コメント1件は5000ハートの価値? 冒頭の近況と「二の腕ガブリンチョ問題」
漫画家のカッピーさんとモデルの深見えりこさんの夫婦Podcast「ここだけの話」は、第5回をお便りの話から始めます。「大量に来た」と言うカッピーさんに、えりこさんがすかさず「来てないのよ」とツッコみ、実際には少し届いた、と落ち着きます。
カッピーさんはTwitterのフォロワーが8万人いて、リプライは日常的に届くといいます。それでもPodcastに届くコメントは、まったく別の重みがあると話します。
話が長くなりかけると、えりこさんは「話長くてつまんないなって感じになっちゃう」と指摘します。カッピーさんも「せっかちな妻とマイペースなカピバラ」と自分たちを紹介し、進行を急ぎます。
番組の恒例である次女の成長ネタとして、この回は「パパの二の腕ガブリンチョ問題」が取り上げられます。次女がカッピーさんの二の腕を噛み、パーカーの上からでもうっ血の痕が残るほどだったといいます。
(次女は)噛む力が上がったっていうよりかは、ためらいがなくなったっていうか、本当に一思いにガッってくるの。
カッピーさんがはっきり「痛い」と言うと、次女は大笑いしたそうです。カッピーさんは、何もわからない赤ちゃんにとってはそれもコミュニケーションなのかもしれない、と受け止めています。
「全ての毛が無造作」だった出会いの頃のカッピー
この回のテーマは「新生活」にちなんだ、カッピーさんの垢抜けです。カッピーさんは結婚後に垢抜け、それは全て妻であるえりこさんのディレクションによるものだと切り出します。
えりこさんが語る結婚前のカッピーさんは、眉毛も髪の毛も髭も「全部適当」で、何も気を使っていない状態でした。目には度の強い、いわゆる牛乳瓶眼鏡をかけていたといいます。
(かっぴーさんは)前の方がさ、結構ザ漫画家だなみたいな。
えりこさんは当時の印象を、ザ漫画家なのに、覚えたてのシュプリームを頑張って着ている感じだったと表現します。カッピーさん自身も、伸びた髪を上で結ぶ「パイナップルみたいな髪型」でハワイに行っていたと振り返ります。
二人が出会ったのは、カッピーさんが30歳前後の頃です。えりこさんは、当時は見た目が40歳ぐらいに見えたけれど、その後で若返ったと話しています。
最初に手をつけたのは毛と髪型だった
何を変えさせたのかと聞かれ、えりこさんの第一声は「全ての毛」でした。毛にはそれぞれ専門のサロンがあり、まずはえりこさんが指定するところにカッピーさんを行かせたといいます。
髪マジで大事。ってか一番大事かもしれない。
美容室については、えりこさんが当時通っていた岡さんの店にカッピーさんを連れて行ったのが始まりでした。店が茨城に移ってからもしばらくは家族で通いましたが、月1で通うのは難しく、えりこさんが友人に紹介してもらった美容室に移ります。
今カッピーさんが通っているのは、表参道のオムニバスです。担当の店長が新しくできる2店舗目に移ることになり、いつも道に迷うカッピーさんは「また道迷っちゃって来れなくなっちゃいます」と言われたそうです。
レーシックと髭、「上から順に」の見直し
髪型の次に、えりこさんは「上から順に」変えたところを挙げていきます。目はレーシックで、これはカッピーさん自身がやりたかったものでした。
俺眼鏡の中でもさ、だいぶド眼鏡だったから。なんか0.01とかだよ。普通に。
出先で眼鏡が割れたら家に帰れないほどの視力で、子どもの頃は喧嘩で眼鏡を取られると本気で怒っていたといいます。えりこさんは「のび太くんみたい」とたとえています。
髭については、鼻の下と顎に残す形に落ち着いています。両方を試したうえで、鼻の下を剃ると似合わないとわかったそうです。えりこさんは剃ると「サチ(幸)が薄くなる」と表現し、カッピーさんも元々薄顔だからと同意しています。
服を「色」でしか見ていなかったSupreme時代
服についての話では、当時のカッピーさんが原色や蛍光色のシュプリームを好んでいたことが語られます。えりこさんが覚えているのは、シュプリームのロゴが入ったブルーのスウェットに、ショッキングピンクのニット帽を合わせた姿です。
絵の具売り場みたいな感じだったよね。
カッピーさんは、変わる前の自分は服のシルエットや素材感、形を何も考えていなかった、と結論から明かします。
俺は洋服を色として認識してたの。
高い黒い服とか意味わかんねえと思ってた。コスパ悪いと思ってた。
カッピーさんは、アンミカさんの「いろんな黒があんねん」という言葉を引き合いに出します。当時は色で差別化することこそおしゃれだと思い、攻めた格好をしているつもりだったといいます。
えりこさんは、ブルーやショッキングピンクが似合う人もいるけれど、カッピーさんには絶対に違った、と指摘します。
服を色で認識し、珍しい色やブランドロゴで選んでいた。黒い高価な服はコスパが悪いと思っていた
シルエット、サイズ感、素材、丈感や身幅などの寸法を見て選ぶようになった
付き合う前のデートに、2日連続で同じ服
えりこさんが今でも語り続けている出来事があります。付き合う前、まだ食事に行く程度だった頃に2日連続で会ったところ、カッピーさんは2日ともブルーのスウェットとピンクのニット帽で現れたといいます。
(同じ服装を見て)私はびっくりしたけど、そんなことも気にならないぐらい多分好きになってた。
カッピーさん本人はまったく覚えておらず、「さすがに着替えるもん」と疑い続けます。デートの記憶を確かめようとして、焼き鳥店の場所や婚約指輪の話まで混同し、えりこさんに「もうダメだこの人」と言われる場面もありました。
話を服に戻したカッピーさんは、シンプルなニットを着ていった日に褒められたことを覚えていました。普段が派手すぎたから、シンプルなニットで「いいじゃん」と思われたのだろう、と振り返ります。
シンプルな服もったいないと思ってた。せっかく買うなら派手じゃねえとと思ってた。
似合うSupremeを見分けられるまでの7年
シュプリームについて、えりこさんは「シュプリームは最高なんだけど、選ぶチョイスが変だった」とまとめます。カッピーさんはルイ・ヴィトンとシュプリームのコラボの真っ赤な財布を、後輩に並ばせて買っていたことも明かします。
鍛えられてもう7年目ぐらいなんで、俺が着て大丈夫なSupremeとそうじゃないSupremeの見分けがつくようになった。
えりこさんが変えたかったのは、服装と清潔感でした。夫婦ともに買い物が趣味だったため、休日に伊勢丹などへ出かけ、えりこさんが「このブランド超似合うよ」と勧めて試着させるうちに、カッピーさんがハマっていったといいます。
カッピーさんはそれまで、ハイブランドを定価で買ったことがありませんでした。ファミリーセールで三宅一生の小物を買ったり、アウトレットで少し買ったりする程度だったそうです。
初めての路面店はジル・サンダーだった
カッピーさんが初めてハイブランドを路面店で買ったのは、今も一番通っている表参道のジル・サンダーでした。
ハイブランドを路面店で買うのってこんなに楽しいんだと思って。
特に合ったのは、当時のデザイナーであるルーク・メイヤーさんのコレクションです。カッピーさんは後から、メイヤーさんが元々シュプリームのヘッドデザイナーだったと知り、ハイブランドなのにストリートの要素があったことに納得します。
えりこさんは、ゆるさや太さのあるシルエットもカッピーさんにハマった理由だと話します。カッピーさんは、当時のジル・サンダーなら自身が関わるブランドのアントレースなど手持ちの服と合わせても変にならなかった、と着やすさを挙げます。
そこからカッピーさんは、メイヤーさんの別ブランドOAMC ── ルーク・メイヤーさんが手がけるファッションブランド。ストリートとミリタリーの要素を取り入れた服で知られていますや、えりこさんが誕生日に贈ったボッテガ・ヴェネタの服にも関心を広げ、自分で調べるようになっていきます。
肌と月1の美容室、清潔感の土台づくり
服以外にも、えりこさんは肌のケアをカッピーさんに勧めました。毛穴の汚れを取る施術や、ハイフ ── 超音波を皮膚の深い層に当てて、肌の引き締めやたるみの改善を狙う美容施術も受けたといいます。
カッピーさんが「地味に一番インパクトがある」と考えているのは、美容室に月1回行く習慣です。以前は「鬱陶しい」と感じてから行っていたため、3〜4カ月ごとだったそうです。
仕事にもよると思うけど、月に1回美容室行ってんの結構優秀じゃない?(清潔感って意味では)
えりこさんは、今のファンはカッピーさんにダサい時期があったとは思っていないだろうと話します。カッピーさんは、2016年頃までのインタビュー記事は削除申請したいほどだとして、Google検索の期間指定で見てみてほしいと語ります。
カッピーさんによれば、付き合い始めた2015〜2016年は、離婚直後でひとり漫画に全てを注いでいた、人生でも特に無頓着な時期でした。それ以前から美容院にはきちんと行っていたものの、服装はシュプリームで揃えていて、ダサさは変わらなかったといいます。
見た目ではなく「話の面白さ」で選んだ
カッピーさんは、こんな美女とデートするなら普通は髪を切って伊勢丹に行くはずなのに、と当時の自分に驚きます。自分を「自己愛のモンスター」と呼び、こんな僕を愛してちょうだいという姿勢だったと笑います。
えりこさんは、当時も今もイケメンにはまったく興味がなく、話していて面白い人に惹かれる傾向があったと話します。ちなみにカッピーさんは「自認イケメン」かと聞かれ、冷静に否定しています。
2日連続の同じ服については、えりこさんがその場で「昨日と同じ服着てる?」と聞いていたそうです。カッピーさんの返事は「へへ」だけでした。
その他の要素で加点0でさ、おしゃべりだけでさ、ぶち抜いたってことでしょ。
話の流れで、カッピーさんの家に初めて泊まった日に、寝ている彼が爆発音のようなおならをしたエピソードも語られます。えりこさんは、それくらい毎日が面白かったと話しています。
妻が踊っている毎日と、7歳の長女
最近の面白い話を聞かれ、えりこさんはアニメの仕事などでお互い忙しすぎると話します。ゴールデンウィークにはしっかり休むことにしたそうです。
カッピーさんが挙げたのは、えりこさんと長女の空さんが家で二人で踊っている日常でした。
ずっと孤独に耐えて生きてたからさ。家で妻が踊ってるの楽しくない?
えりこさんは「おじいちゃんじゃん」「めっちゃ小さな幸せ」と笑いますが、カッピーさんは本気でそう思っていると返します。
7歳の長女について、カッピーさんは公園の帰りの出来事を話します。以前なら帰りたくないと騒いでいた長女が、今は「お茶する?」と誘い、近くのアイス屋まで道案内してくれたそうです。えりこさんは、最近は自分よりパパが好きなようで悔しいとこぼします。
妻のディレクションはなぜ効いたのか
カッピーさんは、付き合い始めの頃に今の姿を想像できたかとえりこさんに尋ねます。えりこさんは「全然なると思った」と即答します。
本当に当時(かっぴーさんを)救った女神だったじゃん。だから全て私の言う通りだったじゃん。
カッピーさんが頑固でなく、えりこさんの言うことが絶対という関係だったことが、変化を後押ししたようです。ディレクションできた理由が異性だからか服のセンスかと聞かれ、えりこさんは「どっちもあるんじゃない」と答えます。
夫を変身させたい人へのヒントとして、えりこさんはストリート系、モード系、きれいめ系など、どう変わりたいかと妻の趣味によると話します。カッピーさんは、二人の趣味が合っていたことが大きく、本当は「大人っぽいストリート」になりたかったのだと振り返ります。
無頓着期
髪・眉毛・髭は無造作、服は派手な色のシュプリーム
身だしなみ
指定サロンや美容室に通い、レーシック、髭や肌のケアを実施
服の発見
えりこさんの勧めでジル・サンダーを試着し、ハマる
自走
自分で調べ、寸法や素材を見て服を選ぶようになる
シャツ10万円から25万円へ、ジル・サンダーの値上がり
夫婦がそろって驚くのが、ジル・サンダーの値上がりです。カッピーさんの記憶では、7年ほど前は厚手のシャツが10万円ほどで、基本的なアイテムは10万円前後で買えたといいます。
今はシャツが25万円ほどするため、最近はあまり買っていないそうです。ただルーク・メイヤーさんの最後のシーズンとなった昨年は、レザージャケットや顧客向けセールでのカモフラのジャケット、モンクレールとのコラボのダウンなど、大物をたくさん買ったといいます。
30代で今が一番着たい時に買うのに価値があるから。
夫婦の服装は似てくる?
カッピーさんは、夫婦で趣味が同じなのは大事だと話し、夫婦の服装は似るのではないかと問いかけます。えりこさんは、女性が男性に寄せることのほうが多い気がするけれど、自分たちは逆だったと答えます。
えりちゃんに洋服選んでもらうのが一番楽しかったなぁ。
最近のカッピーさんは自分で服を選ぶようになり、えりこさんは「メンズの服わかんないし」と話します。一方で、似たようなものをまた買っているとも感じているそうです。
カッピーさんは、本当におしゃれな人には幅があるのでは、と自分を控えめに評価します。えりこさんは、そんなに幅はなく、サイズ感などのほうが大事だと返します。
色だけじゃないです。服は。色以外に大事な要素いっぱいありました。
似たサングラスを何本も買う理由
カッピーさんの関心は、時計、靴、サングラスにも広がりました。えりこさんは、すでに持っているのに似たサングラスを5個ぐらい買うと指摘し、自分は「もったいない」が先に来ると話します。
好きを突き詰めたいのよ。
カッピーさんは、興味のない人には似たものばかりに見えても、似て非なるところでもっと自分にフィットするものを探しているのだと説明します。最近は祐天寺のヴィンテージショップのInstagramをフォローし、入荷情報を見て店まで足を運び、レザーを買ったそうです。
えりこさんは、自分は子育てに追われて服は着られればいい状態になっていると話します。カッピーさんは「すいません」と謝り、話が子育ての大ゲンカに向かう前に切り上げます。
ロゴから寸法へ、服の見方が変わった
カッピーさんが自分の変化を実感したのは、部屋でも外でも着られるジップアップのフーディーを買おうとした時でした。昔なら、ロゴの位置、色、ブランドで選び、部屋着こそバレンシアガならおしゃれかもしれない、と考えていたといいます。
袖丈これで身幅がこれだったら結構ストリートだなとか。で、素材を見るのよ。素材がオンスとかを見るのよ。
えりこさんは、もともとスニーカーなどにもハマるオタク気質だから、ハマるとオタクになるのだろうと話します。カッピーさんは、買って失敗しながら覚えるタイプで、時計も最初はわからないまま高いものを買ってディスられたことがあると認めます。
「バレンシアガのキャップ捨てろ」という一言
カッピーさんの成長を加速させたのは、アントレースやAK5など服づくりの仕事を横で見るようになったことでした。服がどうできているかを知り、どこを気にするべきかがわかってきたといいます。
大きかったのは、アントレースのデザイナーである小野さんの一言です。バレンシアガのロゴが大きく入ったキャップを被っていたカッピーさんに、「バレンシアガのキャップ捨てろ」と言ったそうです。
バレンシアガのメンバーだったらそのキャップ被っていいけど、お前バレンシアガのメンバーじゃないだろみたいな。
小野さんの美意識では、ブランド名を冠したキャップを被るのはダサいということでした。アントレースのキャップにも、意外とロゴは入っていないといいます。カッピーさんは「確かに」と納得し、それで大きく変わったと話しています。
質問しない夫と、最後に残った「歯」のディレクション
終盤、えりこさんは、カッピーさんが自分に質問をしないため、また夫のインタビューのようになったと不満を漏らします。そこでカッピーさんが、今変えてほしいところを尋ねます。
歯かな、歯。(歯は)マジ大事。
カッピーさんは矯正の予約をしたものの、なかなか歯医者に行けずにいます。えりこさんは、口の中が全身の健康を支えているとして、歯医者がこの世で一番大事だと強調します。
方法をめぐって、二人の意見は分かれます。カッピーさんは歯医者からインビザラインのほうがちゃんと治ると聞いたと話しますが、えりこさんは経験者として、マウスピースは毎回の食事のたびに歯を磨いて付け直す必要があり、カッピーさんは続けられないと考えています。
カッピーさんが歯医者から、動かせる幅の点でちゃんと治ると聞いた方法
えりこさんの推し。着けっぱなしで済み、食事や飲み物のたびに付け外しする手間がない
結局、えりこさんは長女の空さんが通う歯医者に一緒に行くことを提案し、「もうディレクションするわ。歯も」と引き受けます。カッピーさんは言われるがままになりがちだからと、同行を頼みます。
だって性格は知らないじゃん、歯医者さん。あなたの性格。
次回はカッピーさんの「矯正を始めるの巻」になりそうだと話して、回は締めくくられます。最後に、カッピーさんが関わる作品「大人対戦」が1周年を迎えたことに触れ、お祝いのコメントを呼びかけました。
まとめ
結婚前のカッピーさんは、髪も髭も無造作で、服を色だけで選ぶ無頓着な漫画家でした。えりこさんのディレクションで身だしなみを整え、ジル・サンダーとの出会いや服づくりの現場での経験を経て、今では寸法や素材で服を選ぶまでになっています。
- 変化は「全ての毛」から始まり、美容室、レーシック、髭、肌へと広がった
- 服を色で見ていたカッピーさんは、ジル・サンダーをきっかけにシルエットやサイズ感を意識するようになった
- えりこさんが惹かれたのは見た目ではなく話の面白さで、2日連続同じ服でも気にならなかった
- 買って失敗しながら覚えるタイプで、小野さんの「ロゴキャップを捨てろ」という一言も転機になった
- 最後に残った課題は歯の矯正で、えりこさんが歯医者選びまでディレクションすることになった






