なぜ今、この番組について話すのか
この日はガチアダチクラブでの収録でした。収録前に清水いずみ、りくくん、しーちゃんの四人でランチを取り、そこですでにかなり話が盛り上がっていたと話されています。
今回のテーマは「オショウクエストラジオそのものについて話す」こと。しかもおしょうから提案したものでした。
きっかけは、これから本格的にゲストを呼んでいこうという話が出たことです。
来年春に予定しているガチアダチクラブの雑誌出版に向けて、掲載する方々を今の段階からリスナーに知ってもらいたい。そこでゲストとして番組に来てもらいたい、という流れがありました。
ゲスト呼ぶ前に、オショウクエストラジオをちゃんと言語化して、ここで共有した方がいいなと思ったんだよね。
おしょうによれば、この番組は再生数やチャンネル登録者数はそれほど多くないものの、会った人から直接「面白い」と言われることがとても多いそうです。
トネリライナーノーツでめっちゃいい記事作っても誰も何も言ってくれないけど、オショウクエストは反響がすごいのよ。
番組は「現役」であり「原液」である
おしょうはこの番組を、自分にとっての「現役(原液)」だと表現します。ウイスキーにたとえた話です。
要するにウイスキーだとするならば、オショウクエストラジオはストレートで飲んでもらう。他の活動は何かを混ぜてる。でも全ての原液はここにあるみたいな話をしたんだよね。
ここでいう「原液」とは、他の活動のもとになっている一次情報であり、思想そのものだという考え方です。
たとえば「友達と遊びたい」という思想がガチアダチクラブになり、「人と繋がるといいよね」という思想が全額寺フリーコーヒーになる。そうした発信の起点がこの番組だと話されています。
素直に発信してる場なんですよね、僕にとっては。誰が傷ついても仕方ないというか、思ったことをそのまま出す。
だからこそ、この番組はただの活動宣伝の場ではないと強調します。
ゲスト回への違和感と、番組の軸
この話を今のタイミングでしようと思ったのには、きっかけがありました。ペイフォワードカフェのジンくんとの収録に向けた企画で「前半でジンくんの活動を紹介してもいいかも」という案が出たことです。
そこにすごい違和感があって。この番組ってゲスト呼んでいいんだけど、それが自分たちの原液になってないんだったらやらない方がいいなと思ったんだよね。
一方で、三人でのお悩み相談は「あり」だとおしょうは言います。相談を通しておしょうの原液が出るからです。
昔やっていた活動紹介中心のラジオは、どこか違うと感じてやめた経緯もあったそうです。それと同じにはしたくない、という思いが語られました。
見てなくても原液を出すっていうのはすごい大事で。だからギャグで「誰も見てないよ」って言ったりするけど、すごい大事にしてるのよ、この番組を。
この「原液」の話は、ランチに居合わせたりくくん、しーちゃん、清水いずみの三人にも深く刺さったと振り返られています。それぞれが自分の働き方やあり方を頭の中で見つめ直す時間になったようです。
清水いずみが向き合った「自分の原液」
話は清水いずみ自身のことへ移ります。おしょうから以前「いずみちゃんがリーダーの企画をやればいい」と言われたことが、ずっと引っかかっていたと打ち明けます。
その言葉と、別の打ち合わせで出た「頑張ってる人とは、自分の物語を自分で語れる人」という話が、頭の中でつながってしまったと言います。
誰かを応援するメディアにいるのに、自分頑張ってる?って跳ね返ってきちゃって。いつまで自分の人生、副リーダーやってんの?って。
これまで関わってきた活動は、常に主語が自分ではなく「二人」や「私たち」だったと振り返ります。誰かの商品や誰かの叶えたいことに共感して動いてきた、というのです。
自分がやりたいこと、自分の原液を出すってことをずっとやってなかったって思っちゃって。
おしょうの楽しそうな姿を見て、いいなと思う反面、少しジェラシーのような悔しさも出てしまうと素直に語られました。
原液を見つけるためのヒント
では具体的に何をするのか。清水いずみは「やれそうなことを百個くらい紙に書く」という真面目なアプローチを口にします。
おしょうはまず、自分の得意なことと好きなことを整理していきます。清水いずみは、散らばった情報を構造化したり整えたりすることが得意で、それは評価もされていると分かってきたそうです。
一方で、それが好きかというと違う。そこでおしょうは、仕事と関係なく好きなことを問いかけます。
すると清水いずみは、その朝に思い出した出来事を話し始めます。頭痛のなか、だるそうな夫の肩をふとマッサージしたところ、幼い頃の記憶がよみがえったといいます。
親戚の家に行ったら私、必ずみんなのマッサージをしてたんですよ。癒されてる人を見て癒されるんです。私によって癒されてる人を見ると癒される。
進路を考えていた頃、ホテルの専門学校と鍼灸師のどちらにするか本気で悩んだこともあったと思い出します。
自分が自分を介して人を癒せるとか、そっち方面のことを得意なことと掛け合わせたら、自分だけのサービスができるんじゃないかなって。
これに対し、おしょうはひとつアドバイスを添えます。
掛け合わせるところまではめっちゃいいから、最初はサービスとかお金の部分を排除した方がいいかもね。自分の好きなことを純度高く抽出してあげる方が大事な気がする。
さらに、まずは身近な人にやってみること、そして誰かと組むのではなく一人でやれる形から始めることを勧めます。
目的は自分のコアを、原液をアウトプットすることだから。最後のアウトプットに何を掛け合わせるかが、やってるうちに決まる気がする。
清水いずみは、自分の原液を出す部分は一人でやるべきだと今は考えている
元々は一人より皆でやる方が好き。一人だと想像の範囲外に行かず飽きてしまうため
原液を出す怖さと、それでも出す理由
自分の原液を世に出すのは、本当に怖いことだと清水いずみは言います。最も大事にしている価値観を出して否定されたら、深く傷ついてしまうからです。
自分の価値観とか大事に思ってることを世の中に出すのって、バツつけられた時に本当に食らっちゃうので、怖いじゃないですか。
おしょう自身も例外ではありません。番組の第一回で、僧侶のコミュニティに触れる発言をしてしまい、その後輩たちが聴いていると知って怖くなったと打ち明けます。
原液だから思ったことは嘘つかないし、言っちゃうんだけど。上の人の耳に入ったら嫌だなと思う。でも嘘つけないからね。現役だから。
相手の評価が下がるのが怖くて一歩踏み出せない。それでも、ごまかさずに出すしかないというのが二人の結論でした。
ゲスト回のコンテンツをどう作るか
後半は、ゲストを呼ぶときにどんな内容にするかの相談です。おしょうは、ゲストの活動をそのまま直接紹介するのはやめた方がいいと考えています。
ゲストの原液は出さなくていいと思う。自分の原液が大事だから。リスナーは俺の原液が飲みたくて来てるから。
たとえ話題性のあるゲストが来ても、その人目当ての人に向けて全部聞いてしまえばマスメディアと変わらない。むしろゲストと絡みながらおしょうの原液があふれ出る様子を見せることが大事だと語られます。
その点、お悩み相談は向いているといいます。前提合わせのなかでゲストの活動は自然に伝わり、相談を通しておしょうの原液も出るからです。
さらに、清水いずみからは番組そのものについて考えていたアイデアも出てきました。きっかけは、小学二年生の娘の一言でした。
下の娘が横から画面見て「ママのラジオ聞きたい」って。「おしょうとママが何話してたら聞きたい?」って聞いたら「ハンギョドンの話かな」って言われたんですね。
詳しくないおしょうがサンリオのキャラクターを想像して語る。その像が実際とどれだけ違うか、意外と近いかを楽しめるのではないか、というアイデアです。
全くの初心者ゾーンを攻めたら、またチャーミングなおしょうが出てくるんじゃないかと思いました。
おしょうはこれを高く評価します。相談を「捏造する」というアイデアにもつながっていきました。相談者を前にすると気を遣ってしまうため、こちらで相談を組み立ててしまう方が自由に話せるという発想です。
ジンくんだったら「今こういうことで悩んでるでしょ?」っていう決めつけから始まるの。そっちの方がいいかもね。
まとめ
この回は、番組そのものを「自分の原液を出す場所」と定義し直す時間になりました。見られているかどうかより、嘘なく思想を出すことを大事にするという姿勢が、ゲスト回の作り方や清水いずみ自身の一歩にまでつながっていきます。
- この番組は他の活動のもとになる「原液(現役)」を出す場であり、活動宣伝の場ではない
- ゲストを呼ぶときも、ゲスト紹介ではなくおしょうの原液が出る形を優先する
- 清水いずみは「自分の原液を出す」という表現活動に踏み出す覚悟を決めた
- 自分の原液を探すには、サービスやお金を一旦排除し、好きなことを純度高く抽出することから始める
- 原液を世に出すのは怖いが、ごまかさず出すことにこそ価値がある
