脱線から始まった第3回と「炎上回避お守り」
収録は前日のイベント明け、朝10時からのスタート。おしょうはあるイベントで酔っ払い、本来は妻宛のつもりだった「うざ絡みLINE」を、編集部メンバーのいるグループトークに送ってしまったと謝罪から入ります。この日のテンションは、そんな「宿酔冷めやらぬ」空気のなかで進みました。
おしょうがこのポッドキャストをやりたいと思ったきっかけは、幻冬舎の編集者・箕輪厚介さんとある株式会社の謙崇さんによる「ご神託ラジオ」。その第1回公開収録に行き、脱線に脱線を重ねて好き勝手にしゃべる空気感に憧れたと語ります。
公開収録では、質問をすると「炎上回避お守り」がもらえる仕組みがあったそう。おしょうは「宗教を作る時に一番最初にやった方がいいことは何か」と質問。返ってきたのは、当時着ていた憧れのブランドのパーカーを「ズタズタにして燃やせ」という答えでした。おしょうはこれを、誰かへの憧れをそのままなぞるのではなく「自分色に染めていく」ことの大切さのメッセージだと前向きに受け取ったと話します。
誰かを憧れてそのものを着たりしたら、それは自分の宗教じゃないよね。自分がやりたいことをやり続けて宗教にしていくんだな、って。
なぜ「面白くないウソ」はモテを遠ざけるのか
本題は「これをやったらモテないよ」という習慣。おしょうがまず挙げたのが「不誠実なウソ」です。ポイントは、すべてのウソがダメというわけではないこと。バレても誰も傷つかないウソや、面白いウソは構わない。問題なのは、人を心配させたり、実害を生んだりする種類のウソだと言います。
誰も傷つかないとわかるウソ。面白いウソ。「電車が混んでて遅刻します」のような軽いもの。
相手を心配させ、実害を生む不誠実なウソ。逃げるためのウソ。
実例として語られたのが、初代アシスタントとの「絶縁」に至ったエピソード。コロナ禍の当時、「コロナになったからしばらく行けない」と言って活動を穴埋めしていたものの、つながりのある人から「彼女はコロナになっていない」と告げられたといいます。その間、心配しながら活動をカバーしていた人たちの心労もたたり、実害が出てしまったと振り返ります。
ウソかどうかの線引きは相手との関係値にも左右されますが、少なくとも人を裏切り、逃げるためのウソは信頼を大きく損なう。番組のタイトルどおり「モテ=信頼され応援される力」の観点からも、これは避けるべき習慣だと言えそうです。
名前を呼ぶ勇気と、間違えることへの向き合い方
清水が「これをやったらいいのに」と思うこととして挙げたのが、相手の名前を呼ぶこと。初対面でも会話のなかで一度名前を呼ばれると嬉しいものだ、という話です。ところがおしょうは、コンパで女の子の名前を間違えて場が凍りついたトラウマがあり、今でもなるべく名前を呼ばないようにしていると打ち明けます。
でも口に出すと覚えません? 呼べたら呼んでみるのはいいもんだな、ぐらいには思いますね。
清水は、名前を覚えるコツとして「携帯をいじるふりをしながら思い返す」「トイレに行った隙に意識的に反復する」「口に出して定着させる」といった工夫を紹介します。一方でおしょうは、間違えたくない気持ちのほうが強く、なかなか口に出せないと語ります。「間違えたら嫌だから言わない」というのは、多くの人に共通する感覚かもしれません。
おしょうは失敗を引きずるタイプだと言いつつ、「ダメなところこそ個性」という「箕輪教祖」の言葉を引き、間違える自分も受け入れていきたいと話します。実際、人の遅刻やドタキャンには極めて寛容。むしろ「予定がなくなると自分の時間ができて嬉しい」とまで語り、遅刻してもいい文化にしていったほうがいいという持論を展開しました。ただし清水は、繰り返される約束破りは人としての信用を失う点も忘れてはいけないと釘を刺します。
応援しやすい人・しづらい人の分かれ道
話題は「応援したくなる人/応援しづらい人」へ。おしょうは、応援しづらい人の特徴として「相手のできること・できないことを踏まえずにお願いをしてくる人」を挙げます。自分が何をできるかを理解しないまま、コピペのような依頼をしてくる相手には応えづらい、というわけです。
おしょうが編集長を務めるメディア「トネリライナーノーツ」でも同じことが起きます。明らかにコピペのプレスリリースは無視する一方、「このメディアはこういう場所だから、こういう形で載せてくれませんか」と理解を示した依頼にはすぐ応じるといいます。
好例として語られたのが、ライターの佐藤さんとの出会い。取材先の活動を広めたいという丁寧なメッセージから始まり、記事の転載という形で協力。そこから仲良くなり、今では佐藤さんに記事作成を依頼する関係になったといいます。おしょうは「載せてくださいと丁寧に来る人はその後もつながり続けるが、無視されるケースもある」と、依頼の後の関係の育て方まで見ていると話しました。
基本、載せてあげたいって思うの、本当に。あとは自分の工数と、内容と、その人との関係値で決めてる。仲良くしてくれる人がいい。それ、基準だわ。
聞く7割・話す3割という会話の黄金比
おしょうが「応援したくなる子」として挙げたのが、PAY IT FORWARD CAFEという活動をしているジンくん。応援しやすい理由として、①やりたいことに嘘がない ②自分の言葉をちゃんと相手に伝えようとする(ポジティブなコミュニケーション)③相手の話をちゃんと聞く、の3点を挙げました。自分の物語を伝えることと、他人の物語を「腹に落とし込むぐらい」聞くこと、その両方が大事だと言います。
清水は、心理学の記事で読んだ「好印象を与える人の特徴」を紹介します。基本は話を聞くのが7割、自分が話すのは3割ほど。話すときは2〜3行で収まるくらい短く、自分のやりたいことや思いを常に要約しておくとよい、という内容です。
ただし2人は、これはあくまで初対面のレイヤーの話だと補足します。関係が深まれば、もっと自分から話していい。おしょうは、箕輪さんが堀江さんと初対面でいきなり「手間なく本を2冊作るのでやらせてください」と切り出し、そこから親しくなったエピソードを引き、「向こうの時間を奪わないくらい短く、的確に伝える」のは高等テクニックだと語ります。
清水は、いきなり自分から話そうとするのは難しいので、相手が話していることを深掘りしていけば会話は自然に進む、と実践的な提案を添えます。「それってどういうことですか」と掘っていくのが安全な進め方だ、というわけです。
おしょうが語る「飲み会の編集」というスキル
会話の終盤、おしょうは自分を「編集者」だと表現します。得意なのはコミュニティの編集。禅学寺フリーコーヒースタンドやガチ足クラブといった場づくりの原点は、実は「飲み会の編集」にあると語ります。
飲み会もひとつのコミュニティ。誰を合わせ、どこで、どんな座り方で、という設計まで含めて「編集」しているというのです。おしょうは、その場にいる人が楽しめなければ意味がないと言い切ります。清水はこれを「コンパにおけるホスピタリティ」だと評しました。
最後に告知として、おしょうが応援する「にぎりむすびギフト」が累計1万食に届きそうだという話題が。にぎりむすびギフトは毎月10日から28日まで個人からの支援を受け付けており、詳しくは次回・第4回でじっくり語られる予定です。
まとめ
第3回は「モテを遠ざける習慣」をテーマに、避けるべきことと、応援したくなる人の条件が語られました。核にあったのは「不誠実なウソで逃げないこと」「相手を理解して依頼すること」「自分を語りつつ、相手の話も腹に落とし込むこと」という、信頼を育てる基本姿勢です。
おしょうの遅刻への寛容さや名前を呼ぶことへの苦手意識など、人によって「許せる範囲」は違うことも見えてきました。だからこそ、こうして言葉にして共有することに意味がある──そんな回だったと言えそうです。
- 面白いウソはOKでも、人を心配させ実害を生む「不誠実なウソ」はモテを遠ざける。逃げずに本当のことを言って謝るほうが早い。
- 名前を呼ばれると人は嬉しい。間違えるのが怖くて呼べない人は多いが、確実に覚えたら口に出すのが良い。
- 応援しやすいのは、相手のできること・活動を理解したうえで丁寧に依頼し、その後もつながり続ける人。
- 初対面は「聞く7割・話す3割」。ただし関係が深まれば自分からもっと語ってよい。自分の物語と他人の物語、両方が大事。
- おしょうの得意技は「飲み会の編集」。誰を合わせ、どこで、どんな席で、という設計がコミュニティづくりの原点。
