プロの取材から学んだ「伝える準備」
冒頭は、ある雑誌の取材を受けた話から始まります。撮影場所は北千住のガチアダチクラブおしょうらが関わる足立区のコミュニティ/お店。日替わりでスタッフが立つスタイルで運営されている。。清水いずみにとっては撮影に立ち会うのが初めての経験で、おしょうの活動全域にスポットライトが当たる企画だったといいます。
印象的だったのは、プロの取材チームの事前準備でした。ラフや構成案があらかじめ送られてきて、「こういう感じで載せます」というイメージが共有されていたのです。おしょう自身もガチ足立の雑誌で取材をする側ですが、最初の質問しか考えず、あとは頭で編集しながら聞くスタイル。だからこそ、事前に相手へ伝えておくことの効果を実感したようです。
マジで本当に取材受けやすかったもん。だってイメージできるから。あ、これでいくんだなみたいな。
取材のディレクターはその日のうちにガチアダチクラブへ飲みに来て会員登録し、カメラマンのりくくんとももともと仕事で繋がっていたことから、いい形で関係が循環しているといいます。読者にとっての含意はシンプルです。相手が動きやすい状態を先に用意すること自体が、良い結果を引き出す「モテ」につながる、ということです。
パートナーを大切にする原点
本題の「家庭内のモテ」へ。おしょうは、妻のむっちゃんには「モテてると思う」と語ります。その理由を尋ねられて出てきたのが、大学の先輩で現在は顧問弁護士を務める近藤先生の存在でした。
おしょういわく、近藤先生と出会う前は「ただの嫌なやつ」だったとのこと。大学1年のときに3年生の先輩として知り合い、卒業後、先輩がロースクールに通っていた時期に毎日のように遊ぶなかで「改心した」といいます。そこで芽生えたのが、結婚するしないにかかわらず「パートナーは大事にしよう」という決意でした。そして、その思いを持って最初に付き合ったのが、今の妻のむっちゃんだったのです。
褒めることと「余計なことを言わない」こと
「家庭内モテ」を実践するうえで、2人が語り合ったのが「褒める」ことの難しさです。清水いずみは、家庭では「これをしてくれてありがとう」と、事象に対する感謝は伝えるものの、それだけが「褒め」なのかは微妙だと感じているといいます。おしょうも同様に、事象への「ありがとう」はよく言うが、いわゆる「褒め」はあまりしていないと振り返ります。
ただし、おしょうには別の軸がありました。むっちゃんのことを「可愛い」と口にするのは、褒めているというより「思ったことを言っているだけ」。そして、より意識しているのは「余計なことを言わない」ことでした。手荒れで皿洗いができず、洗い物が翌朝まで残ってしまうこともあるけれど、そこを指摘しない。気になっても「まあいっか」と流す、というのです。
思ったことを素直に。「可愛い」など、飾らない言葉を伝える
気になっても「まあいっか」。余計な指摘や小言は飲み込む
余計なこと言わないっていうのは気をつけてるかも。そっちの方を気をつけてるかも。
一方で、子どもに対しては「早くやんなよ」とつい言ってしまうと打ち明けます。清水いずみが「責任を持って育てるため」と意味づけようとすると、おしょうは「そんな崇高な思いがあればいいけど、事象に対して言っちゃう」と正直に返しました。パートナーには言わないことも、子どもには言ってしまう──その線引きの違いに、家族との関わり方のリアルが表れています。
子どもとの旅、家族の距離感
話題は家族の旅行へ。おしょうは、上の子と2人で台湾旅行を計画中だと語ります(まだ確定ではないとのこと)。きっかけは、美容室で再会した昔の知人が子どもと2人で出かけているという話。「そこだけ負けてるかも」と冗談交じりに、いいなと思ったそうです。
ただ、日常での親子の会話は「無言」だと自ら認めます。清水いずみが「最近どんなことが好きなの?」といった業務連絡ではない会話をしているか尋ねると、おしょうは「してないわ」と苦笑い。だからこそ旅で向き合う時間を持つのもいいかもしれない、という発想でした。
子供からは言われるんですよ、たまに。ママと2人だけで旅行行きたいって。
おしょう家の旅行スタイルもユニークです。おしょうは無計画派で、飯を食う時も行き先を決めずに出かけるため、子どもの口癖は「どこ行くの? 何食べるの?」。妻のむっちゃんもマインドが似ているそうで、準備が間に合わずに行き先が変わることも多いといいます。「うまいものだけは食いたいから、そこだけ見通しが立っていればいい」というのがおしょうの流儀です。
観光はしたくないので、施設内で完結する場所を選ぶ。子どもの年齢が変わっても楽しみ方は「全然変わらない」けれど、大人側はさすがに少し飽きてきた──そんな本音もこぼれました。夏はマイルを使って暖かい場所へ行くことが多く、昨年は沖縄へ。とはいえ、土日は法要などの仕事、夏はお盆と、家族旅行の時間を確保するのはなかなか大変なようです。
ガチアダチクラブ ゲストスタッフ募集
後半は告知パート。ガチアダチクラブは曜日替わりでスタッフが変わる形で運営されており、いま人手が足りず「心が折れそう」とおしょう。まずは短時間のゲストとして、おしょうやむっちゃんと一緒に立ってみて、楽しければ月1回の固定などで入ってほしい、という呼びかけです。
「呼び捨てにする」というのはおしょうのチームに入った人への流儀で、年齢が上すぎると呼びづらいというだけ。年齢制限があるわけではなく、上の世代のスタッフも実際に働いているとのことです。
立ってみて得られる体験についても語られました。お客さんが多い日はもちろん楽しいけれど、そうでない日も一緒に立つスタッフと話せるのが魅力。何より「おしょうに感謝される」と冗談を交えます。さらに、自分の仕事や活動をいろんな人に話せるチャンスの場でもある、と清水いずみが補足しました。
立ってくれてありがとう。お客さん呼んでくれてありがとう。それがありますね。
相談ごとも歓迎とのこと。女性のゲストママはむっちゃんの日が多く、家庭の相談はむっちゃんが「天下一品」で聞いてくれるはず。男性側は「恋愛相談、とくに“どうやったらコンパでモテますか”なら聞きます」とのことでした。気になる方はゼンガクジ フリー コーヒーおしょうが関わる活動のひとつ。詳細は zengakujifreecoffee.com で確認できる。かガチアダチクラブへ足を運び、「ゲストママ・ゲストマスターをやりたい」と伝えてほしい、と締めくくられました。
まとめ
第9回のテーマ「家庭内のモテ」は、恋愛テクニックとは無縁の、地に足のついた家族観が語られる回でした。パートナーを大切にすることが人生のすべて、という原点は、先輩の背中から受け取ったもの。そこから「思ったことは素直に言う」「余計なことは言わない」という日常の実践が生まれています。
一方で、子どもとの会話は無言になりがちで、旅で向き合う時間をつくろうとするなど、うまくいかない部分にも正直でした。完璧ではないからこそ、身近な人との関係を少しずつ育てようとする姿勢そのものが「家庭内のモテ」なのかもしれません。
- プロの取材から、相手が動きやすい「事前準備」の大切さを実感した
- おしょうの「パートナーを大切にする」原点は、大学の先輩・近藤先生の影響
- 家庭内のモテは「思ったことを素直に言う」ことと「余計なことを言わない」ことの両輪
- 子どもとの会話は無言になりがち。旅で向き合う時間をつくろうとしている
- ガチアダチクラブでは、その場を楽しめるゲストスタッフを募集中
