません。それでも、自分の中で軸となる、いわば錨(アンカー)のような英文ができたと表現しています。
特にFACTBOOKの英文は短くコンパクトで、特殊な文脈がなくてもよく出てきそうな形が並んでいます。だからこそ思い出しやすく、会話でも生きてくるのだと語ります。
基本英文を毎日音読
FACTBOOKや一億人の英文法の例文を30〜60分
軸となる英文が定着
短くよく使う形なので思い出しやすい
必要な場面で自然と想起
会話・ニュース・記事で英文の型がよぎる
会話でリソースを内容に注げる理由
タカさんは週に一回ほど、知らない人と30秒〜1分ほど会話する場面があるそうです。そこで「今この話をしているから、あの英文を使ったら良さそう」と型を想起できるようになったといいます。
なぜそれができるのか。主語は何で、動詞は何で……と組み立てることに頭のリソースが持っていかれないからだと説明します。基本英文が自動化されているため、内容そのものに集中できるというわけです。
この効果は会話をあまりしない人にも当てはまるといいます。ニュースを見たり記事を読んだりするとき、目にする英文がFACTBOOKにある約815文のどれかしらの型に属していると感じ、「この型だな」とよぎる瞬間があるそうです。これは以前にはなかった経験だと語ります。
暗唱しなくても身につくのか
タカさんは2006年ごろに大西先生の『ハートで感じる英文法』大西泰斗・ポール・マクベイによるNHKの語学番組・書籍。英文法を感覚的にとらえる内容で人気を集めました。に触れて以来、音読はしてきたものの、全例文を暗唱するようなスタイルはやってこなかったと明かします。今回、初めて本格的に800余りの英文を毎日続けたことで、「もっと早くやればよかった」と感じたそうです。
ポイントは、暗唱まで至らなくても効果があるという点です。ただ機械的に読むのではなく、英語を作り出す手順や心の動かし方までコピーした状態で毎日音読すれば、自分の中に入ってくるといいます。
完全に覚えようとするとストレスがかかり、積み重ねで「今日はめんどくさい」が増えやすい。
暗唱を目標にせず、30分〜1時間の音読を習慣化。理解と心の動かし方を伴えば自然に定着していく。
もちろん、何も考えずとにかく声に出すだけの日があってもいいといいます。感情を意識して読む日もあれば、ハッシュタグ投稿のために5分だけ読む日もあった。それでも積み重なっていく感覚があったそうです。
音読しないと気持ち悪くなってくる感覚があるんですよ。これはもう不思議ですね。
収録時点で30日を終えて数日経っており、少しずつ忘れていくのは当然としつつも、「音読しないと気持ち悪い」「口が鈍るのが怖い」という感覚が生まれたと語ります。これも一ヶ月続けた成果だといいます。
「一ヶ月区切り」という続け方
タカさんが特に良かったと強調するのが、「一ヶ月と区切ること」です。ハッシュタグの使用期限を2026年3月31日までと決めていたおかげで頑張れたといいます。永遠に続けると思うとだれてしまうが、「あと何日、頑張ろう」と思えることで緊張感とメリハリが生まれるのだそうです。
音読の素材については、飽きてしまう人への提案もあります。FACTBOOKや一億人の英文法をひたすらやったら、ラジオ英会話NHKのラジオ英語講座。毎日素材が切り替わり、基本英文の音読・暗唱と相性が良いとタカさんは話します。のような素材が毎日切り替わる本に移るのも良い、という流れです。逆に、ラジオ英会話を始めてさらに勉強したい人には、FACTBOOKなど基本英文の音読が勧められています。目にする英文の多くがその型に属するため、必ず役立つからです。
まとめ
一ヶ月間の音読を通じて、タカさんは「英文を思い出せる」という手応えを得ました。会話でもニュースでも、基本英文の型がよぎるようになり、内容そのものに集中できる余裕が生まれたといいます。暗唱まで至らなくても、理解と心の動かし方を伴った音読を続ければ身につくこと、そして期限を区切って取り組むことの効果が、この回の大きな気づきでした。
「基本英文を血肉にしていく」──そんな言葉で締めくくられたこの回。音読でうまくいかないことや相談があればコメントで、という呼びかけもありました。
- FACTBOOKや一億人の英文法の基本英文を、毎日30〜60分ほぼ毎日音読した一ヶ月の記録
- 最大の変化は「必要な場面で英文の型を思い出せる」ようになったこと
- 基本英文が自動化されると、頭のリソースを会話の内容に注げる
- 暗唱まで至らなくても、理解と心の動かし方を伴えば音読で定着する
- 「一ヶ月区切り」で緊張感とメリハリが生まれ、続けやすくなる
