📝 エピソード概要
本エピソードでは、アニマルスピリッツ代表パートナーの朝倉祐介氏が、ミクシィの代表取締役CEOとして行ったV字回復の裏側を語ります。TwitterやFacebookの台頭、そしてガラケーからスマホへの移行期という市場の激変の中で、ミクシィが直面した「イノベーションのジレンマ」と組織の停滞を分析。朝倉氏は、会社の持つ優秀なエンジニアと130億円のキャッシュという資産を再評価し、「SNSミクシィ」という固定観念を解き放つことで、新規事業とCVC設立を通じて経営再建を果たした経緯が詳細に解説されています。
🎯 主要なトピック
- ミクシィ参画時の異色の経歴: 競馬騎手養成学校から東大、マッキンゼーを経てネイキッドテクノロジーを創業・売却し、本体のミクシィ社内でトップに立った朝倉氏の背景が紹介されました。
- 市場環境の激変と業績悪化: 2010年代、競合SNSの台頭と、ガラケーからスマホへの移行が急速に進む中、収益源であった広告市場が立ち上がらず、ミクシィは厳しい状況に直面しました。
- 組織の停滞と資産の密結合: サービス(SNSミクシィ)と会社(株式会社ミクシィ)が密接に結びついていたため、既存事業の延長線上での議論が続き、大きな変化を起こせない「決めない」組織状態に陥っていました。
- 自主的な遊説活動と現状打破: CEO就任前、朝倉氏は社内メンバーと個別に対話し、危機意識を共有する仲間を集め、物事が進まない状況を改善するための提言活動を行いました。
- 経営の舵取り:密結合の解きほぐし: 朝倉氏はSNSの改善競争から距離を置き、会社のポテンシャル(開発力、130億円の遊休キャッシュ)を再評価し、会社が持つ資産を働くようにすることに注力しました。
- CVC設立と新規事業への集中: キャッシュを有効活用し外部の事業を取り込むため、当時まだ珍しかったCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を設立。新しいサービスはミクシィブランドから切り離して展開する方針を明確にしました。
💡 キーポイント
- 危機的状況下でも、会社が持つ「優秀なエンジニア」「遊休資産(キャッシュ)」「ブランド力」を再定義し、これを活用する視点が経営再建の鍵となった。
- 経営者が行うべきは、実行(執行)ではなく、既存事業の延長線上にある限界集落から脱却し、リソースの配分先を決める戦略的な意思決定(経営)である。
- イノベーションのジレンマを克服するためには、メイン事業の文化や既存ユーザーの思惑に囚われず、新規事業を本体から切り離した「デジマ」的な発想で展開する必要がある。
- サービスと会社の密結合を解き放ち、新しいサービス(モンスターストライクなど)にミクシィのアカウント連携をさせないなど、既存文化に引きずられない運営を徹底したことが成功要因の一つである。
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