「テンション」という言葉に含まれる複数の力
番組冒頭では、緊縛はあくまで表現やコミュニケーションの手段であり、この配信で扱うのは汎用的な技術であってアダルトな内容は含まないと断りが入ります。
本題は「緊縛におけるテンションが意味する3つの効力」です。これまでの配信でもテンションには張力と圧力が含まれるという話はしてきましたが、厳密にはそれだけではないと切り出します。
ざっと調べただけでも、10個ぐらいは「なんとか力」みたいなものがあるんですよね。
緊縛の話をするときに「テンション」という言葉は非常に頻繁に使われますが、物理的に詳しく見れば、いろいろな力の掛け合わせで緊縛が成立していると説明されます。
ただ、細かく分解しすぎるとわけがわからなくなるため、特に重要な効力として3つに絞って話が進みます。
張力・圧力・摩擦力の3つの効力
1つ目は張力です。縄に力をかけたときに生じる張りの強さのことで、厳密に言えば「テンション」という言葉が本来意味するのはこの張力だと話されています。
2つ目は圧力です。縄に張力を加えたことによってかかる力で、主に受け手さんにかかりますが、縄同士でも生じます。
そして3つ目が摩擦力です。縄と受け手さんの体にかかる摩擦もあれば、縄同士にかかる摩擦もあります。
張力
縄に力をかけると張りの強さが生まれる
圧力
張力がかかった結果、受け手や縄同士に押さえる力がかかる
摩擦力
圧力がかかった結果、縄と体・縄同士に滑りを止める力が生まれる
この3つはまったく別々のものというより、張力から圧力、圧力から摩擦力へと連続した流れの中で生じるものだと整理されています。だからこそ、まとめて「テンション」と呼んでも大きく外れてはいないというわけです。
摩擦力の理解が緊縛の質を左右する
3つの中でも、たかせさんが特に重要だと考えているのが摩擦力です。縄同士を組み合わせる「掛け留め結び」のような技術では、この摩擦力の理解が大きく効いてきます。
どこにどういう摩擦がかかっているかを適切に理解していないと、緊縛が構造的にうまく成立しないと話されています。
その人が縛ってるのを見てて、摩擦を理解して縄をかけてるなとか、理解できてなくて縄をかけてるなっていうのは、結構見ててわかるんですよね。
張力と圧力は、手慣れでやっても、適切かどうかは別として一応かかります。一方で摩擦力は、意識しないとなかなかうまくかからないという違いがあると指摘されています。
なぜ「テンション」の一語にまとめるのか
厳密に言えば、圧力と摩擦力はテンション(張力)とは別の力なので、すべてをテンションと呼ぶのは正確ではありません。それでも、毎回細かく使い分けると煩雑になるため、1つの言葉に集約していると説明されます。
日本語でテンション、張力とか呼び始めてしまうと、圧力と摩擦力の件が抜け落ちてしまうので、ふわっと包括してテンションという言葉に集約させてるという形ですね。
特に初心者の場合は、細かく分解して話すとかえってわからなくなってしまうため、「受け手さんにかかるテンション」「縄同士でかかるテンション」といった言い方が使われます。
初級から上級へ ― 分解して理解する意味
一方で、ある程度緊縛が理解できるようになり、クオリティを上げたい、より精度高くコントロールしたいと思ったときには、ざっくりした「テンション」のままでは足りなくなります。
その段階では、張力・圧力・摩擦力を分解して理解し、どの場面でどの力を意図的にかけるのかを意識できるようになる必要があると話されています。
たかせさんの観測では、中級くらいの人でもここまで理解している人はほとんどいないといいます。だからこそ、この3つを分けて捉えられるようになると、技術が段違いに向上すると考えられます。
まとめ
緊縛で多用される「テンション」という言葉を、張力・圧力・摩擦力の3つに分解して捉える考え方が語られた回でした。初心者には1つの言葉で伝え、技術を高める段階では分解して意識する、という使い分けがポイントです。
- 「テンション」には張力・圧力・摩擦力という3つの効力が含まれる
- 張力から圧力、圧力から摩擦力へと連続した流れの中で生じる
- 特に摩擦力は意識しないとうまくかからず、緊縛の質を大きく左右する
- 初心者にはテンションと一語でまとめ、上達段階では分解して理解する
- 3つを意図的にコントロールできると、緊縛の技術が段違いに向上する
