綾瀬「えんがわ」生前葬とお守りづくりの近況
冒頭は近況報告から。二人は、綾瀬の「えんがわ」の閉所にともなう生前葬生きているうちに自分の葬儀を行う儀式。感謝を伝えたり関係者と別れを惜しんだりするために催されることがある。に参加した話で盛り上がります。清水は「生前葬という言葉を初めて知った」と話しつつ、来られない人からの手紙の読み上げなどに「普通に感動していた」と振り返りました。
和尚出てきた時はちょっと笑っちゃって。え、なんだろうこれみたいな。
おしょうが僧侶の装束で読経した姿は、参加者にとって新鮮だったようです。清水は「いつもの声と違って、音声再生かと思うぐらいだった」と語りました。30人近くが入れ替わり集まり、絆を感じる場になったといいます。
話は現在進行中の企画へ。おしょうは「泥酔回避お守り」の制作を計画中で、レザー版とアクリル版の2種類を、それぞれ別のチームと一緒に作ろうとしているそうです。表に「泥酔回避」、裏に「我の血 足立 ガチ足立クラブ」と全部漢字で刻む予定だとか。
これ一人でやるってなんか寒いじゃん。みんなでやるんだったらやってもいいかなみたいな。
おしょうは「仲がいいから一緒にやりたい」と語り、一人でやるなら興味がないというスタンスを見せます。この“みんなで一緒にやりたい”という感覚が、後半のテーマにもつながっていきます。
なぜ二人は人を嫌いにならないのか
雑談は「地域には人間関係のゴシップがある」という話題から、二人の共通点へと深まります。おしょうが「苦手な人や嫌いな人はいないの?」と尋ねると、清水は「嘘偽りなくいない」と即答。おしょう自身も「実はいない」と応じます。
ただし、おしょうは「聖人君子ではない」とも言い添えます。興味のない話には反応が薄くなることはあるものの、それは「嫌い」とは違う、という区別です。清水も「嫌いになったことがなくて、もしかして人に興味がないのかと寂しくなった」と打ち明けました。
この疑問に、おしょうは明快な言語化を返します。
興味がないんじゃなくて、あんまり期待してないんじゃない?
まさに。
期待するから、そのギャップで嫌になる。おしょうは自身の子どもの例も挙げ、上の子が下の子に強く当たるのは「期待しているから」だと諭したエピソードを紹介しました。清水も「自分以外の誰かをコントロールはできない。だからそもそも期待していない。やってくれたらありがとう、叶わなくても“そうなんだ”で終わる」と、自分の感覚が整理されていきます。
相手に期待する
「やってくれるはず」と前提を置く
期待が裏切られる
思い通りにならない瞬間が来る
ギャップが「嫌い」を生む
期待しなければ、そもそも嫌いにならない
「去る者を追わない」清水の心境の変化
清水は本を読んでいて「去る者を追わない人」という話に出会い、自分がまさにそのタイプだと気づいたと言います。ところが今年からは「去る者を追いたい」と思うようになったそうです。
きっかけは、一緒に活動したかった相手とのプロジェクトが実現しなかったこと。タイミングか、思いが通じなかったのか分からないまま、清水は珍しくもう一度プッシュしたものの、やんわり断られてしまいます。それ以外の選択肢を考えていなかったため、へこんでしまったといいます。
去る者を追わないとやりたいことができない瞬間ってあるんじゃないかって思ったんですよ。
清水は「恋は盲目」という言葉を引きながら、「この人とこれをやりたい」と視野が狭くなると、代替プランを用意していないぶん、断られたときに立ち行かなくなると分析します。「ワクワクが出た瞬間が楽しいのに、それがダメになると落ち込む」という素直な心情も語られました。
おしょうも「わかる、全然ある」と共感しつつ、視野が狭くなる感覚は自分にもあると受け止めます。相手のことを大切に思うからこそ、他の人で代替できない――その気持ちが、次のセクションの「タイミング論」へとつながっていきます。
おしょう流・人を巻き込むタイミングの掴み方
ここからが、この回の核心です。おしょうは、人に何かを頼んだり誘ったりするとき「直接会って飲んで、いける、と思った時に言う」というスタイルを明かします。ガチ足立クラブで一番出てほしかった人には、何度も会いながら3か月言えず、二人で飲みに行った二次会で切り出したそうです。
もう完全にこれは酔ってると思ったタイミングで言ったもん。
さすがコンパ王だけあって、その感度が高いんですよ。
さらにおしょうは、いくつものプロジェクトを「アイドリング状態」に保つ工夫を語ります。やるかやらないかで迫ると相手はノーを出しやすい。だから定期的に飲む緩い関係を続け、会うたびに話題として口には出しつつ、答えは出さない。相手の「やる気が出た」表情を見た瞬間に一気にアクセルを踏むというのです。
おしょうは、この感覚を「コンパやナンパをやってきた経験からくるもの」だと分析します。YESかNOで迫ってもNOが多い。だらだらと関係を続けながら、相手のタイミングが来た瞬間を逃さずに踏み込む――そのアクセルワークが、人を動かすコツだというわけです。
清水は「私は子どもで、今決めましょうよ、とYESかNOを迫ってしまう」と自分との違いを実感。おしょうは「たくさん抱えているから、今進まなくてもいいと思える。だから成り立っている面もある」と補足します。焦らないでいられるのは、選択肢の多さゆえでもあるのです。
「今」を生きるという価値観
おしょうは自分の体力の限界について問われると、「できなくなってから考える」と答えます。先のことを考えるより「今」を大事にする価値観です。おしょうは箕輪さんおしょうが早稲田の後輩として敬愛する人物。おしょうは自身のラジオでたびたび名前を挙げている。を引き合いに、「ドーパミン全振りの箕輪さんとは違い、自分はドーパミンとセロトニンを両輪で回したい」と語りつつも、先のことを考えるのは意味がないと感じると話します。
清水はこの話に「痛い(=刺さった)」と反応。正しさと「本当はそうじゃないだろう」という思いを繰り返す自分がいる、と本音を明かします。おしょうが特に力を込めたのが、次の言葉でした。
ダメなところこそ、ダメなところだけが人間の個性。正しいことは全部AIがやってくれるから。
営業後に疲れてラーメンを食べてしまう。翌日後悔する。それでも「それが個性だから」と受け入れる。正解はAIが出してくれる時代だからこそ、人間の“ダメさ”にこそ価値がある――という、この回でもっとも励みになる考え方でした。
冒険としてのラジオと語り部の役割
おしょうの活動の多くは「成り行き」で始まったといいます。自分発信でやりたくてやったのはフリーコーヒーゼンガクジ フリー コーヒー。おしょうが手がける活動のひとつ。結婚を機に明確な意志を持って立ち上げたと語られている。くらいで、トネリライナーノーツおしょうが関わる活動。おしょうの各種プロジェクトを紹介・発信するメディア的な役割を担っている。も握り結びギフトもガチ足立クラブも、周囲との会話や人からの声かけがきっかけだったそうです。関わる人を大切にしながら続け、時にはうまくいかず辞めたものもある――失敗も率直に認めます。
ちょうど前日に第1回が配信されたばかりのこのラジオも、二人にとっては「冒険(クエスト)」そのもの。再生回数28回、フォロワー8人というリアルな数字を笑いながら、おしょうは「フォロワー数なんて気にしない方がいい」と語ります。
いいねを思い始めちゃうと、この自由度が狭まっていく感じもします。
おしょうは、清水が担うPRパーソン広報・PRを担う人。ここでは各活動を外へ伝える「物語の語り部」としての役割が強調されている。を「物語の語り部」と表現します。数字を追うのではなく、二人のダイアリーを“モテ王観点”で垂れ流していく――そんな緩さこそがこの番組の魅力だと確認し合いました。話題は次回の予告として「モテとファッション」にまで広がり、和やかに幕を閉じます。
まとめ
テーマを決めない雑談回でしたが、通底していたのは「タイミング」と「期待しないことの効用」でした。人を嫌いにならないのは期待していないから。人を巻き込めるのは、緩い関係を保ちながら相手のタイミングを待てるから。そして「今」を大事にし、ダメなところを個性として肯定する。恋愛テクニックではない“人としてのモテ”のヒントが、二人のゆるい対話の中にたくさん散りばめられた回でした。
- 人を嫌いにならないのは「期待していない」から。期待とのギャップが「嫌い」を生む
- 人を巻き込むコツは、緩い関係を保ちながらプロジェクトを「アイドリング状態」にし、相手のタイミングを待って一気に進めること
- 視野が狭くなると代替案がなくなり、断られたときに落ち込む。清水は「去る者を追う」姿勢も必要だと感じ始めた
- 先を考えすぎず「今」を大事にする。正解はAIが出す時代、ダメなところこそ人間の個性
- おしょうの活動の多くは「成り行き」から生まれ、関わる人を大切にしながら続いている
