ゆるい関係を続ける方法は?
いつも楽しく拝聴しています。ゆるい関係を続けていくため、定期的に飲みに行くお話がありましたが、飲みに行く以外だとどんな方法がありますか?
まずおしょうが挙げたのは、「一緒に何かをやること」でした。学生時代の友達と飲みに行っても、共通でやっていることがないと思い出話で終わってしまう。だからこそ、何かを一緒にやることが関係を続けるカギになると言います。実際、直近で一番よく飲むのは米津さんのクラファンチームクラウドファンディングを一緒に進めているチーム。共通の目的をもって動いている仲間を指しています。の人たちだと明かしました。
何かを一緒にやるのが大事なんだと思うんだよね。たとえお守りであっても。
もう一つの方法が「場所目的」で通うこと。人に会うためではなく、場所そのものに行き、そこにたまたまいた人たちと定期的に会う。おしょうが運営するガチアダチクラブ足立区で展開されるコミュニティ/営利活動。人が集まる場所づくりを担っている。や全学寺フリーコーヒー誰でも無料でコーヒーを飲める、人が緩くつながる場所。zengakujifreecoffee.com で紹介されている。がそうした場所になっているそうです。
ただ、清水は質問そのものへ疑問を投げかけます。リク君の言う「ゆるい関係」はコミュニティ論とは別の話ではないか、そして「何のために続けたいのか」という目的がはっきりしないのでは、と。二人が行間を読んで出した結論はシンプルでした。「飲みに行ったら仲良くなれるのはわかっている。でも行くのが面倒だから、それなしで仕事も欲しいと思っているはず」──だからこそ、まずは飲みに行けばいい、という答えに落ち着きました。
ゆるい関係を続けていくためって、リク君の中でなんでミッションになってるの?
40歳の景色はどんな感じ?
もうすぐ40歳になるのですが、40歳の景色はどんな感じですか?
おしょうの答えは意外にも「何も変わらないかも」でした。世間でよく言われるミッドエイジクライシス中年期にやる気や人生の意味を見失いやすいとされる心理的な危機。「中年の危機」とも呼ばれる。のような、やる気が起きない感覚はあまりないと言います。その理由は、やることを手放してもすぐ新しいことに挑戦してしまうから。マインドの景色がずっと同じままなのだそうです。
手放したと思ったらもう空いた手で新しいことをやろうとしてるから、景色は変わんないんだよね。
景色が変わらない本質的な理由として挙げたのが、近藤先輩という尊敬する存在です。40歳という漠然とした数字ではなく、「この人」という具体的な目標をずっと追いかけているから、年齢の節目を意識しないのだと語ります。うまくいったと思ったタイミングで先輩に会うと、仕事のスケールが3つほど上を行っていて、また頑張らなきゃと思わされる。今はもう同じ方法では追いつけないと感じ、違う角度で超えていこうとしているそうです。
清水は自身も2年後に40歳を迎えるとして、「40歳までにこうなっていたい」と意識してしまうと打ち明けます。それに対しおしょうの答えは、具体的な人を追い続けることで「気づけば景色が変わっていた」というものでした。半歩先ではなく「はるか先」にいる相手を追いかける──それがおしょう流の年齢の重ね方です。
面白がられる人が強い世界
ここでおしょうは、母校である名門中学高校の同窓会の話を持ち出します。そこには残酷なほど明確なヒエラルキーがあったと言います。
8年ほど前、おしょうは一番下と真ん中の間くらいの立ち位置で、上層の話す内容もわからず、つまらないと感じて帰ったそうです。ところが2年前にもう一度参加すると、コミュニティ活動をやりまくった結果、カーストが上がっていて、多くの人から活動に関心を持ってもらえたと言います。
一番下と真ん中の間くらい。上層の話がわからず、つまらないと感じて帰った
コミュニティ活動を重ねた結果カーストが上がり、活動に関心を持ってもらえた
おしょうによれば、母校は「革命家を輩出する学校」。革命を起こそうとする人のポイントが高い文化があるといいます。だからこそ「資本主義をぶっ壊してやる」というタイプが面白がられ、お金にはなっていなくても価値のある活動として評価されるのだそうです。
お金だけでない指標を持つこと
話は「働き方」へと広がります。清水は、同世代で中間管理職がつらい、仕事を休みたいという人を見かけると指摘し、「食べるお金を稼ぐためだけの仕事はキツい」と語ります。自分がいていい場所がいくつもあること──それが健康状態を良くしていくのではないか、と。
自分がなんかいていいみたいな場所がいくつもあると、健康状態が良くなっていくっていうか。
おしょうもこれに同意します。お金を尺度にすると、どうしても「短期的な収益がいかに効率よく入ってくるか」の文脈になってしまう。でもそれは社会が良くなることと比例しない。だからこそ、どうやってその仕組みを壊すかを、母校の「イケてる卒業生」たちはみんな考えているのだと言います。おしょう自身も、自分の活動をそういう方向に持っていき、有り金は地域のために全部使うようにしているそうです。
清水がこの回で強調したのは、「楽しい」を価値の中心に置くことの意味でした。楽しいことを最も大事な指標にするのは、あるようでなかなかない。声に出すことすらはばかられる同調圧力が世の中にはある。だからこそ、それを素晴らしいことだと広めていきたいと語ります。おしょうも、早稲田出身の箕輪さん編集者の箕輪厚介氏。おしょうが本家「ご神託」でも度々言及する影響を受けた人物。の著書のあとがきを引き、「どうせ100年後みんな死ぬんだから、楽しくやった方がいい」という言葉を紹介しました。
収録の最後には、今回の会場である足立区江北の酵素玄米専門店「マモルシャ」の紹介も。カウンター席が特徴で、炊飯ジャーで寝かせて作る酵素玄米おにぎり玄米を炊いて数日間保温・熟成させたもの。「完全栄養食」とも言われる栄養価の高い食事。を定食スタイルで味わえるお店だそうです。
まとめ
今回のオショウクエスト ラジオは、2つのリスナー質問を軸に「つながり」と「年齢の景色」を語りました。ゆるい関係を続けるには一緒に何かをやること、そして目的をはっきりさせること。40歳という数字にとらわれず、はるか先を行く尊敬する人を追い続けることで、気づけば景色は変わっている──。
そして通底していたのは、お金だけでない指標で生きるという価値観でした。「面白い」と思われること、「楽しい」を中心に置くこと。数字では測れない価値を大事にする姿勢が、二人の言葉から伝わってくる回でした。
- ゆるい関係を続ける鍵は「一緒に何かをやること」と「場所目的で通うこと」。まずは飲みに行くのが近道
- 40歳という数字より、はるか先を行く尊敬する人を追い続けることで景色は自然と変わる
- おしょうの母校は「革命家を輩出する学校」で、数字よりも面白がられる人が評価される文化がある
- お金を尺度にすると社会の良さと比例しない。だからこそ仕組みを壊し、有り金を地域に使う
- 「楽しい」を価値の中心に置くこと──同調圧力に負けず大事にしたい指標
