研究シリーズを終えて。番組が少しずつ広がる手応え
この回は、6週にわたって続けたファミリービジネス研究の歴史シリーズを終えた直後の雑談回です。
兄は、爆発的に人気というわけではないものの、一部のリスナーが毎回コメントをくれると話します。刺さる人に刺さる内容になってきたという手応えがあるようです。
アカデミックな番組になってきたなというところもあって、非常に面白かった。ファミリービジネスの歴史が実は意外と近現代の話やったとか、いろんな驚きの発見もあって面白かったですね。
弟は、福井の和紙問屋である山岸さんから「家業兄弟聞いてます」と言われた話を紹介します。同業でありながら少し毛色の違う相手と、番組がアイスブレイクになったそうです。
そういう人とのアイスブレイクでこの番組の話ができるっていうことは、それなりに、ちょっとずつですけど、こう広まってる感覚もあるんかなとか思ってて。
3ヶ月で5キロ。痩せられた本当の理由
今回のメインは、兄が4月から運動を始め、3ヶ月で5キロ痩せた話です。71キロから66キロまで落ちたと言います。
ただ、最初の1ヶ月はパーソナルにも通ったのに体重が動かなかったそうです。転機は食事を見直したことでした。
運動してるから食べても一緒みたいな感じで、入りと出でいうと入りを全然コントロールしてへんかった。でも食べる量に気を使い出したのが、3ヶ月のうちの後半2ヶ月っていう感じ。
昼はそばだけにする、夜のご飯を少なめにするなど、厳密ではないものの食べる量を意識するようにしたと話します。カロリーを写真から推定するアプリを使い、トレーナーに見せて調整したそうです。
大好きだったラーメンをやめたこと、そして炭酸の見直しも大きかったと兄は振り返ります。ゼロカロリーでも甘味成分が食欲を刺激するのではと考え、ノンシュガーの炭酸水に切り替えたところ変化を感じたそうです。
兄が強調したのは、痩せたこと自体よりも、日常を気持ちよく生きている感覚が得られたことでした。この点は、以前の回で話した自己肯定感のテーマとつながっていきます。
朝のルーティンをどう作ったか
兄は朝5時半に起きるようにし、朝の時間を大きく組み替えたと話します。ここからは具体的なルーティンの中身に入っていきます。
最初の工夫は、朝出かける服のまま寝てしまうことでした。起きたら口をゆすいで水を飲み、すぐ出られる状態を作っておくのです。
朝出ていく服で寝るっていう。服選ぶのめんどくさいみたいなのを全部排除して、もう一連の流れにできちゃう。
ジムまでの徒歩15〜20分は、英語アプリのSpeakに使っているそうです。SpeakAIを使った英会話学習アプリ。日本語を口頭で英訳し、AIが良し悪しを即座に返して苦手項目をドリル化してくれるとされます。
連続日数がゲームのように表示されるため、途切れさせたくない気持ちになると兄は言います。この日はちょうど50日連続だったそうです。
ジムでは10分のストレッチ、上半身・下半身に分けた筋トレを30〜40分、その後ランニングマシンで30分ほど動くという流れです。帰り道はファミリービジネスの論文をAIで音声化して聞いていると話します。NotebookLMGoogleが提供するAIツール。資料をもとに要約や音声化ができ、ここでは論文の音声化に使われています。
こうして朝の約2時間を自分のために使えるようになったことが、気持ちの面で大きかったと兄は振り返ります。
新しい習慣は「既存の習慣に乗せる」
兄が続けられた理由として挙げたのが、習慣を「足す」のではなく「乗せる」という考え方です。習慣化の本に書かれていた内容だと話します。
英語の習慣つけようって思うよりも、ジムに行く習慣に英語乗っけよの方が習慣化がしやすい。
トイレに行ったら漫画を読む、といった条件付けと同じ発想です。ジムへ行く途中にSpeak、トレーニング中にAudibleと決めることで、意識せずに続けられたと言います。
この方法でAudibleが進み、月10冊ほど読めるようになったそうです。もともと本を読むのが苦手だった兄にとって、これは大きな変化でした。
兄が強調するのは、努力している感覚がないことです。楽しいと思えることと紐付けたのが続いた理由かもしれない、と話します。
努力してるっていう感覚は一切なくて。無理してないっていうことが、続くっていうことに繋がってる。
起きる前
朝出かける服のまま寝て、準備を済ませておく
ジムへの道
徒歩15〜20分でSpeakの英語学習
ジムで
ストレッチ・筋トレ・ランニングマシン。合間にAudible
帰り道
論文をNotebookLMで音声化して聞く
目標達成型と習慣化は分けて考える
話は、なぜこれまでは続かなかったのかという方向へ進みます。弟は、どうしても「無理する設計」をしてしまうと打ち明けます。
どうせ勉強するんやったら中小企業診断士の資格を申し込んでみようとか、TOEIC申し込んでみようとか。明確な目標がなければ続かないみたいな思考が働いて。
弟によれば、忙しさもあって試験の2週間前から慌てて勉強し、パスできずに「俺ってあかんな」という負の感情に陥る、というパターンが続いていたそうです。
兄も強く共感します。目標が大きく、成功した場面ばかりを想像するため、途中の苦しさを忘れてしまうと言います。
ここで兄が示したのが、目標達成型と習慣化を分けるという整理です。目標を置いて逆算するやり方自体は経営でも資格試験でも大切だと前置きしつつ、習慣化はそれとは別だと話します。
兄はこれをNISAにたとえます。積み上げておけば効いてくるものを習慣にする、という考え方です。
健康ってどうあがいたって必要やん。本とかも読みゃ読むだけ溜まっていく。毎日ちょっとでもやっといたら複利で効いてくるものを習慣にして。
資格のように合格しか価値がない見方だと、今日の5分は無意味に見えてしまいます。しかし人間的な豊かさのためと捉えれば、5分でも走らないよりは走った方がいいと兄は言います。
試験や予算のように結果から逆算する。合格しないと価値がないように見えやすい
NISAのように積み上げが複利で効く。5分でも無駄にならず自己肯定感につながる
トライアスロンと、四十を前にした戦い方
弟は9月にトライアスロンに出る予定だと明かします。週2回泳ぎに行っているものの、本番は海で750メートル泳ぐ入門編で、そこに絶望していると言います。
弟は、出会った人の影響を受けやすく、流されるままに道を決めるタイプだと自己分析します。今回も懇意にする経営者に誘われて挑戦を決めたそうです。
その場その場の出会いで勝手にもう道を決めて、流されまくる人生。でもそれはそれで、こうやっていくとまた道が開けてみたいなのが好きなタイプ。
一方の兄は、朝に習慣化してしまう方がかえって楽だと語ります。土日も含め毎日5時半に起き、就寝も10時半に固定しているそうです。
意志を使わないようにするっていうのがポイント。もう起きるもんやと。もう起きたら走んねやっていう自動を作るのが、頑張らないコツ。
ただし弟は、睡眠が不足すると露骨にパフォーマンスが落ちる体質だと言います。会食が仕事につながることもあるため、無理に朝を固定するより、その時々の優先順位で考えたいという立場です。
兄は、自分は飲み会が少ないから睡眠より習慣を優先できるが、弟は会食での出会いがビジネスや人生を変える可能性があるフェーズだと整理します。睡眠を削ってまで習慣を取る必要はないと話します。
兄はこの切り替えを、四十を前にした年齢とも結びつけます。最近読んだ角幡唯介さんの本を紹介しました。角幡唯介探検家・ノンフィクション作家。ここでは『空白の五マイル』などの著者として、四十三歳頂点論を語る本が紹介されています。
その本では、探検家が四十三歳前後で命を落としやすいと語られるそうです。肉体のピークは三十代付近にあるのに、知恵ややりたいことは伸び続け、両者のギャップが生まれるという見立てです。
体の衰えと、やりたいって思うことにギャップが出てきて、肉体以上のことをやっちゃって亡くなってしまう。四十三以降は戦い方を変える。
兄は、自分の関心が「今年」ではなく「人生の中で今どうするか」に切り替わったと言います。残りの人生で健康がなければ何もできない、という感覚が腑に落ちたそうです。
弟はここで、自分軸でまだ生きられていないと振り返ります。四十までは流されまくって価値観に触れ、そのうえで軸を持てたらいいと話します。
兄は、飛び込むことは自分と向き合うことでもあると応じます。自分でないものに触れるからこそ、好き嫌いや共感の輪郭が見えてくるという考えです。
飛び込むってことは自分とも向き合うってこと。いろんな世界に行ってるから、これ好きとか嫌いとかがわかる。
最後に二人は、健康や英語のコミュニケーションは主義主張に関係なく「あった方がいい」ものだと確認します。だからこそコツコツと仕組みにするのがよい、という結論に落ち着きました。
まとめ
兄が5キロ痩せた話から始まったこの雑談回は、続く習慣の作り方と自己肯定感の話へと広がりました。目標達成型と習慣化を分け、既存の習慣に新しい行動を乗せること。そして健康のように積み上げが効くものをコツコツ仕組み化することが、日常の満足感と自己肯定感につながると語られています。
- 痩せた決め手は運動より食事の見直しと、ラーメン・甘味炭酸の削減だった
- 朝の服のまま寝る、既存の習慣に乗せるなど、意志に頼らない仕組みが続く鍵
- 目標達成型と習慣化は別物。習慣は5分でも無駄にならないNISAのようなもの
- 睡眠を削らないなど、続け方は年齢やライフステージ、その時々の優先順位で変わる
- 兄は四十を前に習慣化へ、弟は流されながら現場で吸収するフェーズと立場が分かれた
