バトルロワイヤル形式で始まる4人収録
初めての4人収録は、朝の時間帯から始まりました。みつさんは7時、ポリさんは子供の都合で6時起き、えばちゃんは1時2時に寝てのそのそ起きたと話します。
おぐりんはこの回を「バトルロワイヤル」と表現します。それぞれが事前に出したテーマについて、痛みを掘り続けるまで終わらない回だと位置づけました。
初めての四人収録プラス初めての早朝収録ということで。あの痛みを掘り、掘り続けるまで終わらない回だと思うんですが。
テーマは4つ。みつさんの「他人ってどんな存在?」、ポリさんの「命、燃やしてますか?」、おぐりんの「美しいって感じるものは?」、えばちゃんの「毎日たのしいですか?」です。
他人ってどんな存在か
最初はみつさんのテーマから。みつさんにとって他人は、自分という自己を確立するための存在だと言います。
結局なんか関係性の中でしか自分が規定できないので、自分を評価してくれるものでもあり、自己を確立するためのものであり、なんかさもすると、自分のために他人がいるみたいな。
ポリさんはまったく違う観点から答えます。一人旅行が苦手で、誰かがいて初めて未知に挑戦できるタイプだと言います。起業のきっかけも、シェアハウスの仲間からの一言でした。
行動のきっかけをくれるのは常に他人。人がいなかったら何もできねえんだよなって、よく思う。
一方おぐりんは、一人で旅行する方が未知に挑戦しやすいと言います。他者がいるとブレーキを踏まなければならない感覚があるそうです。ポリさんとは真逆の関係でした。
えばちゃんにとって他人は「外界」であり「世界そのもの」。他人と自分の接地面が、自分の形になるという感覚を語ります。
他人と私の境界線、接地面が私の形っていう感じはする。だから接してないとつまんないし、自分がなんか崩れていくみたいな感じはするけど、いないとすごく自由な感じがする。
この「接する人が変わると自分の輪郭が変わる」という感覚に、みつさんとポリさんは共感します。相手ごとに仮面が違う「分人」的な感覚です。
ただしえばちゃんの感覚は少し違います。人によって輪郭は変わっても、真ん中にあるコアは変わらないと言います。
人がみんないなくなって私の境界線がなくなっても、真ん中にあるコアみたいなものはあんま変わらない。境界線がない分自由だよねみたいな感じがする。
みつさんはコミュニティ同士を意図的に混ぜないようにしていると言います。ポリさんは昔は混ぜるのが嫌でしたが、ここ数年は混ざった方が面白いと感じるようになったそうです。
どこで生成された自分も自分だと思えるようになったから、混ぜられるようになったのかもしれないと話します。
命、燃やしてますか
続いてポリさんのテーマ。数年ずっと抱えているもやもやだと言います。きっかけはコテンラジオで聴いた高杉晋作の生き様でした。
ポリさんは価値なしのメンタルモデルを持つため、自分の価値を最大化し、完全燃焼して何かを成し遂げることへの憧れがあると言います。ただ、燃やしているとも燃やしていないとも言い切れない状態だと話します。
命燃やしてるかって言われたら、燃やしてないとも言えないけど、してる?完全燃焼?ん?みたいな。度々生じるそのもやもやがこれで。
えばちゃんはまず「なんで燃やしたいの?」と問い返します。燃えている感覚はあるが、自分から能動的に燃やしている感覚はないと言います。
ポリさんは、使命のようなものが見つかれば燃やしきれるという感覚があり、それがまだ見つかっていないと捉えているのかもしれないと語ります。到達点ではなく状態の話だと整理されました。
おぐりんは自分の解釈として「ホワイトエンジンとブラックエンジン」の話を持ち出します。不安や恐れから燃やすのはミドルエイジクライシス前に終わり、今は充足に向かうエンジンが見つからず燃えていないと言います。
消耗してくやつは終わったんだけど、よりエネルギーが湧いてくるような燃え方はできてないなって。今は燃えてないなって思ったんだよね。
みつさんはこの問いを「何のために生きてますか」という問いとして受け取ります。今は自分の人生の物語の分厚さを作るために生きているそうです。
自分の命は自分の物語の分厚さを作るっていうのが置けてから、そこに向けて今なんか頑張れてるなっていうのはあるかな。
ここでえばちゃんが「エネルゲイアとキーネシス」という枠組みを持ち込みます。みつさんやポリさんの語りはキーネシス寄りで、自分は完全にエネルゲイアだと言います。
そして、この2つはどちらも存在していいものだと補足します。ポリさんは「それいいね」と受け止めました。
人に関して美しいと感じるとき
おぐりんのテーマは「美しいと感じるもの」。ポリさんやみつさんの弱さの開示を美しいと感じたことから、この問いを持ち込んだと言います。
自分がいなくなった後、なんかちょっと大変なこと起きちゃえばいいのにみたいなのを言えている姿って美しいなって思って。そういうのを開示しているシーンがすごい好きだなって思うんだよね。
ポリさんは、吉田松陰の生き様のような「ストーリー」に美しさを感じると言います。人そのものより物語に反応している気配があるそうです。
みつさんは「伏線回収」を見ているときが美しいと言います。過去に出会った人が困ったときに助けてくれるような、物語性のある場面です。ここでもみつさんは一貫して物語の話をしていました。
おぐりんは、知らない人の開示には何も思わないかもしれないと気づきます。相手を知っているからこそ、その思いに美しさを感じるのだと整理しました。
えばちゃんが最初に浮かんだのは「葛藤している人」でした。より良くなりたいと願う様子が美しいと言います。
自分の良いと思ってるものとか、自分が美しいと思っているものが、美学があって、そこに向かいたいって願ってる様子が美しいなって思う。
おぐりんは、他人から葛藤を打ち明けられた記憶があまりないと言います。えばちゃんは「見てたら勝手に喋るよ」と返し、ポリさんも他者の葛藤を引き出したくなる癖があると話します。
何にモヤモヤしてんだろう、モヤモヤを探して、モヤモヤを発見したくなる。葛藤、他者の葛藤を引き出したくなるっていう癖がありますね。
えばちゃんは、興味があるという態度があれば相手は勝手に出してくれると言います。おぐりんは、自分は他者への興味が薄く、内側にスコープが向いていたのかもしれないと振り返りました。
みつさんは葛藤を見ると、解決したいというより「この人とこの人を繋げてあげたい」という感覚になると言います。上位互換のような人に会わせると開花するかもしれない、という発想でした。
毎日楽しいですか
最後はえばちゃんのテーマ「毎日楽しいですか」。ポリさんは、聞かれるといくつものシーンと人が浮かぶと言います。古民家のワークショップや事業、子育ての光景です。
ただ「毎日楽しい」という結論にはならず、楽しいラベルをつける瞬間が常時ではないと整理します。低空飛行でずっと楽しい、という感覚に近いようです。
みつさんは総じて楽しいと言います。物語が進み、広がっていく感覚があるからです。組織に属していたらできなかったことをやれている実感が支えになっています。
おぐりんの答えは独特でした。やっている最中ではなく、後で楽しかったと感じるタイプだと言います。
後で楽しいって感じるから、やってる時楽しいってあんまり感じないので。その日に楽しいって感じるのは、過去のことを今見て楽しかったなって感じることが多くて。
モヤモヤラジオも収録中より、公開されたものを後で聴いて楽しいそうです。おぐりんは「過去に生きてるんですよ、僕ずっと」と話します。この観点はポリさんにとって新鮮でした。
みつさんは「めっちゃ小栗の方かも」と共感します。後で楽しむために今頑張っている感覚だそうです。
えばちゃんは、基本ずっと低空飛行で楽しいのがデフォルトで、大変で面白いときにギュンと楽しさが上がると言います。モチベーショングラフはずっと右肩上がりで、戻りたい過去が一つもないそうです。
モチベーショングラフ書くとずっと右肩上がりで戻りたい過去が1個もないんだよね。今が一番楽しい。戻ってどうすんの?と思ってる。
おぐりんは「戻らないと今が一番楽しいってわからなくない?」と問いますが、えばちゃんは差分ではなく今そのものが楽しいと答えます。同じ時間をもう一度やりたいとは思わない、という点ではポリさんと一致しました。
最後におぐりんは、感情にフォーカスを当てているから過去を思い返すのだと気づきます。思い返すたびに解釈が変わるので、過去は変えられるものだと語りました。
過去って結構変わる、変えられるというか、過去って変わっちゃうんだよなっていう、その時の自分によって。
話はまだ終わらず、後編へ続くことになりました。同じ問いに、これだけ違う答えが返ってくる回でした。
まとめ
他人、命、美しさ、楽しさという4つの問いに、4人はそれぞれまったく違う角度から答えていきました。共感するところもあれば、真逆の感覚もあり、そのズレ自体がこの回の面白さになっています。
- 他人は「自己を確立するもの」「行動のきっかけ」「外界」など、人によって根本から捉え方が違う
- 命を燃やすことについて、目的に向かうキーネシスと今あることを大切にするエネルゲイアという枠組みで整理された
- 人に美しさを感じる瞬間は「弱さの開示」「物語やストーリー」「葛藤している姿」とそれぞれ異なる
- 楽しさの捉え方も、瞬間・物語・後から振り返って・低空飛行のデフォルトと4者4様だった
- 同じ問いに違う答えが返ること自体が、それぞれのメンタルモデルの違いを浮かび上がらせた
